일본어 뉴스: 英戴冠式終えたチャールズ国王王室の変革推し進められるか

イギリスのチャールズ国王こくおうの戴冠たいかん式しきが6日にち、ロンドンのウェストミンスター寺院じいんで行おこなわれ、大勢たいせいの人ひとが新あたらしい君主くんしゅの即位そくいを祝福しゅくふくしました。

ただ、若わかい世代せだいを中心ちゅうしんに君主くんしゅ制せいを疑問ぎもん視しする声こえも上あがる中なか、チャールズ国王こくおうが王室おうしつの変革へんかくを推し進おしすすめ、支持しじを得えられるかが課題かだいとなります。

母親ははおやのエリザベス女王じょおうの死去しきょに伴ともなって去年きょねん9月つきに即位そくいしたチャールズ国王こくおうは6日にち、カミラ王妃おうひとともにロンドン中心ちゅうしん部ぶのウェストミンスター寺院じいんで戴冠たいかん式しきに臨のぞみました。

式典しきてんでは国王こくおうが、イギリスと、元首げんしゅとなっている国々くにぐにを法ほうに基もとづいて統治とうちすることを誓ちかい、イギリス国教こっきょう会かいの最高さいこう位いの聖職せいしょく者しゃであるカンタベリー大だい主教しゅきょうからついたての中なかで聖せいなる油あぶらを塗ぬられ、王冠おうかんを授さづけられました。

戴冠たいかん式しきのあと、馬車ばしゃでバッキンガム宮殿きゅうでんに戻もどった国王こくおう夫妻ふさいはバルコニーに姿すがたを見みせ、宮殿きゅうでん前まえを埋うめ尽つくした人ひとたちの大だい歓声かんせいに笑顔えがおで手てを振ふって応こたえました。

今回こんかいの戴冠たいかん式しきはチャールズ国王こくおうの意向いこうを受うけ、前回ぜんかいに比くらべて参列さんれつ者しゃの数かずを減へらしてパレードの距離きょりも短縮たんしゅくしたほか、さまざまな人種じんしゅや宗教しゅうきょうの人ひとが式典しきてんに参加さんかするなど、簡素かんそで多様たよう性せいを重視じゅうししたものとなりました。

ただ、イギリスでは、国民こくみんが生活せいかつ費ひの高騰こうとうに苦くるしむ中なか、王室おうしつの維持いじに巨額きょがくの費用ひようがかかっているなどとして、若わかい世代せだいを中心ちゅうしんに君主くんしゅ制せいを疑問ぎもん視しする声こえも上あがっていて、この日ひも数すう百ひゃく人にんが抗議こうぎデモを行おこないました。

王室おうしつに高たかい関心かんしんが寄よせられる中なか、チャールズ国王こくおうが新あらたな「イギリスの顔かお」として変革へんかくを推し進おしすすめ、国民こくみんの支持しじを得えられるかが課題かだいとなります。

戴冠たいかん式しきに招待しょうたいされた市民しみん「すばらしいひとときだった」

戴冠たいかん式しきに招待しょうたいされた市民しみんの1人にんで、有色ゆうしょく人種じんしゅに対にたいする差別さべつ解消かいしょうを目指めざす活動かつどうを続つづけてきたフランスティーン・ジョーンズさんは「すばらしいひとときだったし式しきに出席しゅっせきできたことは大変たいへんな名誉めいよだった。ほかに招待しょうたいされてもいい人ひとが大勢たいせいいた中なかで私わたしが招待しょうたいされたのだから。今後こんご、何なにがあっても活動かつどうを続つづけていく」と気持きもちが高たかぶった様子ようすで話はなしていました。

バッキンガム宮殿きゅうでん近ちかくに集あつまった人ひとたちからは国王こくおうに期待きたいする声こえ

戴冠たいかん式しきが終おわったあと、バッキンガム宮殿きゅうでんの近ちかくに集あつまった人ひとたちからは国王こくおうへの期待きたいや興奮こうふんの声こえなどが聞きかれました。

バルコニーに登場とうじょうしたチャールズ国王こくおう夫妻ふさいを見みたという男性だんせいは「ここまで近ちかづいて見みられるとは思おもいませんでした。歴史れきしの一部いちぶになったような気きがします」と話はなしていました。

前日ぜんじつから宮殿きゅうでんの近ちかくで寝泊ねとまりして待まっていたという64歳さいの女性じょせいは「国王こくおうの写真しゃしんをたくさん撮とれてうれしいです。気候きこう変動へんどう問題もんだいなどあらゆる面めんで活動かつどうしているので、国くににとっても立派りっぱな存在そんざいになると思おもう」と期待きたいを込こめていました。

また、君主くんしゅ制せいに反対はんたいする人ひとがいることについて、ウェールズから来きたという女性じょせいは「国王こくおうには人々ひとびとのために王室おうしつが貢献こうけんできると知しってもらうために慈善じぜん活動かつどうを続つづけ発展はってんさせていってほしい」と話はなしていました。

バルコニーにハリー王子おうじの姿すがたはなし

チャールズ国王こくおうは戴冠たいかん式しきのあと、カミラ王妃おうひや長男ちょうなんのウィリアム皇太子こうたいし夫妻ふさいなどとともにバッキンガム宮殿きゅうでんのバルコニーに姿すがたを見みせましたが、次男じなんのハリー王子おうじの姿すがたはありませんでした。

ハリー王子おうじは、妻つまのメーガン妃ひとともに3年ねん前まえに王室おうしつの公務こうむから退しりぞきましたが、その後そのご、王室おうしつ内ないで人種じんしゅ差別さべつ的てきな発言はつげんがあったと述のべたほか、ことし1月つきに出版しゅっぱんした自伝じでんの中なかで、チャールズ国王こくおうの再婚さいこんに反対はんたいしたことやウィリアム皇太子こうたいしとの対立たいりつなどを明あきらかにしていました。

今回こんかいの戴冠たいかん式しきではバルコニーで家族かぞくと並ならぶかどうかが注目ちゅうもくされていましたが、公共こうきょう放送ほうそうBBCは、バルコニーに立たったのは公務こうむを担になっているメンバーだけでハリー王子おうじは声こえをかけられなかったと伝つたえています。

ハリー王子おうじは戴冠たいかん式しきのあと1人にんで車くるまに乗り込のりこみ、メーガン妃ひやこの日ひが4歳さいの誕生たんじょう日びにあたる息子むすこのアーチー王子おうじの待まつアメリカに戻もどるため空港くうこうに向むかったとみられています。

君主くんしゅ制せいに反対はんたいする人ひとたちが抗議こうぎ活動かつどう警察けいさつに拘束こうそくも

戴冠たいかん式しきのパレードのルートになったロンドン中心ちゅうしん部ぶのトラファルガー広場ひろばでは、君主くんしゅ制せいに反対はんたいする市民しみん団体だんたいの呼よびかけで数すう百ひゃく人にんが集あつまりました。

集あつまった人ひとたちは「君主くんしゅ制せいを廃止はいしに」とか「君主くんしゅ制せいではなく民主みんしゅ主義しゅぎを」などと書かいたプラカードを掲かかげ、「私わたしの王おうではない」と抗議こうぎの声こえを上あげていました。

21歳さいの女性じょせいは「戴冠たいかん式しきはおかしいと思おもいます。生活せいかつに困窮こんきゅうし、国中くになかでストライキが行おこなわれているのに王室おうしつのことになるとお金おかねがあります。君主くんしゅ制せいを維持いじするのか、選挙せんきょで選えらばれた国家こっか元首げんしゅにするのか決きめるべきだと思おもいます」と話はなしていました。