일본어 뉴스: 入管法改正案参院法務委で可決 9日の本会議で成立の見通し

入管にゅうかん法ほう改正かいせい案あん参院さんいん法務ほうむ委いで可決かけつ 9日にちの本ほん会議かいぎで成立せいりつの見通みとおし

Jun 8, 2023 14:06 1

Furigana

外国がいこく人じんの収容しゅうようのあり方ありかたを見直みなおす入管にゅうかん法ほうの改正かいせい案あんは、参議院さんぎいん法務ほうむ委員いいん会かいで採決さいけつが行おこなわれ自民じみん・公明こうめい両りょう党とうや、日本にっぽん維新いしんの会かいなどの賛成さんせい多数たすうで可決かけつされました。

そして参議院さんぎいん議院ぎいん運営うんえい委員いいん会かいは、午後ごごの理事りじ会かいで、9日にちの本ほん会議かいぎで出入国しゅつにゅうこく管理かんり法ほうなどの改正かいせい案あんを採決さいけつすることで与野党よやとうが合意ごういしました。改正かいせい案あんは9日にちの本ほん会議かいぎで可決かけつ・成立せいりつする見通みとおしです。

出入国しゅつにゅうこく管理かんり法ほうなどの改正かいせい案あんは、難民なんみん申請しんせい中ちゅうは強制きょうせい送還そうかんが停止ていしされる規定きていについて、申請しんせいを繰り返くりかえすことで送還そうかんを逃のがれようとするケースがあるとして、3回かい目めの申請しんせい以降いこうは「相当そうとうの理由りゆう」を示しめさなければ適用てきようしないことや退去たいきょするまでの間ま、施設しせつに収容しゅうようするとしていた原則げんそくを改あらため、入管にゅうかんが認みとめた「監理かんり人じん」と呼よばれる支援しえん者しゃらのもとで生活せいかつできることなどが盛り込もりこまれています。

改正かいせい案あんに反対はんたいする立憲りっけん民主党みんしゅとうが成立せいりつを阻止そししたいとして提出ていしゅつした齋藤さいとう法務ほうむ大臣だいじんに対にたいする問責もんせき決議けつぎ案あんは、7日にちの参議院さんぎいん本ほん会議かいぎで否決ひけつされました。

そして8日にち午前ごぜん、法務ほうむ委員いいん会かいでは、採決さいけつを前まえにした討論とうろんで立憲りっけん民主みんしゅ党とうの石川いしかわ大我だいが議員ぎいんが「この法案ほうあんに断固だんこ反対はんたいを表明ひょうめいしたい。委員いいん長ちょうが職権しょっけんで本日ほんじつ、委員いいん会かいを開催かいさいしたことに最大限さいだいげんの抗議こうぎを示しめしたい。数かず千せん人にん単位たんいの命いのちを危険きけんにさらす法律ほうりつだ」と述のべました。

一方いっぽう、自民党じみんとうはこの日ひ討論とうろんを行おこないませんでしたが「改正かいせい案あんは、外国がいこく人じんと日本人にっぽんじんが安全あんぜん・安心あんしんに暮くらせる共生きょうせい社会しゃかいの実現じつげんに必要ひつよう不可欠ふかけつだ」などとしています。

そして、このあと採決さいけつが行おこなわれ、自民じみん・公明こうめい両りょう党とうと日本にっぽん維新いしんの会かい、国民こくみん民主みんしゅ党とうの賛成さんせい多数たすうで可決かけつされました。立憲りっけん民主みんしゅ党とうと共産党きょうさんとうなどは反対はんたいしました。

改正かいせい案あんは、9日にちの本ほん会議かいぎで可決かけつ・成立せいりつする見通みとおしです。

採決さいけつ時じ立たつ民みんの議員ぎいんらは委員いいん長ちょう席せきを囲かこんで抗議こうぎ

この日ひの委員いいん会かいでは、公明党こうめいとうの杉すぎ委員いいん長ちょうが職権しょっけんで採決さいけつを行おこなう際さい、立憲りっけん民主みんしゅ党とうの議員ぎいんらが委員いいん長ちょう席せきを囲かこんで抗議こうぎしました。

