Báo tiếng Nhật: 全国的な薬の供給不足患者の治療にも影響てんかん学会調査

全国ぜんこく的てきな薬くすりの供給きょうきゅう不足ふそく患者かんじゃの治療ちりょうにも影響えいきょうてんかん学会がっかい調査ちょうさ

Apr 30, 2022 11:04 1

Furigana

全国ぜんこく的てきに医薬品いやくひんの供給きょうきゅう不足ふそくが続つづく中なか、てんかんの主おもな治療ちりょう薬やくについて現場げんばの医師いしの多おおくが別べつの薬くすりを処方しょほうする対応たいおうを取とるなど影響えいきょうが続つづいていることが学会がっかいが行おこなったアンケート調査ちょうさでわかりました。

中なかには薬くすりを切り替きりかえたあとに、「患者かんじゃの病状びょうじょうが不安定ふあんていになった」とする報告ほうこくもあり、学会がっかいでは一刻いっこくも早はやい供給きょうきゅうの回復かいふくを求もとめています。

【詳くわしく】薬くすりがない…ジェネリックから先発せんぱつ品ひんまでなぜ？

どの薬くすりが？なぜ？いつまで続つづく？今いまわかっていることと注意ちゅうい点てんはこちら。

医薬品いやくひんの供給きょうきゅうをめぐっては、去年きょねん、価格かかくの安やすいジェネリック医薬品いやくひんのメーカーなどで相次あいついで製造せいぞう上じょうの問題もんだいが発覚はっかくし業務ぎょうむ停止ていし命令めいれいが出だされた影響えいきょうで3000品目ひんもく以上いじょうの医薬品いやくひんの出荷しゅっかに影響えいきょうが出でて、一部いちぶの医薬品いやくひんが手てに入はいりにくい状態じょうたいが続つづいています。

このうち、てんかんの発作ほっさを抑おさえる治療ちりょう薬やくの「カルバマゼピン」と「バルプロ酸さんナトリウム」の患者かんじゃへの影響えいきょうについて「日本にっぽんてんかん学会がっかい」が会員かいいんの医師いしを対象たいしょうにアンケートを行おこない、先月せんげつ3日にちまでに全国ぜんこくから576件けんの回答かいとうが寄よせられました。

薬くすりの処方しょほうを断ことわることも…

アンケートでは、半数はんすうを超こえる55％の医師いしが「供給きょうきゅうの不安定ふあんていな状況じょうきょうを意識いしきして対応たいおうしていることがある」と回答かいとうしました。

具体ぐたい的てきな対応たいおうについて複数ふくすう回答かいとうで尋たずねたところ、

▼54％が「新あらたに処方しょほうする患者かんじゃには別べつの薬くすりを選えらんでいる」

▼36％が「1度どに処方しょほうする日数にっすうを短みじかくしている」

▼26％が「処方しょほうの中止ちゅうしやほかの薬くすりへの切り替きりかえを試こころみている」と回答かいとうしました。

さらに、「実際じっさいに処方しょほうを断ことわったり調整ちょうせいしたりした」と回答かいとうした医師いしが、

▼カルバマゼピンで11％

▼バルプロ酸さんナトリウムで20％ありました。

患者かんじゃへの影響えいきょうについては、自由じゆう記述きじゅつで、

「薬くすりを切り替きりかえたあとに病状びょうじょうが不安定ふあんていになった」

「発作ほっさがコントロールできなくなった」とする回答かいとうもあったということです。

別べつの薬くすりに変更へんこうも発作ほっさの懸念けねん

てんかんの患者かんじゃを多おおく診察しんさつする東京とうきょう・中野なかの区くの「かねなか脳神経のうしんけい外科げか」では、1年ねんほど前まえから、患者かんじゃや薬局やっきょくから「処方しょほうを受うけた薬くすりが手てに入はいらない」という相談そうだんが多おおい時ときで週しゅうに3回かいほど寄よせられるようになったということです。

特とくに相談そうだんが多おおいのが、主おもな抗こうてんかん薬やくの1つ、「バルプロ酸さんナトリウム」の先発せんぱつ医薬品いやくひんで、どうしても確保かくほできずに同おなじ有効ゆうこう成分せいぶんの別べつの薬くすりに処方しょほうを変更へんこうせざるをえないこともあるということです。

金きむ中ちゅう直ちょく輔院長いんちょうは、「病状びょうじょうが安定あんていしているときに急きゅうに別べつの薬くすりに変かえると有効ゆうこう成分せいぶんが同おなじでも発作ほっさを誘発ゆうはつすることがあり、懸念けねんしています。患者かんじゃさんの負担ふたんになりますが、何なん軒けんもの薬局やっきょくを回まわってなるべく探さがしてもらうようにしています」と話はなしています。

患者かんじゃ「不安ふあんでしかたがない」

12年ねん前まえにてんかんを発症はっしょうし、このクリニックに通かよって毎日まいにち、薬くすりを服用ふくようしているという患者かんじゃの村むら國くに均ひとしさん（73）は、「私わたしの場合ばあい、意識いしきを失うしなうような発作ほっさがいつ起おきるか分わからないのですが、薬くすりのおかげで発作ほっさを起おこさず日常にちじょう生活せいかつを過すごせています。今いまのところはなんとかなっていますが、もし薬くすりが手てに入はいらなくなったらと思おもうと不安ふあんでしかたがないです」と話はなしていました。

供給きょうきゅう不安ふあんは長期ちょうき化かか専門せんもん家か「主治医しゅじいとよく相談そうだんを」

アンケート調査ちょうさを行おこなった日本にっぽんてんかん学会がっかいの薬事やくじ委員いいん会かい委員いいん長ちょうで、神戸こうべ大学だいがく大学院だいがくいん医学いがく研究けんきゅう科かの松本まつもと理り器き教授きょうじゅは「供給きょうきゅう不安ふあんはクリニックで多おおく起おきている一方いっぽうで、規模きぼの大おおきな医療いりょう機関きかんは比較的ひかくてき安定あんていしていることから、『在庫ざいこの偏在へんざい』が起おきていると考かんがえられる。国くにや製薬せいやく会社かいしゃには流通りゅうつうの混乱こんらんの早期そうき解消かいしょうを求もとめているが長引ながびく可能かのう性せいもあり、患者かんじゃさんは少すこしでも心配しんぱいなことがあれば主治医しゅじいとよく相談そうだんして対応たいおうしてほしい」と話はなしています。