このうち日本航空は、アラスカのアンカレジ
などの
上空を
通過する「
北回りルート」でロンドン
行きやフィンランドのヘルシンキ
行きの
便を
運航しています。
同じく当時のソビエト上空を飛行できなかった冷戦時代、アンカレジはヨーロッパ便を運航する上で重要な拠点として支店を設け、1991年まで旅客便を、2010年まで貨物便を運航していました。
旅客便では30年ぶりに復活した不慣れなルートのため、運航計画を作る部署では、通常は30分ほどで済む作業を4、5時間かけて行うこともあり、火山の噴煙などの災害リスクや軍事演習が行われるエリアなど、地域特有の事情を把握して慎重に計画を立てています。
また、運航前にはパイロットたちが集まり、航路図を見ながら、ルート上の気象状況や緊急着陸する場合に利用することになる各国の空港の特徴などを確認していました。
日本航空の瀬川清司機長は「今までにない飛び方になるので、みんなの経験と知恵を合わせ、チームワークをよくして安全運航を全うしたい」と話しています。
全日空は中央アジアルート 飛行時間増で乗員の人繰りに苦労
一方、
全日空は、トルコの
上空などを
通過する「
中央アジアルート」で、ドイツのフランクフルト
行きの
便と、ベルギーのブリュッセル
行きの
便を
運航しています。
ロシア上空を通過する通常のルートと比べて運航時間が最大で4時間近く長くなることから、乗務時間の制限があるパイロットの人数を3人から4人に増やしています。
しかもパイロットは、機種ごとに操縦資格が要るなど、誰でもよいという訳にはいかず、シフトを作る部署では対応に追われています。
この日は、5日後のフランクフルト行きの便に追加で乗務できる人を探し、カナダ・バンクーバー行きの便に乗務する予定だったパイロットに急きょ変更をお願いし承諾をもらっていました。
全日空の山邉芳恵さんは「3月の勤務はほぼ作り直しになりました。調整に苦労しますが、運航を守るためにクルーを探してシフト作りをやりきるしかないです」と話していました。
ヨーロッパが遠くなる 燃料費もかさみ長引けば運賃値上げも
日本の
航空各社が
運航するヨーロッパ
便は
現在4
路線。
以前の8路線から半減しています。
運航時間が大幅に延び、パイロットの体調管理上、困難だとしてフランス・パリ行きの旅客便などの運航は再開できていません。
さらに、全日空や日本航空の関係者によりますと、運航距離が延びたことでかさむ燃料費の問題も深刻で、今のところ各社は運賃を据え置いていますが、事態が長引けば、値上げも検討せざるをえないということです。
今後、新型コロナの感染拡大が収束に向かい各国との往来の規制が緩和された場合でも、気軽にヨーロッパを行き来できなくなるという懸念も出ていて、各社は少しでも燃料を節約しようと追い風に乗りやすいルートの開拓などを進めています。
鹿児島悪石島と小宝島から島外への避難者 全員が帰島へ
トカラ列島近海で続く地震の影響で鹿児島県の悪石島と小宝島から島外へ避難している人たちは、比較的大きな揺れが少なくなってきていることから、順次帰島しています。1日夜遅くには5人を乗せたフェリーが鹿児島港を出発し、事実上、避難していた全員が島に戻ることになりました。
N2
Source: NHK
92
Aug 2, 2025 06:08
FRB理事が任期途中で辞任 トランプ大統領が後任を指名へ
アメリカのFRB=連邦準備制度理事会は、クグラー理事が任期途中の8月8日に辞任すると発表しました。今後トランプ大統領が指名する後任の理事がFRBの次期議長に就任する可能性があり、アメリカメディアは「トランプ大統領がみずからの好む人物を指名するチャンスを早めた」などと伝えています。
N2
Source: NHK
55
Aug 2, 2025 09:08
“核兵器 変わらないか増える”回答が半数近くに NHK世論調査
被爆80年のことし、NHKが行った世論調査で、「現在ある核兵器は今後どうなると思うか」を聞いたところ、「今と変わらないか、むしろ増える」と回答した人が半数近くにのぼりました。専門家は「核なき世界という目標へ具体的な行動をどう起こしていくのか、大きな分岐点に立っている」と指摘しています。
Source: NHK
Aug 2, 2025 17:08