アメリカの
トランプ前大統領は、
議会下院の
共和党トップ、マッカーシー
院内総務と
会談し、
来年の
秋に
行われる
中間選挙で
共和党が
下院で
多数派を
奪還できるよう
共和党の
選挙活動を
支援して
いく考えを
示しました。
トランプ前大統領は、28
日、
南部フロリダ
州に
ある邸宅「マー・アー・ラゴ」で、
議会下院の
共和党トップ、マッカーシー
院内総務と
会談しました。
トランプ前大統領の政治団体の発表によりますと、会談では、来年の秋に行われる中間選挙について意見を交わし、共和党が下院で多数派を奪還できるようトランプ前大統領が協力していくことで一致したということです。
マッカーシー院内総務は、今月6日に起きた議会への乱入事件をめぐって当初は「トランプ氏に責任がある」と発言していましたが、その後は発言内容を後退させていて、来年の中間選挙で勝利するためには共和党支持者の間で人気が根強いトランプ前大統領の協力が必要だと判断したと受け止められています。
一方、トランプ前大統領は、退任後、共和党を離れて独自の政党を立ち上げるのではないかという臆測も出ましたが、共和党内で影響力を維持していく意向と見られています。
トランプ前大統領をめぐっては来月から弾劾裁判の審理が始まる予定ですが、現段階では有罪になる可能性は低いという見方が広がっていて、共和党がトランプ氏のもとで再び結束するのかどうか注目されています。