日本新闻: 【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（28日の動き）

ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづいています。

ウクライナの各地かくちでロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんが戦闘せんとうを続つづけていて、大勢たいせいの市民しみんが国外こくがいへ避難ひなんしています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなどウクライナ情勢じょうせいをめぐる28日にちの動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

（日本にっぽんとウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）

“東部とうぶの病院びょういんに攻撃こうげきで1人にん死亡しぼう” 知事ちじが動画どうが投稿とうこうし非難ひなん

ウクライナ東部とうぶルハンシク州しゅうのガイダイ知事ちじは27日にち、SNSに動画どうがを投稿とうこうし、州しゅうの西部せいぶに位置いちするセベロドネツクの病院びょういんがロシア軍ぐんに攻撃こうげきされ、女性じょせい1人にんが死亡しぼうしたと非難ひなんしました。

投稿とうこうされた動画どうがはおよそ1分ふん50秒びょうの長ながさで、破壊はかいされた病院びょういんの内部ないぶが撮影さつえいされています。動画どうがでは、コンクリートの壁かべの一部いちぶや、窓まどなどが吹き飛ふきとばされ、吹ふきさらしになっている様子ようすが分わかります。

また、階段かいだんや廊下ろうかなどにはがれきやガラスの破片はへんが散ちらばっていました。ガイダイ知事ちじは「州しゅう内ないで機能きのうしている2つの病院びょういんのうち、片方かたほうが攻撃こうげきされた。ロシア軍ぐんは、病院びょういんに患者かんじゃがいることを分わかったうえで、意図いと的てきに攻撃こうげきを加くわえた」と非難ひなんしています。

ウクライナからの避難ひなん民みん一時いちじ滞在たいざい施設しせつで日本語にほんご教育きょういく

ウクライナからの避難ひなん民みんへの支援しえんをめぐり、古川ふるかわ法務ほうむ大臣だいじんは閣議かくぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで、今週こんしゅうから国くにの一時いちじ滞在たいざい施設しせつで生活せいかつに必要ひつような日本語にほんごを習得しゅうとくしてもらう取り組とりくみを始はじめたと説明せつめいしました。

この中なかで、古川ふるかわ法務ほうむ大臣だいじんは「ウクライナ情勢じょうせいは依然いぜんとして不透明ふとうめいで、避難ひなん民みんの方々かたがたの滞在たいざいは長期ちょうき化かする可能かのう性せいもある。そのため、ニーズに応おうじて、一時いちじ滞在たいざい施設しせつや受け入うけいれ自治体じちたいで、生活せいかつに必要ひつような日本語にほんごの教室きょうしつなどを実施じっししていくことも重要じゅうようだ」と述のべました。

そのうえで「一時いちじ滞在たいざい施設しせつで、今月こんげつ25日にちから日本語にほんご教室きょうしつを開始かいしし、多おおくの方ほうに参加さんかをいただいていると聞きいている。今後こんご、日本語にほんご教育きょういくを所管しょかんする文化庁ぶんかちょうとも緊密きんみつに連携れんけいし、個々ここのニーズに応おうじて適切てきせつに日本語にほんごを習得しゅうとくいただけるよう対応たいおうしていきたい」と述のべました。

国際こくさい刑事けいじ裁判所さいばんしょ捜査そうさ協力きょうりょく求もとめるもロシアは拒否きょひの姿勢しせい

オランダのハーグにあるICC＝国際こくさい刑事けいじ裁判所さいばんしょは、ロシア軍ぐんの侵攻しんこうを受うけているウクライナで行おこなわれた疑うたがいのある戦争せんそう犯罪はんざいや人道じんどうに対にたいする罪つみについて捜査そうさを進すすめていて、多おおくの市民しみんが殺害さつがいされているのが見みつかった首都しゅとキーウ近郊きんこうのブチャなどの状況じょうきょうを調しらべています。

こうした中なか、国連こくれん安保理あんぽりでは27日にち、フランスやアルバニアの主催しゅさいで、ウクライナでの残虐ざんぎゃく行為こういに対にたいする説明せつめい責任せきにんをテーマにした非公式ひこうしき会合かいごうが開ひらかれ、ICCのカーン主任しゅにん検察官けんさつかんが報告ほうこくしました。

