【随時ずいじ更新こうしん】ロシア ウクライナに軍事ぐんじ侵攻しんこう（9日にちの動うごき）

この攻撃こうげきについて、アメリカ国防こくぼう総省そうしょうの高官こうかんは8日にち、ロシア軍ぐんが短距離たんきょり弾道だんどうミサイルを使つかって行いったという分析ぶんせきを明あきらかにしました。

ロシア国防省こくぼうしょうは「ウクライナ軍ぐんによる攻撃こうげきだ」と関与かんよを否定ひていしていますが、ゼレンスキー大統領だいとうりょうは8日にちに動画どうがを投稿とうこうし、ロシアによる新あらたな戦争せんそう犯罪はんざいだとしたうえで「誰だれが命令めいれいを下くだし、ミサイルはどこから来きたのか。責任せきにんは避さけられない」と強つよく非難ひなんしました。

一方いっぽうで、ロシア軍ぐんは今回こんかいの攻撃こうげきがあった東部とうぶを中心ちゅうしんに攻勢こうせいを強つよめていて、今後こんご、大だい規模きぼな戦闘せんとうを行おこなうのではないかという懸念けねんが高たかまっています。

これに対にたいし欧米おうべい側がわは、ウクライナに地ち対空たいくうミサイルシステムを供与きょうよするなど軍事ぐんじ支援しえんを強化きょうかしています。

そのうえで「プーチンは、21世紀せいきの重大じゅうだいな戦争せんそう犯罪はんざい者しゃだ。ウクライナの法令ほうれいでは大統領だいとうりょうと、外相がいしょう、首相しゅしょうを訴追そついできないが、国際こくさい法廷ほうていなら可能かのうだ」と述のべて国際こくさい社会しゃかいと協力きょうりょくしてロシアのプーチン大統領だいとうりょうの責任せきにんを追及ついきゅうしていく姿勢しせいを強調きょうちょうしました。

会談かいだんの後のち、イギリスのジョンソン首相しゅしょうは、ウクライナに対にたいし、対たい戦車せんしゃミサイルなど1億おくポンド、日本にっぽん円えんで160億おく円えん余あまりに相当そうとうする軍事ぐんじ物資ぶっしをあらたに供与きょうよすると発表はっぴょうしました。

また、経済けいざい制裁せいさいの一環いっかんとして取り組とりくむロシア産さん原油げんゆの輸入ゆにゅうを停止ていしする措置そちについては、ドイツのショルツ首相しゅしょうが「年内ねんないに実現じつげんできる」との見通みとおしを示しめし、すでに年内ねんないの停止ていしを表明ひょうめいしているイギリスと足並あしなみをそろえていくことで一致いっちしました。

また、先さきに方針ほうしんを明あきらかにしていた▼ロシアからの石炭せきたんの輸入ゆにゅう禁止きんしや、▼ロシアの4つの金融きんゆう機関きかんとの取り引とりひきの禁止きんしなども正式せいしきに決きめました。プーチン大統領だいとうりょうの2人にんの娘むすめは今月こんげつ6日にちに発表はっぴょうされたアメリカの制裁せいさいでも対象たいしょうとされています。

フォンデアライエン委員いいん長ちょうらはキーウでウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうと会談かいだんし、その後そのごの記者きしゃ会見かいけんで「みなさんの戦たたかいはわれわれの戦たたかいでもある。きょうキーウで伝つたえたいのは、ヨーロッパはみなさんとともにある、ということだ」と述のべて、連帯れんたいする姿勢しせいを示しめしました。そのうえで、今後こんごも軍事ぐんじ的てき、財政ざいせい的てきな支援しえんを強化きょうかし、ロシアへの追加ついか的てきな制裁せいさいも行おこなっていくと強調きょうちょうしました。

フォンデアライエン委員いいん長ちょうらは大勢たいせいの市民しみんが殺害さつがいされているのが見みつかったキーウ近郊きんこうのブチャも視察しさつに訪おとずれました。フォンデアライエン委員いいん長ちょうはツイッターに、「残虐ざんぎゃくな行為こういの責任せきにん者しゃは司法しほうの場ばで裁さばかれるだろう」と投稿とうこうし国際こくさい刑事けいじ裁判所さいばんしょなどで殺害さつがいに関かかわった者ものの責任せきにんが追及ついきゅうされるべきだという考かんがえを示しめしました。

