日本新聞: ワクチン職域接種赤羽国土交通相航空会社2社を視察

新型しんがたコロナウイルスのワクチンの職域しょくいき接種せっしゅを、全日空ぜんにっくうに続つづいて日本にっぽん航空こうくうも14日にちから開始かいしし、赤羽あかば国土こくど交通こうつう大臣だいじんが羽田はた空港くうこうを訪おとずれて2社しゃの接種せっしゅの様子ようすを視察しさつしました。

赤羽あかば国土こくど交通こうつう大臣だいじんは14日にち午前ごぜん、羽田はた空港くうこうの第だい1ターミナルを訪おとずれ、13日にちから始はじまった全日空ぜんにっくうの職域しょくいき接種せっしゅと、14日にちから始はじまった日本にっぽん航空こうくうの職域しょくいき接種せっしゅの会場かいじょうを視察しさつしました。

このうち14日にちから接種せっしゅを開始かいしした日本にっぽん航空こうくうは、会場かいじょうに感染かんせん対策たいさくとしてカーテンで仕切しきった4つのブースを設もうけ、看護かんご師しら4人にんが接種せっしゅを行おこなっています。

14日にちは国際線こくさいせんのパイロットと客室きゃくしつ乗務じょうむ員いんとそして整備せいび士しが接種せっしゅに訪おとずれ、ブースに並ならんだ社員しゃいんらは体調たいちょうなどの聞きき取とりを受うけてから、それぞれ接種せっしゅを受うけていました。

日本にっぽん航空こうくう客室きゃくしつ本部ほんぶ中山なかやま洋彦ひろひこグループ長ちょうは「コロナ禍かで海外かいがいのステイ先さきや、サービスするときに非常ひじょうに不安ふあんな思おもいでやってきました。接種せっしゅによって早期そうきに自信じしんを持もって業務ぎょうむに従事じゅうじできるようになると思おもいます」と話はなしていました。

接種せっしゅを受うけた日本にっぽん航空こうくうの客室きゃくしつ乗務じょうむ員いんは「やっと打うち終おわったなという気持きもちです。国際線こくさいせんに乗務じょうむするときは不安ふあんだったので、ワクチンを打うつことで少すこしでもお客様おきゃくさまにも安心あんしんしていただけるかなという思おもいがあります。胸むねを張はって乗務じょうむに臨のぞめます」と話はなしていました。

日本にっぽん航空こうくうでは14日にち、合あわせて190人にんが接種せっしゅを受うけ、この1週間しゅうかんで合あわせて1340人にんの接種せっしゅを終おえるということです。

赤羽あかば国土こくど交通こうつう大臣だいじんは記者きしゃ団だんに対にたいして「水際みずぎわ対策たいさくという観点かんてんからも早期そうきの接種せっしゅ開始かいしを進すすめてきた。国際線こくさいせんの乗務じょうむ員いんの方々かたがたが安心あんしんして職務しょくむに精励せいれいされることを期待きたいしたい」などと述のべました。

また、当初とうしょより開始かいし日びが1週間しゅうかん早はやまったことについて「航空こうくう各社かくしゃは準備じゅんびが早はやかったこと、産業さんぎょう医いがいることや、接種せっしゅをする会場かいじょうもあるということで、1週間しゅうかん早はやく始はじまった。水際みずぎわ対策たいさくの強化きょうかにつながること、地方ちほう自治体じちたいのワクチン接種せっしゅを担になう現場げんばの負担ふたんが軽減けいげんされることの2つの意味いみで大変たいへんよかったと思おもう」と述のべました。

また、赤羽あかば大臣だいじんは中小ちゅうしょう企業きぎょうの職域しょくいき接種せっしゅについては今後こんご、大だい企業きぎょうに偏かたよらず接種せっしゅできるように配慮はいりょしていきたいと答こたえました。

中小ちゅうしょう企業きぎょうを支援しえんの動うごきも福岡ふくおか

職域しょくいき接種せっしゅは1000人にん以上いじょうの接種せっしゅが要件ようけんとなるなど、中小ちゅうしょう企業きぎょうにとってハードルが高たかいとの声こえも上あがっています。こうした中なか、支援しえんの動うごきも出でています。

福岡ふくおか市し天神てんじんのクリニックは、市内しないのスタートアップ企業きぎょうに声こえをかけ、これまでにおよそ20社しゃの社員しゃいんとその家族かぞく、合あわせて1000人にんから接種せっしゅの申し込もうしこみを取とりまとめました。