この中なかでカーン主任しゅにん検察官けんさつかんは、43か国かこくからウクライナの状況じょうきょうを捜査そうさするよう要請ようせいがあったとして、ウクライナの協力きょうりょくも得えて捜査そうさを行おこなっていると強調きょうちょうしました。

一方いっぽうで、ロシアに対にたいしては、これまでに3度ど、書簡しょかんを送おくったものの、返答へんとうがないと明あきらかにしたうえで「われわれは真実しんじつを明あきらかにしたいだけで、政治せいじ的てきな意図いとはないと伝つたえたい。法律ほうりつはひとしく適用てきようされる」と述のべ、ICCによる独立どくりつした捜査そうさに協力きょうりょくするよう求もとめました。

これに対にたいしロシアの代表だいひょうは「ICCは政治せいじ的てきな道具どうぐになっており、正義せいぎはない」と主張しゅちょうし、要請ようせいを拒否きょひする姿勢しせいを示しめしました。

マリウポリのウクライナ軍ぐん指揮しき官かん「市民しみんはひん死ひんしの状態じょうたい」

東部とうぶの要衝ようしょうマリウポリにとどまるウクライナ軍ぐんの指揮しき官かんが27日にち、SNSに動画どうがを投稿とうこうし、ロシア軍ぐんに包囲ほういされた市民しみんや兵士へいしの救出きゅうしゅつに向むけて動うごくよう、各国かっこくの政府せいふに訴うったえました。

ウクライナ海軍かいぐんの歩兵ほへい部隊ぶたいで指揮しき官かんを務つとめるセルヒー・ボリンスキー氏しはフェイスブックに投稿とうこうした動画どうがで「部隊ぶたいには600人にんの負傷ふしょう者しゃがいるが、とても手当てあてができる状況じょうきょうではない。われわれと一緒いっしょにいる数すう百ひゃく人にんの市民しみんの中なかには数すう十じゅう人にんの子こどもや障害しょうがい者しゃ、高齢こうれい者しゃも含ふくまれる。水みずも食料しょくりょうも不足ふそくし、事態じたいは切迫せっぱくしている」と訴うったえました。

そのうえで、第だい2次じ世界せかい大戦たいせん中ちゅう、連合れんごう国こく側がわが、ナチス・ドイツの攻勢こうせいを防ふせぎながら大だい規模きぼな撤退てったいを行おこなった「ダンケルクの戦たたかい」を引き合ひきあいにし「どうかマリウポリの部隊ぶたいを救すくってください。ここにいる兵士へいしや負傷ふしょう者しゃはこのままでは死しんでしまう。生いきている者ものも、じき戦闘せんとうで殺ころされる。市民しみんはシェルターの中なかでひん死ひんしの状態じょうたいです」と述のべました。

ロシアのプーチン大統領だいとうりょうは21日にち、マリウポリへの攻撃こうげきの中止ちゅうしとともに、一帯いったいの包囲ほういは継続けいぞくするよう命令めいれいしましたが、ウクライナ側がわは「攻撃こうげきが続つづいている」と批判ひはんし、市民しみんや兵士へいしの避難ひなんが実現じつげんするめどは立たっていません。

UNHCR 531万まん人にん余よがウクライナから国外こくがいに避難ひなん（26日にち時点じてん）

UNHCR＝国連こくれん難民なんみん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょのまとめによりますと、ロシア軍ぐんの侵攻しんこうを受うけてウクライナから国外こくがいに避難ひなんした人ひとの数かずは、26日にちの時点じてんで531万まん人にん余あまりとなっています。

