Báo tiếng Nhật: 【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（23日の動き）

ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづいています。

ウクライナの各地かくちでロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんが戦闘せんとうを続つづけていて、大勢たいせいの市民しみんが国外こくがいへ避難ひなんしています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなどウクライナ情勢じょうせいをめぐる23日にち（日本にっぽん時間じかん）の動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

（日本にっぽんとウクライナとは7時間じかん、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）

ゼレンスキー大統領だいとうりょう「マリウポリには市民しみん約やく10万まん人にん」

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは22日にち、ビデオメッセージを発表はっぴょうし、2週間しゅうかん以上いじょうにわたりロシア軍ぐんの激はげしい攻撃こうげきにさらされている東部とうぶのマリウポリから、新あらたに7000人にん余あまりが避難ひなんしたと明あきらかにしました。

その一方いっぽうで「食料しょくりょうや水みず、医薬品いやくひんもなく、砲撃ほうげきや空爆くうばくを受うける、非ひ人道的じんどうてきな状況じょうきょう下かで、いまもおよそ10万まん人にんが取り残とりのこされている」と述のべ、深刻しんこくな人道じんどう危機ききが続つづいていると訴うったえました。

そして「住民じゅうみんのための避難ひなんルートを安定あんてい的てきに確保かくほしようとしているが、すべての試こころみはロシア軍ぐんの攻撃こうげきによって妨さまたげられている」と述のべ、両りょう政府せいふが合意ごういしたはずの「人道じんどう回廊かいろう」と呼よばれる避難ひなんルートへの攻撃こうげきが続つづいていることを指摘してきしました。

また、オンライン形式けいしきの停戦ていせん交渉こうしょうについては毎日まいにち、続つづいているとしたうえで「交渉こうしょうは困難こんなんで、時ときに対立たいりつすることもあるが、一いち歩ほずつ前進ぜんしんしている」と述のべました。

そのうえでゼレンスキー大統領だいとうりょうは、24日にちにベルギーで開催かいさいが予定よていされている、G7＝主要しゅよう7か国かこくやNATO＝北大ほくだい西洋せいよう条約じょうやく機構きこうの首脳しゅのう会議かいぎなどの会合かいごうで、ロシアに対にたいする制裁せいさいの強化きょうかやウクライナへの新あらたな支援しえんが決きまることに期待きたいを示しめしました。

ゼレンスキー大統領だいとうりょう NATO首脳しゅのう会議かいぎに参加さんかへ調整ちょうせい

ウクライナの通信つうしん社しゃによりますと、ベルギーの首都しゅとブリュッセルで24日にちに開催かいさいが予定よていされているNATO＝北大ほくだい西洋せいよう条約じょうやく機構きこうの首脳しゅのう会議かいぎに、ゼレンスキー大統領だいとうりょうがなんらかの形かたちで参加さんかするための調整ちょうせいが行おこなわれているということです。

ウクライナ大統領だいとうりょう府ふの報道ほうどう官かんが22日にち、テレビ番組ばんぐみで明あきらかにしたもので「ゼレンスキー大統領だいとうりょうはビデオ演説えんぜつを行おこなうか、オンラインで議論ぎろんのすべてに参加さんかすることになるだろう」と述のべたということです。

参加さんかの形式けいしきについては「数すう日にち中ちゅうに決きまる」見通みとおしだとしています。

117人にんの子こどもが死亡しぼうウクライナ検察けんさつ当局とうきょく

ロシアによるウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうで犠牲ぎせいになる子こどもが増ふえ続つづけていて、ウクライナの検察けんさつ当局とうきょくは、22日にちの時点じてんで、少すくなくとも117人にんの子こどもが死亡しぼうし、155人にんがけがをしたと発表はっぴょうしました。

被害ひがいを受うけた子こどもが最もっとも多おおいのはキエフ州しゅうで58人にん、次ついで東部とうぶのハリコフ州しゅうで40人にん、北部ほくぶのチェルニヒウ州しゅうで31人にんなどとなっています。

また、爆撃ばくげきや砲撃ほうげきで被害ひがいを受うけた学校がっこうなどの教育きょういく施設しせつは548にのぼり、このうち72の施設しせつは完全かんぜんに破壊はかいされたということです。

少すくなくとも953人にんの市民しみんが死亡しぼう国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょ

国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは、ロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこうが始はじまった先月せんげつ24日にちから今月こんげつ21日にちまでにウクライナで少すくなくとも953人にんの市民しみんが死亡しぼうしたと発表はっぴょうしました。

このうち78人にんは子こどもだということです。

亡なくなった953人にんのうち、271人にんが東部とうぶのドネツク州しゅうとルガンスク州しゅうで、682人にんはキエフ州しゅうや東部とうぶハリコフ州しゅう、北部ほくぶのチェルニヒウ州しゅう、南部なんぶのヘルソン州しゅうなど各地かくちで確認かくにんされています。

