ウクライナ
情勢をめぐって、
中国の
政治学者がロシアのプーチン
大統領と
距離を
置くべきだ
などと
主張する
文章を
発表したところ、
中国のインターネット
上で
検索できなくなり、
習近平指導部の
外交方針に
沿わないと
判断されたものとみられます。
この文章は、上海市の共産党委員会の幹部養成機関の教授を務める政治学者の胡偉氏が国外のサイトに発表したものです。
この中で胡氏は、ウクライナ情勢について「プーチン大統領の短期決戦が失敗し、ロシアの勝利の望みは見通しがつかない」と分析したうえで、欧米の制裁でロシア経済が深刻な影響を受けるなどして「ロシアの大国としての地位は終わりを迎えるだろう」と指摘しています。
そのうえで「中国はプーチン大統領に縛られてはならず、できるだけ早く切り離す必要がある」として、プーチン大統領と距離を置くとともに、世界の大多数の国々と歩調を合わせることで中国の孤立化を防ぐべきだと主張しています。
この文章は、中国のインターネット上でも拡散されましたが、すでに削除されたり検索できなくなったりしていて、ロシア寄りの姿勢を示す習近平指導部の外交方針に沿わないと判断されたものとみられます。