EUからは先週せんしゅう、ヨーロッパ議会ぎかいのメツォラ議長ぎちょうもキーウを訪おとずれ、ウクライナ議会ぎかいで演説えんぜつするなどしてウクライナを支援しえんする方針ほうしんを重かさねて示しめしています。

また、ウクライナの検察けんさつ当局とうきょくは、「攻撃こうげきはロシア軍ぐんによるものだ」としたうえで、「当時とうじ、駅えきの周辺しゅうへんには避難ひなんをするため、4000人にん余あまりの市民しみんが集あつまっていた」とSNSに投稿とうこうしました。

一方いっぽう、ロシア国防省こくぼうしょうや大統領だいとうりょう府ふは、「ロシア軍ぐんは攻撃こうげきしていない」と関与かんよを否定ひていしています。

ロイター通信ろいた-つうしんは、「S300」が列車れっしゃで運はこばれる様子ようすが映うつるスロバキア政府せいふ提供ていきょうの映像えいぞうを伝つたえています。

これについて、アメリカのオースティン国防こくぼう長官ちょうかんは8日にち、声明せいめいを発表はっぴょうし、「敬意けいいを表ひょうする」としたうえで、ヨーロッパに駐留ちゅうりゅうするアメリカ軍ぐんが数すう日にち中ちゅうに迎撃げいげきミサイル「パトリオット」1基きをスロバキア国内こくないに配置はいち転換てんかんすると明あきらかにしました。

スロバキアは、「S300」の供与きょうよにあたって代かわりの防空ぼうくうシステムの補充ほじゅうが必要ひつようだという認識にんしきを示しめしていたことから、3月つき、オースティン長官ちょうかんがスロバキアを訪おとずれ、調整ちょうせいを進すすめていました。

死亡しぼうした人ひとのうち▼1127人にんはキーウ州しゅうや東部とうぶのハルキウ州しゅう、北部ほくぶのチェルニヒウ州しゅう、南部なんぶのヘルソン州しゅうなどで、▼499人にんは東部とうぶのドネツク州しゅうとルハンシク州しゅうで確認かくにんされています。また、けがをした人ひとは2267人にんにのぼるということです。

多おおくの人ひとたちは砲撃ほうげきやミサイル、空爆くうばくなどによって命いのちを落おとしたり、負傷ふしょうしたりしたということです。

今回こんかいの発表はっぴょうには、ロシア軍ぐんの激はげしい攻撃こうげきを受うけている東部とうぶマリウポリなどで、確認かくにんがとれていない犠牲ぎせい者しゃの数かずは含ふくまれておらず、国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは、実際じっさいの数かずはこれよりはるかに多おおいとしています。

市長しちょうは、侵攻しんこう開始かいし前まえの人口じんこうはおよそ29万まんだったのに対にたいし、現在げんざい、市内しないに残のこる住民じゅうみんは8万まん人にんから9万まん5000人にん程度ていどに減へっているとしています。

20人にんほどが働はたらくこの縫製ほうせい工場こうじょうではふだん、女性じょせい用ようの服ふくなどをつくっていますが、ロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこうを受うけて3月つきからウクライナ軍ぐんの兵士へいしのためのベストや軍服ぐんぷくにつける国旗こっきや軍ぐんの紋章もんしょうをあしらったワッペンを作つくり始はじめました。軍用ぐんようのベストは一いち日にちに最大さいだい120着ちゃく作つくっているということで、これまでにおよそ3000着ちゃくを軍ぐんに納入のうにゅうしたということです。

縫製ほうせい工場こうじょうのオーナー、ナターリア・ヤレシュさんは「一いち人にん一いち人にんが少すこしずつでも自分じぶんができることをしなければいけないと思おもいます。そうすることでよい結果けっか、勝利しょうりを得えることができると思おもいます」と話はなしていました。