周囲しゅういには「強行きょうこう採決さいけつに反対はんたい」などと怒号どごうが飛び交とびかったほか、一部いちぶの議員ぎいんが、委員いいん長ちょう席せきに飛とびかかろうとする場面ばめんもみられ、委員いいん会かい室しつは一時いちじ騒然そうぜんとしました。

与党よとう側がわ筆頭ひっとう理事りじ自民じみん福岡ふくおか氏し“充実じゅうじつした審議しんぎをしてきた”

参議院さんぎいん法務ほうむ委員いいん会かいで与党よとう側がわの筆頭ひっとう理事りじを務つとめる自民党じみんとうの福岡ふくおか資し麿まろ氏しは記者きしゃ団だんに対にたいし「審議しんぎ時間じかんなどの面めんで衆議しゅうぎ院いんを超こえる充実じゅうじつした審議しんぎをしてきたと思おもっている。考かんがえの隔へだたりはあるが、採決さいけつすべき時期じきに来きたと判断はんだんした」と述のべました。

そのうえで「議場ぎじょうが騒然そうぜんとなるような形かたちになってしまったということは極きわめて残念ざんねんだが、あすの本ほん会議かいぎでは、粛々しゅくしゅくと採決さいけつに臨のぞみたい」と述のべました。

野党やとう側がわ筆頭ひっとう理事りじ立たつ民みん牧山まきやま氏し“強行きょうこう採決さいけつ許ゆるされない”

参議院さんぎいん法務ほうむ委員いいん会かいで野党やとう側がわの筆頭ひっとう理事りじを務つとめる、立憲りっけん民主みんしゅ党とうの牧山まきやまひろえ氏しは、記者きしゃ団だんに対にたいし「立法りっぽう事実じじつが覆おおっている状態じょうたいでの強行きょうこう採決さいけつで、許ゆるされない。民主みんしゅ主義しゅぎも崩壊ほうかいしていて、国会こっかいの意味いみがなくなると思おもう」と述のべました。

維新いしん馬場ばば代表だいひょう「茶番ちゃばん劇げき『強行きょうこう採決さいけつごっこ』が行おこなわれた」

日本にっぽん維新いしんの会かいの馬場ばば代表だいひょうは記者きしゃ会見かいけんで、改正かいせい案あんの採決さいけつの際さい、立憲りっけん民主みんしゅ党とうの議員ぎいんらが委員いいん長ちょう席せきを囲かこんで抗議こうぎし、周囲しゅういには「強行きょうこう採決さいけつに反対はんたい」などと怒号どごうが飛び交とびかったことについて「われわれが最もっとも嫌きらう茶番ちゃばん劇げきの『強行きょうこう採決さいけつごっこ』が行おこなわれた。前例ぜんれいや慣例かんれいに基もとづいた生産せいさん性せいのない国会こっかいを表あらわしており国民こくみんからばかにされない国会こっかいを目指めざしてやってもらいたい」と述のべました。

ウィシュマさん妹いもうと「強行きょうこうに可決かけつされ残念ざんねん」

おととし、名古屋なごや市しにある入管にゅうかん施設しせつで収容しゅうよう中ちゅうに亡なくなった、スリランカ人じんのウィシュマ・サンダマリさんの2人にんの妹いもうとが、委員いいん会かいを傍聴ぼうちょうしたあと報道ほうどう陣じんの取材しゅざいに応おうじ、このうち下したの妹いもうとのポールニマさんは「強行きょうこうに可決かけつされ、残念ざんねんに思おもいます。与党よとうは、批判ひはんの声こえを真摯しんし（しんし）に受け止うけとめてから法案ほうあんを成立せいりつさせるべきではないでしょうか。日本にっぽんの皆みなさんには諦あきらめず声こえをあげていただきたい」と訴うったえました。