接種せっしゅ会場かいじょうはクリニックが確保かくほし、医師いしや看護かんご師しも用意よういして、来週らいしゅうから2日間にちかんにわけて一気いっきに接種せっしゅを行おこなう計画けいかくだということです。

クリニックの古賀こが医師いしは「非常ひじょうに多おおくの企業きぎょうから直接ちょくせつ電話でんわやメールだったり直接ちょくせつ相談そうだんに来きたられる方ほうもいるくらいで非常ひじょうに強つよいニーズを感かんじている」と話はなしていました。

また、福岡ふくおか市しにある「西鉄にしてつ旅行りょこう」は、今月こんげつ9日にちから職域しょくいき接種せっしゅで必要ひつような会場かいじょうの確保かくほや運営うんえいスタッフの派遣はけんを行おこなう新あらたなサービスを始はじめています。

西鉄にしてつがことし4月つきに博多はかた区くにオープンした国際こくさい展示てんじ施設しせつを会場かいじょうとして提供ていきょうし、自治体じちたいの集団しゅうだん接種せっしゅで経験けいけんを積つんだ外部がいぶのスタッフを派遣はけんするほか、会場かいじょうへの移動いどうなどのための貸し切かしきりバスも用意よういしているということです。

担当たんとう者しゃは「より早はやくより1日にちでも良よい経済けいざい状態じょうたい、社会しゃかい状態じょうたいにするということがございますので少すこしでもお手伝おてつだいなればということでわれわれ取り組とりくんでいる」と話はなしていました。

小規模しょうきぼな事業じぎょう者しゃの集団しゅうだん接種せっしゅも山口やまぐち

小規模しょうきぼな事業じぎょう者しゃを対象たいしょうに、独自どくじの取り組とりくみを行おこなう自治体じちたいも出でています。

山口やまぐち県けん光ひかり市しは、来月らいげつから、従業じゅうぎょう員いんが5人にん以上いじょうの飲食いんしょく店てんや事業じぎょう所しょなどを対象たいしょうに集団しゅうだん接種せっしゅを行おこなうことになり、14日にちから受け付うけつけを始はじめました。受け付うけつけでは、午前ごぜん10時じの時点じてんで41件けんの申し込もうしこみがありました。

接種せっしゅには、市しに供給きょうきゅうされたファイザーのワクチンが使つかわれ、接種せっしゅ券けんがあれば、市外しがいからの通勤つうきん者しゃも接種せっしゅが受うけられるということです。

接種せっしゅは市内しないの医療いりょう機関きかんで受うけられるほか、従業じゅうぎょう員いんが50人にん以上いじょうの事業じぎょう所しょには、希望きぼうに応おうじて医師いしや看護かんご師しを派遣はけんし、接種せっしゅを行おこないたいとしています。

光ひかり市しでは、12日にちまでに65歳さい以上いじょうの高齢こうれい者しゃの78％余あまりが、少すくなくとも1回かいのワクチン接種せっしゅを受うけたということで、新あらたに事業じぎょう所しょを対象たいしょうにすることで接種せっしゅを加速かそくさせたいとしています。

光ひかり市し商工しょうこう観光かんこう課かの萬治まんじ貴久たかひさ課長かちょうは「いち早いちはやく接種せっしゅを進すすめるために積極せっきょく的てきに申請しんせいしてほしい。ただ接種せっしゅは強制きょうせいではないので受うけない人ひとへの差別さべつがないよう配慮はいりょをお願おねがいしたい」と話はなしています。

官房かんぼう長官ちょうかん「準備じゅんび状況じょうきょうなど踏ふまえ前倒まえだおしで実施じっし」

加藤かとう官房かんぼう長官ちょうかんは午前ごぜんの記者きしゃ会見かいけんで「国際線こくさいせんの運航うんこうに必要ひつよう不可欠ふかけつな乗務じょうむ員いんは、職務しょくむの性質せいしつ上じょう、多た頻度ひんどで海外かいがいを往来おうらいすることが避さけられないことから、水際みずぎわ対策たいさくの観点かんてんも踏ふまえ、少すこしでも早はやくワクチン接種せっしゅが進すすむことが望のぞましいと考かんがえられている。職域しょくいき接種せっしゅは今月こんげつ21日にちから開始かいし可能かのうとしているが、準備じゅんび状況じょうきょうなども踏ふまえ、前倒まえだおしで実施じっしされることになった」と述のべました。

そのうえで「職域しょくいき接種せっしゅにおいて積極せっきょく的てきな取り組とりくみが進すすみ、それを通をつうじて接種せっしゅ全体ぜんたいの加速かそくがよりいっそう図はかられていくことが期待きたいされている」と述のべました。