主おもな避難ひなん先さきは、

▽ポーランドがおよそ294万まん人にん

▽ルーマニアがおよそ79万まん人にん

▽ハンガリーがおよそ50万まん人にん

▽モルドバがおよそ43万まん人にんなどとなっています。

またロシアに避難ひなんした人ひとは、およそ62万まん人にんとなっています。

米べい報道ほうどう官かん核兵器かくへいきをめぐるロシア側がわ発言はつげん「無む責任せきにん」と批判ひはん

アメリカ国防こくぼう総省そうしょうのカービー報道ほうどう官かんは27日にち、記者きしゃ会見かいけんで、核兵器かくへいきをめぐるこのところのロシア側がわの発言はつげんについて「核かくの対立たいりつが起おこるのではないかと不安ふあんにさせるのは無む責任せきにんだ。この戦争せんそうがこれ以上いじょう、エスカレートするのも核かくの領域りょういきにまで発展はってんするのも誰だれも見みたくはないし、そうすべき理由りゆうもない」と批判ひはんしました。

そのうえで「われわれは毎日まいにち、できるかぎり監視かんししており、われわれの核かくの戦略せんりゃく的てきな抑止よくし態勢たいせいを変かえさせるようなことは引き続ひきつづき何なにも見当みあたらない。われわれは国土こくどや同盟どうめい国こくなどを防衛ぼうえいする能力のうりょくに自信じしんを持もっている」と述のべました。

ロシアの大手おおて金融きんゆう機関きかんの元もと幹部かんぶ “祖国そこくウクライナのために戦たたかう”

ロシアの調査ちょうさ報道ほうどうサイト「インサイダ－」は27日にちまでに、ロシアの大手おおて金融きんゆう機関きかん「ガスプロムバンク」の副ふく社長しゃちょうだった男性だんせいが、故郷こきょうのウクライナに対にたいするロシア軍ぐんの侵攻しんこうに抗議こうぎし、祖国そこくで戦たたかうことを決意けついしたと伝つたえました。

「インサイダー」へのインタビューで、ガスプロムバンクの副ふく社長しゃちょうだったイーゴリ・ボロブエフ氏しは、ウクライナ北東ほくとう部ぶスムイ州しゅうの出身しゅっしんで「ロシアが祖国そこくに対にたいして行おこなっていることを、もはや傍観ぼうかんできなかった」と述のべています。そしてウクライナで志願しがん兵へいの組織そしき、領土りょうど防衛ぼうえい部隊ぶたいに入はいる決意けついだとしています。

プーチン政権せいけんによる軍事ぐんじ侵攻しんこうに対にたいして、ロシアを離はなれて抗議こうぎする声こえはこれまでも出でていますが、大手おおて金融きんゆう機関きかんの幹部かんぶを務つとめた人物じんぶつがロシア軍ぐんと直接ちょくせつ戦たたかうと声こえをあげるのは異例いれいです。

米べい報道ほうどう官かん天然てんねんガス供給きょうきゅう停止ていし「ロシアの常じょうとう手段しゅだん」

ロシア最大さいだいの政府せいふ系けいガス会社かいしゃガスプロムがポーランドなどへの天然てんねんガスの供給きょうきゅうを停止ていししたことについて、アメリカ・ホワイトハウスのサキ報道ほうどう官かんは27日にち、記者きしゃ会見かいけんで「ロシアがこの紛争ふんそうで、エネルギーを武器ぶきとして使つかうことをわれわれは予想よそうしていた。ロシアの常じょうとう手段しゅだんのひとつだ」と批判ひはんしました。

そのうえで「ヨーロッパへの天然てんねんガスの供給きょうきゅう源げんを分散ぶんさんさせようと、世界中せかいじゅうの友好国ゆうこうこくと何なんか月かげつも取り組とりくんできた」と述のべ、ロシアに依存いぞんしない世界せかい的てきなエネルギー供給きょうきゅう網もうの確立かくりつを急いそいでいると強調きょうちょうしました。

国連こくれん事務じむ総長そうちょうキーウ到着とうちゃくゼレンスキー大統領だいとうりょうと会談かいだんへ

ロシアでプーチン大統領だいとうりょうと会談かいだんした国連こくれんのグテーレス事務じむ総長そうちょうは27日にち、ポーランドを経由けいゆしてウクライナの首都しゅとキーウに到着とうちゃくしました。28日にちにはゼレンスキー大統領だいとうりょうやクレバ外相がいしょうと会談かいだんする予定よていです。

