日本新聞: 自転車の悪質な交通違反反則金制度の導入検討へ警察庁

自転車じてんしゃの悪質あくしつな交通こうつう違反いはん反則はんそく金きん制度せいどの導入どうにゅう検討けんとうへ警察庁けいさつちょう

Aug 3, 2023 10:08

Furigana

自転車じてんしゃの悪質あくしつな交通こうつう違反いはんが後ごを絶たたないことから、警察庁けいさつちょうは、自動車じどうしゃやオートバイのようにいわゆる「青あお切符きっぷ」による取締とりしまりを行おこなう反則はんそく金きん制度せいどの導入どうにゅうを検討けんとうすることになりました。実効じっこう性せいのある取締とりしまりにつなげるのが狙ねらいで、導入どうにゅうされれば、身近みぢかな交通こうつう手段しゅだんのあり方ありかたの大おおきな転換てんかん点てんとなります。

警察庁けいさつちょうによりますと、全国ぜんこくの交通こうつう事故じこの発生はっせい件数けんすうは減少げんしょう傾向けいこうにありますが、▼自転車じてんしゃが関係かんけいする事故じこの占しめる割合わりあいは増加ぞうか傾向けいこうが続つづいていて、▼自転車じてんしゃと歩行ほこう者しゃの事故じこ件数けんすうも増加ぞうかしています。さらに、去年きょねん全国ぜんこくで発生はっせいした自転車じてんしゃが関係かんけいする死亡しぼう・重傷じゅうしょう事故じこのうち、73％余あまりで自転車じてんしゃ側がわに交通こうつう違反いはんがあったということです。

事故じこにつながる違反いはんを減へらすことが課題かだいになるなか、自転車じてんしゃの取締とりしまりは、刑事けいじ罰ばつの対象たいしょうとなる交通こうつう切符きっぷ、いわゆる「赤切符あかぎっぷ」を交付こうふするなどして行おこなわれているものの、実際じっさいに罰則ばっそくが適用てきようされるケースは少すくなく、専門せんもん家かなどからは責任せきにんの追及ついきゅうが不十分ふじゅうぶんだという指摘してきもありました。

こうした状況じょうきょうを受うけて、警察庁けいさつちょうは、自動車じどうしゃやオートバイのようにいわゆる「青あお切符きっぷ」による取締とりしまりを行おこなう反則はんそく金きん制度せいどの導入どうにゅうを検討けんとうすることになりました。実効じっこう性せいのある取締とりしまりにつなげるのが狙ねらいで、月内げつないにも有識ゆうしき者しゃで作つくる検討けんとう会かいを設もうけて、取締とりしまりの対象たいしょうとする違反いはんの内容ないようや年齢ねんれいなど具体ぐたい的てきな議論ぎろんを始はじめることにしています。検討けんとう会かいでは、あわせて、▼自転車じてんしゃの交通こうつうルールをどのように周知しゅうちするかや、▼自転車じてんしゃが安全あんぜんに走行そうこうできる道路どうろ環境かんきょうなどについても議論ぎろんし、年内ねんないに提言ていげんを取とりまとめる予定よていです。

警察庁けいさつちょうは提言ていげんの内容ないようを踏ふまえ、来年らいねんの通常つうじょう国会こっかいでの法ほう改正かいせいを視野しやに準備じゅんびを進すすめることにしていて、反則はんそく金きん制度せいどが導入どうにゅうされれば、身近みぢかな交通こうつう手段しゅだんのあり方ありかたの大おおきな転換てんかん点てんとなります。