日本新聞: 緊急事態宣言首都圏と関西圏は解除困難の見方政府

緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげん首都しゅと圏けんと関西かんさい圏けんは解除かいじょ困難こんなんの見方みかた政府せいふ

Feb 10, 2021 05:02

Furigana

政府せいふは、10都府県とふけんの緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんについて、感染かんせん状況じょうきょうや知事ちじの意向いこうなどを踏ふまえ、首都しゅと圏けんと関西かんさい圏けんは当面とうめん、解除かいじょは困難こんなんだという見方みかたを強つよめています。また愛知あいち県けんと岐阜ぎふ県けん、福岡ふくおか県けんの扱あつかいは、引き続ひきつづき慎重しんちょうに見極みきわめる方針ほうしんです。新型しんがたコロナウイルス対策たいさくの改正かいせい特別とくべつ措置そち法ほうが13日にちに施行しこうされるのを前まえに、政府せいふは12日にち、専門せんもん家かなどでつくる諮問しもん委員いいん会かいに意見いけんを求もとめたうえで「基本きほん的てき対処たいしょ方針ほうしん」を変更へんこうする方針ほうしんで、これに合あわせて緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんを解除かいじょできる地域ちいきがないか検討けんとうしています。

宣言せんげんが延長えんちょうされた10都府県とふけんでは東京とうきょう都との小池こいけ知事ちじが宣言せんげんを解除かいじょする状況じょうきょうにないという認識にんしきを示しめしたほか大阪おおさか府ふの吉村よしむら知事ちじは、宣言せんげんの解除かいじょを政府せいふに要請ようせいするかどうか、来週らいしゅう、改あらためて判断はんだんする考かんがえを示しめしました。

政府せいふは、感染かんせん状況じょうきょうや知事ちじの意向いこうに加くわえ、宣言せんげんの扱あつかいは生活せいかつ圏けんなどを考慮こうりょして一体いったい的てきに判断はんだんする必要ひつようがあることから、首都しゅと圏けんと関西かんさい圏けんは当面とうめん、解除かいじょは困難こんなんだという見方みかたを強つよめています。

また政府せいふ内ないでは、愛知あいち県けんと岐阜ぎふ県けん、福岡ふくおか県けんは、新規しんき感染かんせん者しゃ数すうは着実ちゃくじつに減少げんしょうしており、解除かいじょが視野しやに入はいってくるという指摘してきがある一方いっぽう、医療いりょう提供ていきょう体制たいせいのひっ迫ひっぱく状況じょうきょうなどを慎重しんちょうに見極みきわめる必要ひつようがあるという意見いけんも出でており、10日にち菅かん総理そうり大臣だいじんと西村にしむら経済けいざい再生さいせい担当たんとう大臣だいじんら関係かんけい閣僚かくりょうが感染かんせん状況じょうきょうなどの分析ぶんせきを行おこなうことにしています。

一方いっぽう、アメリカの製薬せいやく大手おおてファイザーのワクチンについて、1つの容器ようきから接種せっしゅできる回数かいすうが、当初とうしょ予定よていしていた6回かいから5回かいに減へることが分わかり、現在げんざい、計画けいかくされている供給きょうきゅう量りょうで接種せっしゅを受うけられる人数にんずうが2割わり近ちかく減へる計算けいさんになることから、政府せいふは、供給きょうきゅうに支障ししょうが出でないようファイザー側がわと調整ちょうせいすることにしています。