グテーレス事務じむ総長そうちょうはプーチン大統領だいとうりょうとの会談かいだんで、ウクライナ東部とうぶマリウポリで取り残とりのこされているとみられる市民しみんを避難ひなんさせるため国連こくれんが関与かんよすることで合意ごういし、今後こんごの具体ぐたい的てきな協議きょうぎはOCHA＝国連こくれん人道じんどう問題もんだい調整ちょうせい事務所じむしょとロシア国防省こくぼうしょうの間まで行おこなうことになりました。

これに関連かんれんして国連こくれんの報道ほうどう官かんは、OCHAの担当たんとう者しゃが27日にち、ロシアとウクライナ双方そうほうの当局とうきょくと、マリウポリからの市民しみんの避難ひなんについて協議きょうぎを行おこなったと明あきらかにしました。グテーレス事務じむ総長そうちょうは、28日にちに行おこなわれるゼレンスキー大統領だいとうりょうとの会談かいだんで、市民しみんの避難ひなんの実現じつげんに向むけて話し合はなしあうことにしています。

ウクライナ南部なんぶヘルソンで住民じゅうみんがデモ

ウクライナ南部なんぶのヘルソンでは、ロシアが占領せんりょうを正当せいとう化かするために住民じゅうみん投票とうひょうを実施じっしすることへの懸念けねんが強つよまるなか、27日にち、住民じゅうみんによるデモが行おこなわれました。住民じゅうみんたちはウクライナの国旗こっきを持もって「ウクライナに栄光えいこうを」とか「ヘルソンはウクライナだ」などと声こえを上あげていました。

現地げんちの映像えいぞうには、デモが行おこなわれている最中さいちゅうに突然とつぜん、爆発ばくはつ音おんが鳴なって煙けむりが上あがり、人々ひとびとが逃にげていく様子ようすがうつっています。これについてウクライナの検事けんじ総長そうちょうは、ロシア軍ぐんによって催涙さいるい弾だんやせん光せんこう弾だんが使用しようされ、少すくなくとも4人にんがけがをし、調査ちょうさを進すすめているとする声明せいめいを発表はっぴょうしています。

プーチン大統領だいとうりょう「作戦さくせんに干渉かんしょうなら電撃でんげき的てきで素早すばやい対抗たいこう措置そち」

ロシアのプーチン大統領だいとうりょうは27日にち、サンクトペテルブルクでロシア議会ぎかいの議員ぎいんを前まえに演説えんぜつし「外部がいぶから進行しんこう中ちゅうの作戦さくせんに干渉かんしょうしようとするなら、ロシアにとって容認ようにんできない戦略せんりゃく的てき脅威きょういであり、われわれは電撃でんげき的てきで素早すばやい対抗たいこう措置そちをとる」と述のべ、ウクライナをめぐってロシアが脅威きょういと判断はんだんすれば即座そくざに反撃はんげきすると強調きょうちょうしました。そのうえで「そのための手段しゅだんはすべてそろっている。他たにないものを持もっており、必要ひつようであれば使用しようする」と述のべました。

プーチン大統領だいとうりょうはウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうを始はじめた直後ちょくごに「現代げんだいのロシアは、ソビエトが崩壊ほうかいした後のちも、最強さいきょうの核かく保有ほゆう国こくの1つだ」と核かく大国たいこくであることを誇示こじしていて、今月こんげつ20日にちには、複数ふくすうの核かく弾頭だんとうを搭載とうさいできるという新型しんがたの大陸たいりく間かん弾道だんどうミサイル「サルマト」の発射はっしゃ実験じっけんが成功せいこうしたと発表はっぴょうし「わが国わがくにを脅おびやかそうとする者ものに考かんがえを改あらためさせるだろう」と述のべていました。

今回こんかいのプーチン大統領だいとうりょうの発言はつげんをめぐり、欧米おうべいメディアなどはロシアが核兵器かくへいきの使用しようも辞じさない構かまえを示しめしたという見方みかたも伝つたえていて、ウクライナへの軍事ぐんじ支援しえんを強化きょうかする欧米おうべい側がわを強つよくけん制けんせいしたとみられます。

