またロシアのタス通信は、ロシア国防省の高官が、現地時間の17日午後1時、日本時間の午後7時までに、武器を置いて退去するよう、ウクライナ兵に求めたと伝えています。
国防省はSNSの投稿で「武器を置いた者は、全員、命を保証する」としたうえで「キーウの司令部から、そのような命令が来ないことを われわれは理解している。兵士がみずから決断し、武器を置くことを求める」と呼びかけており、マリウポリでの劣勢が伝えられるウクライナ側の兵士の士気を低下させる狙いもあるとみられます。
デモは、ドイツのウクライナ系住民などの団体が呼びかけ、首都ベルリンの中心部の広場にはおよそ700人が集まりました。 侵攻のあとウクライナから避難している人も多く参加していて「戦争をやめろ」とか、「ウクライナを助けて」と書かれたプラカードを掲げ、支援を訴えていました。 またドイツは、天然ガスなどエネルギーの輸入のうちロシアが占める割合が高いことから「輸入を禁止しろ」というシュプレヒコールが繰り返され、ロシアへの圧力の強化を訴えていました。
現地の映像では、建物や車が破壊されて一面に煙が立ちのぼり、消防や警察が駆けつけ、消火活動が行われていました。そして路上に倒れたけが人に応急処置を施し、次々と救急車に乗せていました。 攻撃の現場を目撃した男性の市民は「2人の市民が通りを歩いていたところ、近くに突然、ミサイルが着弾した」と話していました。
そのうえで「もしわれわれの軍がせん滅されれば、すべての交渉が打ち切られるだろう」と述べ、今後、マリウポリの部隊に多くの死者が出た場合には、ロシア側との停戦交渉の中止も辞さない構えを強調しました。
主な避難先は ▼ポーランドがおよそ274万人、 ▼ルーマニアがおよそ73万人、 ▼ハンガリーがおよそ45万人、 ▼モルドバがおよそ42万人などとなっています。 また、ロシアに避難した人は、14日の時点でおよそ48万人となっています。
そして「ロシアが核兵器の使用という考えを起こさないよう、交渉を行うとともに経済に圧力をかけるべきだ。ロシアはどんな兵器でも使いかねない国で、絶対に信用してはいけない」と述べ、制裁のさらなる強化が不可欠だという考えを示しました。
ドイツでデモ ロシアからのエネルギー輸入禁止など訴え
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マリウポリの死者多数なら「停戦交渉中止も辞さない」
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「核兵器使用を起こさないよう圧力を」ゼレンスキー大統領