犠牲ぎせい者しゃの多おおくは砲撃ほうげきやミサイル、空爆くうばくなどによって命いのちを落おとしたということです。

また、けがをした人ひとは1557人にんに上のぼっているということです。

国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは、激はげしい攻撃こうげきが続つづく東部とうぶのマリウポリなどは、多数たすうの市民しみんが犠牲ぎせいになったという情報じょうほうがあるものの確認かくにんが取とれておらず、実際じっさいの犠牲ぎせい者しゃの数かずはさらに多おおいとしています。

ウクライナ公共こうきょう放送ほうそう “ヘルソンで抗議こうぎデモロシア軍ぐんが催涙さいるい弾だん”

ウクライナの公共こうきょう放送ほうそうは動画どうが投稿とうこうサイト、ユーチューブで国内こくない各地かくちの状況じょうきょうを連日れんじつ、国内外こくないがいに英語えいごで発信はっしんしています。

ロシア軍ぐんが掌握しょうあくしたと発表はっぴょうしている南部なんぶのヘルソンで22日にち、市民しみんが再ふたたび抗議こうぎデモを開ひらき、ロシア軍ぐんがこれを抑え込おさえこもうと催涙さいるい弾だんを発砲はっぽうしたと伝つたえたほか、前日ぜんじつにはデモをめぐる衝突しょうとつで2人にんがけがをしたとしています。

“国営こくえいテレビはプーチン政権せいけんのプロパガンダ” 辞職じしょくの職員しょくいんが告発こくはつ

ロシア国営こくえいテレビ「第だい1チャンネル」でニュースキャスターも務つとめた女性じょせい職員しょくいんが軍事ぐんじ侵攻しんこうに抗議こうぎして辞職じしょくし、国営こくえいテレビのニュースはプーチン政権せいけんのプロパガンダだと告発こくはつしました。

ロシア国営こくえいテレビ「第だい1チャンネル」の職員しょくいんジャンナ・アガラコワさんはロシアでニュースキャスターを務つとめた後のち、フランスなどで特派とくは員いんとして取材しゅざい活動かつどうをしてきましたが、今月こんげつ17日にち、SNSで軍事ぐんじ侵攻しんこうに抗議こうぎして辞職じしょくしたことを明あきらかにしました。

22日にち、パリにある「国境こっきょうなき記者きしゃ団だん」の本部ほんぶで辞職じしょく後ご、初はじめてメディアの取材しゅざいに応おうじたアガラコワさんは「私わたしたちのニュース番組ばんぐみは権力けんりょく者しゃとその取り巻とりまきの姿すがたしか伝つたえていない」と述のべ、国営こくえいテレビのニュースはプーチン政権せいけんのプロパガンダだと告発こくはつしました。

国連こくれんグテーレス事務じむ総長そうちょう即時そくじ停戦ていせんを改あらためて呼よびかけ

ロシアがウクライナに軍事ぐんじ侵攻しんこうして、1か月かげつになるのを前まえに、国連こくれんのグテーレス事務じむ総長そうちょうは22日にち、ニューヨークの国連こくれん本部ほんぶで記者きしゃ会見かいけんし、「1か月かげつ前まえ、ロシアは国連こくれん憲章けんしょうに違反いはんしてウクライナへの大だい規模きぼな侵攻しんこうを開始かいしした。組織そしき的てきな爆撃ばくげきや、病院びょういんや学校がっこう、避難ひなん所しょへの砲撃ほうげきによって、市民しみんは恐怖きょうふに陥おとしいれられている」とロシアを非難ひなんしました。

そのうえで「このあと何なん人にんの命いのちが失うしなわれなくてはならないのか。ウクライナで戦争せんそうを続つづけることは、道徳どうとく的てきに許ゆるされず、政治せいじ的てきにも弁解べんかいの余地よちがなく、軍事ぐんじ的てきにも意味いみがない。いまこそこの愚おろかな戦争せんそうを終おわらせるときだ」と述のべ、即時そくじ停戦ていせんを改あらためて呼よびかけました。

ロシア反はん体制たいせい派は指導しどう者しゃナワリヌイ氏しの刑期けいきを大幅おおはばに延長えんちょう

ロシアの反はん体制たいせい派はの指導しどう者しゃで、刑務所けいむしょに収監しゅうかんされているナワリヌイ氏しについてロシアの裁判所さいばんしょは22日にち、新あらたに詐欺さぎなどの罪つみで懲役ちょうえき9年ねんの判決はんけつを言い渡いいわたし、刑期けいきが大幅おおはばに延長えんちょうされることになりました。

判決はんけつのあとナワリヌイ氏しはツイッターで「人ひとをだます、泥棒どろぼうのようなプーチン政権せいけんに対抗たいこうし、この戦争せんそう犯罪はんざい人じんに反対はんたいするあらゆる行動こうどうを」と投稿とうこうし、人々ひとびとに、政権せいけんへの抵抗ていこうを続つづけていくよう訴うったえました。

仏ふつ大統領だいとうりょうロシアに停戦ていせん求もとめる

フランスの大統領だいとうりょう府ふによりますとマクロン大統領だいとうりょうは22日にち、ロシアのプーチン大統領だいとうりょうと電話でんわ会談かいだんし、停戦ていせんの条件じょうけんについて意見いけんを交かわしたということです。