国連こくれん世界せかい観光かんこう機関きかんロシアの加盟かめい資格しかく停止ていし決議けつぎを採択さいたく

国連こくれん世界せかい観光かんこう機関きかんの事務じむ局長きょくちょうは27日にち、ツイッターで、スペインのマドリードで開ひらかれた臨時りんじ総会そうかいで、ロシアの加盟かめい資格しかくを停止ていしする決議けつぎ案あんの採決さいけつが行おこなわれ、採択さいたくされたと明あきらかにしました。決議けつぎ案あんは、ロシアによるウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうを受うけて、フランスやポーランドなどが「平和へいわのために観光かんこうを促進そくしんする」という機関きかんの目的もくてきに反はんしているなどとして提出ていしゅつしていました。

採決さいけつに先立さきだってロシアからは機関きかんを脱退だったいする意向いこうが示しめされたということですが、採決さいけつは実施じっしされました。国連こくれん世界せかい観光かんこう機関きかんは160以上いじょうの国くにや地域ちいきが加盟かめいし、観光かんこうを通つうじた交流こうりゅうを進すすめています。決議けつぎ案あんは、3分ぶんの2以上いじょうの国くにや地域ちいきの賛成さんせいで採択さいたくされ、加盟かめい資格しかくが停止ていしされると、機関きかんの会合かいごうへの出席しゅっせきや、観光かんこう関係かんけい者しゃ向むけに提供ていきょうされる訓練くんれんなどのサービスが受うけられなくなるということです。

ロシアをめぐっては、国連こくれん人権じんけん理事りじ会かいの理事りじ国こくとしての資格しかくを停止ていしする決議けつぎも、今月こんげつ7日にち、国連こくれん総会そうかいで採択さいたくされています。

国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょ少すくなくとも2787人にんの市民しみん死亡しぼう

国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは、ロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこうが始はじまったことし2月つき24日にちから今月こんげつ26日にちまでに、ウクライナで少すくなくとも2787人にんの市民しみんが死亡しぼうしたと発表はっぴょうしました。このうち202人にんは子こどもだとしています。

地域ちいき別べつでみると、東部とうぶのドネツク州しゅうとルハンシク州しゅうで1314人にん、それ以外いがいのキーウ州しゅうや東部とうぶのハルキウ州しゅう、北部ほくぶのチェルニヒウ州しゅう、南部なんぶのヘルソン州しゅうなどで1473人にんの死亡しぼうが確認かくにんされているということです。また、けがをした市民しみんは3152人にんに上のぼるとしています。

一方いっぽう、国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは東部とうぶのマリウポリなど激はげしい攻撃こうげきを受うけている地域ちいきでの死傷ししょう者しゃの数かずについて集計しゅうけいが遅おくれていたり、確認かくにんがまだ取とれていなかったりして統計とうけいには含ふくまれておらず、実際じっさいの死傷ししょう者しゃの数かずはこれを大おおきく上回うわまわるとの見方みかたを示しめしています。

米べい政府せいふ“ロシアで拘束こうそくのアメリカ人じん解放かいほう”と発表はっぴょう

アメリカ政府せいふは27日にち、3年ねん前まえからロシアで拘束こうそくされていたアメリカ人じんが解放かいほうされたと発表はっぴょうしました。解放かいほうされたのは酒さけに酔よって旅行りょこう先さきのモスクワで警察官けいさつかんとトラブルになったとして3年ねん前まえから拘束こうそくされていたアメリカ軍ぐんの元もと兵士へいしで、アメリカのメディアなどは、その交換こうかんとして、麻薬まやくの密輸みつゆ取引とりひきをめぐってアメリカで収監しゅうかんされていたロシア人じんも釈放しゃくほうされたとしています。

ウクライナ情勢じょうせいで米べいロ関係かんけいが極度きょくどに悪化あっかする中なかでの収容しゅうよう者しゃの交換こうかんについてアメリカ政府せいふの高官こうかんは記者きしゃ団だんに対にたいし「これは、より大おおきな外交がいこう議論ぎろんの一部いちぶではない。ウクライナへの支援しえんの継続けいぞくや、ロシアに軍事ぐんじ侵攻しんこうの責任せきにんを取とらせるわれわれの立場たちばに変かわりはない」と強調きょうちょうしました。