大手デパートの「
三越伊勢丹ホールディングス」は、
業績が
悪化している、
神奈川県相模原市と
東京・
府中市、
それに新潟市に
ある合わせて
3つの
店舗を
閉鎖することになりました。
発表によりますと、
神奈川県相模原市の「
伊勢丹相模原店」と、
東京・
府中市の「
伊勢丹府中店」が
いずれも
来年9月末で
営業を
終了する
ほか、
新潟市の「
新潟三越」は2020
年3
月22
日で
営業を
終える予定だということです。
現在、3店舗に合わせておよそ850人いる従業員については、グループ内の配置転換などで対応したいとしています。
三越伊勢丹は、最先端の衣料品などを取り扱うデパートとして業界をリードしてきましたが、低価格をうたう衣料品の専門店やネット通販などに押されて業績が悪化し、昨年度・平成29年度の決算では9億円余りの最終赤字を計上しました。
このため、採算の取れない地方や郊外の店舗の見直しを進めた結果、去年3月には千葉市と東京・多摩市の店舗を、ことし3月には千葉県松戸市の店舗をそれぞれ閉鎖しました。
今回閉鎖を決めた3店舗でも、コストを削減したり、収益力を強化したりする取り組みを行ってきましたが、売り上げの減少を食い止めることができなかったということです。
白井常務「構造改革を進めたい」
三越伊勢丹ホールディングスの白井俊徳常務執行役員は記者会見で、「これまで構造改革に取り組んできたが、総合スーパーなどのほかの店と差別化できず、業績が悪化してしまった。残念ながらまだ赤字の店舗があるので、構造改革を進めたい」と述べ、今後、もう一段の閉店も含め、検討していく考えを示しました。