大統領だいとうりょう府ふは、意見いけんの一致いっちはないとした上うえで「マクロン大統領だいとうりょうは努力どりょくを継続けいぞくする必要ひつようがあると確信かくしんしている。停戦ていせんしロシアが誠意せいいを持もってウクライナと交渉こうしょうに臨のぞむ以外いがいに道みちはない」として、プーチン大統領だいとうりょうとの協議きょうぎとウクライナへの支援しえんを続つづけるとしています。

米べい高官こうかん化学かがく兵器へいき兆候ちょうこうなしも監視かんし継続けいぞく

アメリカ国防こくぼう総省そうしょうの高官こうかんは22日にち、記者きしゃ団だんに対にたいし、ウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうを続つづけるロシア軍ぐんが生物せいぶつ兵器へいきや化学かがく兵器へいきの使用しように踏み切ふみきるおそれがあるとの指摘してきが出でていることについて「差し迫さしせまった兆候ちょうこうは見みられない」と指摘してきしました。

一方いっぽう、ロシアがウクライナ側がわが化学かがく兵器へいきを使用しようする可能かのう性せいがあると非難ひなんしていることについて「これはロシアの戦術せんじゅつであり、他人たにんを非難ひなんしながら多おおくの場合ばあい、みずからが計画けいかくしている」と指摘してきし、注意深ちゅういぶかく状況じょうきょうを監視かんししていると強調きょうちょうしました。

米べい大統領だいとうりょうヨーロッパ訪問ほうもんで新あらたな制裁せいさい発表はっぴょうへ

ホワイトハウスのサリバン大統領だいとうりょう補佐ほさ官かんは、22日にちの記者きしゃ会見かいけんで「この戦争せんそうは簡単かんたんに、そしてすぐには終おわらないだろう」と述のべた上うえで、バイデン大統領だいとうりょうがヨーロッパを訪問ほうもんした際さいに、西側にしがわ諸国しょこくとともにロシアに対にたいする新あらたな制裁せいさいを発表はっぴょうすると明あきらかにしました。

また、バイデン大統領だいとうりょうは訪問ほうもん中ちゅうにヨーロッパ各国かっこくが石油せきゆや天然てんねんガスの輸入ゆにゅうでロシアに依存いぞんしている状態じょうたいから脱却だっきゃくするための共同きょうどうの取り組とりくみについても発表はっぴょうする方針ほうしんです。

仏ふつエネルギー大手おおてロシア石油せきゆ購入こうにゅう停止ていしを発表はっぴょう

フランスの大手おおてエネルギー会社かいしゃ「トタルエナジーズ」は、22日にち、遅おそくとも年内ねんないにロシアからのすべての石油せきゆや石油せきゆ製品せいひんの購入こうにゅうを停止ていしすると発表はっぴょうしました。

トタルは、今月こんげつ1日にち、ロシアのウクライナへの侵攻しんこうを受うけてロシアへの新規しんき投資とうしは行おこなわない方針ほうしんを表明ひょうめいしていましたが、いま行おこなっているロシアでの事業じぎょうは継続けいぞくするとしたことから、国内外こくないがいの消費しょうひ者しゃや環境かんきょう保護ほご団体だんたいなどから批判ひはんを受うけていました。

JICA調査ちょうさ団だんモルドバの避難ひなん所しょ視察しさつ

ウクライナの隣国りんごくモルドバは、人口じんこうの1割わりを超こえる36万まん人にん以上いじょうの避難ひなん者しゃを受け入うけいれていますが、財政ざいせい状況じょうきょうが厳きびしく、国際こくさい社会しゃかいに対にたいして支援しえんを呼よびかけています。

こうした中なか、日本にっぽんから派遣はけんされたJICAの調査ちょうさ団だんがモルドバの首都しゅとキシニョフに入はいり、22日にち、ウクライナから逃のがれてきた人ひとたちが滞在たいざいする避難ひなん所しょを視察しさつしました。

調査ちょうさ団だんは、医療いりょう施設しせつなどを見みて回まわったほか、避難ひなん所しょを運営うんえいする担当たんとう者しゃから避難ひなん者しゃの人数にんずうや世話せわ役やくのスタッフの態勢たいせいについて聞き取ききとったり、医療いりょう支援しえんにあたるスタッフに課題かだいを質問しつもんしたりしていました。

避難ひなん民みんに言葉ことばの壁かべ支援しえん始はじまるポーランド

ウクライナからの国外こくがいへの避難ひなん先さきとして最もっとも多おおい200万まん人にんを超こえる人ひとが入国にゅうこくしたポーランド政府せいふによりますと、避難ひなんしてきた子こどものうちすでにおよそ7万まん人にんがポーランド国内こくないの学校がっこうに通かよっているということですが、言語げんごが異ことなるため、子こどもが授業じゅぎょうの内容ないようを理解りかいすることが難むずかしいなどの課題かだいが指摘してきされているということです。

国境こっきょうから70キロほど離はなれたポーランド南東なんとう部ぶのジェシュフの大学だいがくでは、避難ひなんしてきた人ひとたちを対象たいしょうにした無料むりょうのポーランド語ご教室きょうしつが始はじまりました。