일본어 뉴스: 拉致被害者家族会が活動方針「即時帰国へ首脳会談早期開催を」

拉致らち被害ひがい者しゃ家族かぞく会かいが活動かつどう方針ほうしん「即時そくじ帰国きこくへ首脳しゅのう会談かいだん早期そうき開催かいさいを」

Mar 13, 2022 17:03

Furigana

北朝鮮きたちょうせんによる拉致らち被害ひがい者しゃの家族かぞく会かいが今後こんごの活動かつどう方針ほうしんを取とりまとめ、親おやの世代せだいが健在けんざいなうちにすべての被害ひがい者しゃの一刻いっこくも早はやい帰国きこくを実現じつげんするため、政府せいふに対にたいし、日にち朝ちょう首脳しゅのう会談かいだんの早期そうき開催かいさいなどを求もとめることを改あらためて確認かくにんしました。

13日にち、東京とうきょう・港みなと区くで拉致らち被害ひがい者しゃの家族かぞくや支援しえん組織そしきの会議かいぎが開ひらかれ、去年きょねん12月つきに亡なくなった飯塚いいづか繁雄しげおさんの後のちを引き継ひきついで家族かぞく会かい代表だいひょうに就任しゅうにんした横田よこた拓也たくやさんが「飯塚いいづかさんがたびたび言いっていた『あきらめない』ということばを深ふかく理解りかいし、必かならず、すべての被害ひがい者しゃを取り戻とりもどすという気持きもちを一ひとつにしたい」と話はなしました。

そして全員ぜんいんで飯塚いいづかさんに黙もくとうをささげたあと、家族かぞく会かいの今後こんごの活動かつどう方針ほうしんが取とりまとめられました。

この中なかでは、政府せいふが拉致らち問題もんだい解決かいけつの定義ていぎとしている「すべての被害ひがい者しゃの即時そくじ一括いっかつ帰国きこく」「真相しんそう究明きゅうめい」「実行じっこう犯はんの引き渡ひきわたし」の3項目こうもくのうち「すべての被害ひがい者しゃの即時そくじ一括いっかつ帰国きこく」だけは家族かぞく会かいの絶対ぜったいに譲ゆずれない一線いっせんだとしています。

そのうえで「親おやの世代せだいが被害ひがい者しゃと抱き合だきあうことなしに拉致らち問題もんだいの解決かいけつはない」として、政府せいふに対にたいし、あらゆる手段しゅだんを講こうじて日にち朝ちょう首脳しゅのう会談かいだんを早期そうきに開催かいさいすることや、被害ひがい者しゃ救出きゅうしゅつのための工程こうていや期限きげんを具体ぐたい的てきに示しめすことを求もとめています。

会議かいぎのあと横田よこた拓也たくやさんは「家族かぞく会かいの結成けっせいから今月こんげつで25年ねんとなったが、結成けっせい時じのメンバーの中なかに被害ひがい者しゃとの再会さいかいを果はたせず、他界たかいした方ほうがいるのは本当ほんとうに残念ざんねんで残酷ざんこくだ。親おや世代せだいの年齢ねんれいを考かんがえると時間じかんは限かぎられており、政府せいふの具体ぐたい的てきな取り組とりくみ、そして北朝鮮きたちょうせんのキム・ジョンウン総そう書記しょきの英断えいだんを求もとめたい」と話はなしていました。

横田よこた早紀さき江こうさん「長ながい年月としつき、何なににも動うごかず、何なにも見みえない」

拉致らち被害ひがい者しゃの家族かぞく会かいは今月こんげつ25日にちで結成けっせいから25年ねんとなります。

会議かいぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで、横田よこためぐみさんの母親ははおやの早はや紀江のりえさん（86）は「25年間ねんかん、みんな頑張がんばってきましたが、これだけの長ながい年月としつき、何なににも動うごかず、何なにも見みえない、この不思議ふしぎさをどう解釈かいしゃくしていいのか分わかりません」としたうえで、「一刻いっこくも早はやく、トップどうしが心こころを込こめて、真摯しんし（しんし）に話はなしてほしい」と、日にち朝ちょう首脳しゅのう会談かいだんの早期そうき開催かいさいを強つよく求もとめました。

また、市川いちかわ修一しゅういちさんの兄あにの健一けんいちさん（76）は「この25年ねん、拉致らち問題もんだいが遅々ちちとして進展しんてんしないことに焦あせりと憤いきどおりを感かんじます。被害ひがい者しゃも家族かぞくも高齢こうれい化かが進すすみ、一刻いっこくの猶予ゆうよもありません。あらゆる手てだてを講こうじて日にち朝ちょう首脳しゅのう会談かいだんを実現じつげんしてほしいと強つよく願ねがっています」と訴うったえました。

このほか、去年きょねん12月つきに亡なくなった家族かぞく会かいの前ぜん代表だいひょう飯塚いいづか繁雄しげおさんに実みの子ことして育そだてられた飯塚いいづか耕一郎こういちろうさんは「前ぜん代表だいひょうとは、なぜ、こんなに物事ものごとが進すすまず我慢がまんしなければいけないのか、何なにをすれば被害ひがい者しゃが帰かえってくるのかと話はなしをしてきましたが、被害ひがい者しゃの帰国きこくを見みることなく亡なくなったことが悔くやまれます。諦あきらめる気持きもちはさらさらなく、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは具体ぐたい的てきに行動こうどうしてほしい。これ以上いじょう、停滞ていたいを許ゆるしてはならず、願ねがいわくば、ことし中ちゅうに有本ありもとさんと早はや紀江のりえさんがそれぞれの娘むすめと抱き合だきあう姿すがたを見みたい」と話はなしていました。

残のこされた家族かぞくの“命いのちの期限きげん”迫せまる

拉致らち被害ひがい者しゃの家族かぞくが初はじめて顔かおを合あわせ、会かいを結成けっせいしたのは25年ねん前まえ。

それぞれの地元じもとで街頭がいとうに立たち、近所きんじょを1軒けん1軒けん回まわって署名しょめいを呼よびかけることから始はじめた活動かつどうですが、先頭せんとうに立たってきた横田よこた滋しげるさんの姿すがたはすでになく、代表だいひょうを引き継ひきついだ飯塚いいづか繁雄しげおさんも去年きょねん12月つきにこの世このよを去さりました。

家族かぞく会かいは3年ねん前まえ「全員ぜんいんの早期そうき帰国きこくが実現じつげんするなら、被害ひがい者しゃから秘密ひみつを聞き出ききだし、国交こっこう正常せいじょう化かの妨さまたげになるようなことはしない」というキム総そう書記しょきに宛あてた初はじめてのメッセージを出だし、去年きょねん「このメッセージには期限きげんがある」と付け加つけくわえました。