今後、
緊急事態宣言が
解除された
場合に
新型コロナウイルスの
感染の
再拡大を
防ぐ対策の
ポイントの
案を
政府の
分科会のメンバーがまとめ、
年度末などに
向けて
謝恩会や
歓送迎会といった
感染が
広がりやすい
集まりを
控えるよう
求めました。
これは、9
日開かれた
政府の
分科会で
示されました。
それによりますと、全国で今も感染拡大のリスクが潜在的に存在し、感染の再拡大によって重症者や亡くなる人の増加につながりかねないとしています。
そして、特に緊急事態宣言が解除された場合に感染の再拡大を防ぐために求められる対策を示しました。
具体的には「恒例行事での人々の行動が鍵」だとして、これまでの1年間の経験から節目の行事での行動によって感染が急拡大するため、年度末に向けて行われる謝恩会や歓送迎会、卒業旅行、それに花見の宴会などはなるべく控えること、すべての世代で感染防止策を徹底することが必要だとしています。
また、変異ウイルスの出現によって検査や感染経路の調査の重要性がさらに高まっているとして、特に宣言が解除された地域では感染するリスクの高い地域や集団を中心に検査を広い範囲で繰り返し行うとともに、保健所で感染経路を特定するための調査を再度強化すること、それに都道府県による感染状況の分析の強化を求めています。
さらに、重症者や亡くなる人の増加に直接つながる高齢者施設での感染を防ぐために都道府県が施設の職員に定期的に検査を行うことや、施設で1人でも感染が確認された場合、迅速に支援することが必要だとしています。
分科会の尾身茂会長は記者会見でこうした内容について説明することにしています。