日本新聞: こうのとり６号機打ち上げ成功に関係者ら喜び

国際こくさい宇宙うちゅうステーションに物資ぶっしを届とどける日本にっぽんの宇宙うちゅう輸送ゆそう船せん「こうのとり」の６ろく号機ごうきを載のせたＨ２えいちつ-Ｂび-ロケットの打ち上うちあげが成功せいこうしたことに、関係かんけい者しゃや打ち上うちあげを見守みまもった人ひとたちからは喜よろこびの声こえが聞きかれました。種子島宇宙センターたねがしまうちゅうせんた-の発射はっしゃ場じょうから６ろくキロほどの鹿児島かごしま県けん南種子みなみたね町まちの公園こうえんには多おおくの人ひとが集あつまり、打ち上うちあげを見守みまもりました。

今回こんかいは夜間やかんの打ち上うちあげとなり、ロケットのごう音ごうおんが響ひびき渡わたる中なか、ロケットが噴射ふんしゃする光ひかりで辺あたり一いち面めんが明あかるく照てらし出だされると、大おおきな歓声かんせいが上あがりました。

広島ひろしま県けんから友人ゆうじんと訪おとずれた女性じょせいは「夜空よぞらの星ほしが全部ぜんぶ消きえてしまうくらい、一いち面めんがすごく明あかるくなって、びっくりしました。とてもきれいで感動かんどうしました」話はなしていました。

子こどもと訪おとずれた地元じもとの３さん０ぜろ代だいの女性じょせいは「夜よるの打ち上うちあげは初はじめて見みましたが、すごくきれいで、子こどもたちを連つれてきて、よかったです。日にち中ちゅうの打ち上うちあげとはまた違ちがうよさがありました」と話はなしていました。

千葉ちば県けんから種子島たねがしまに山村さんそん留学りゅうがくしている小学しょうがく５ご年生ねんせいの女の子おんなのこは「空そらが昼間ひるまみたいに明あかるくなってびっくりしました。打ち上うちあげを見みることができてよかったです」と話はなしていました。

打ち上うちあげ見守みまもった人ひとたちは

種子島宇宙センターたねがしまうちゅうせんた-の発射はっしゃ場じょうから６ろくキロほどの鹿児島かごしま県けん南種子みなみたね町まちの公園こうえんには多おおくの人ひとが集あつまり、打ち上うちあげを見守みまもりました。

電池でんちが採用さいようされた会社かいしゃ「大変たいへん名誉めいよ」

国際こくさい宇宙うちゅうステーションの新あらたな主しゅ電源でんげんに採用さいようされたリチウムイオン電池でんちを開発かいはつしたＧＳユアサの子会社こがいしゃ、ジーエス・ユアサ　テクノロジーの加藤かとう泰一郎やすいちろう社長しゃちょうは、打ち上うちあげのあとの記者きしゃ会見かいけんで、「国際こくさい宇宙うちゅうステーションの電源でんげんに採用さいよういただき、世界せかいの宇宙うちゅう開発かいはつに貢献こうけんできることを日本にっぽんのメーカーとして大変たいへん名誉めいよに感かんじている。私わたしどもの電池でんちは、これまで世界せかいの１いち２に８はち機きの人工じんこう衛星えいせいで使つかわれ、１いち０ぜろ年ねんくらい使つかってもらっているが不具合ふぐあいの報告ほうこくはなく、長ながい期間きかんの実績じっせきをＮＡＳＡなさに認みとめてもらったものだと受け止うけとめている」と述のべました。

ＮＡＳＡなさ幹部かんぶ「日本にっぽんの技術ぎじゅつが大おおきく貢献こうけん」

国際こくさい宇宙うちゅうステーションの新あらたな主しゅ電源でんげんに日本にっぽん製せいのリチウムイオン電池でんちを採用さいようしたＮＡＳＡなさ＝アメリカ航空こうくう宇宙うちゅう局きょくの幹部かんぶ２に人にんも来日らいにちし、今回こんかいのこうのとりの打ち上うちあげを種子島たねがしま宇宙うちゅうセンターで見守みまもりました。

２に人にんは打ち上うちあげのあと記者きしゃ会見かいけんに応おうじ、このうち、電池でんちの選定せんていに当あたったユージン・シュワンベックプロジェクトマネージャは、日本にっぽんのＧＳユアサ製せいのリチウムイオン電池でんちを採用さいようした経緯けいいについて、「国際こくさい宇宙うちゅうステーションのバッテリーとして世界中せかいじゅうの企業きぎょうの製品せいひんをテストし、寿命じゅみょうや性能せいのうについて徹底てってい的てきに調査ちょうさした。その結果けっか、国際こくさい宇宙うちゅうステーションにはＧＳユアサの電池でんちがベストであるという結論けつろんに至いたった」と述のべました。

また、国際こくさい宇宙うちゅうステーションの運用うんようの責任せきにん者しゃの１いち人にん、ダン・ハートマン副ふくプログラムマネージャは、今回こんかいのこうのとりの打ち上うちあげについて、「すばらしい打ち上うちあげでお祝おいわい申し上もうしあげたい。こうのとりは食料しょくりょうや水みず、重要じゅうような装置そうちを運はこべる希少きしょうな宇宙うちゅう輸送ゆそう船せんで、今後こんご、新あたらしいバッテリーの設置せっちが進すすめられるが、それは今回こんかいの打ち上うちあげの成功せいこうがあったからこそのことだ。日本にっぽんの技術ぎじゅつは国際こくさい宇宙うちゅうステーションの機能きのうを高たかめることに大おおきく貢献こうけんしている」と述のべました。

宇宙うちゅうエレベーター実現じつげんに取り組とりくむ大学だいがくも

こうのとり６ろく号機ごうきには、将来しょうらいの夢ゆめの技術ぎじゅつ「宇宙うちゅうエレベーター」の実現じつげんに向むけて、静岡しずおか大学だいがくの研究けんきゅうグループが開発かいはつした超ちょう小型こがた衛星えいせいも搭載とうさいされました。

９きゅう日にち夜よるは、浜松はままつ市しの大学だいがくのキャンパスで、衛星えいせいの開発かいはつに携たずさわった学生がくせいなど、およそ５ご０ぜろ人にんが、中継ちゅうけい映像えいぞうを通をとおして打ち上うちあげを見守みまもりました。

打ち上うちあげからおよそ１いち５ご分ふん後ご、超ちょう小型こがた衛星えいせいを搭載とうさいしたこうのとり６ろく号機ごうきがＨ２えいちつ-Ｂび-ロケットから切り離きりはなされると、集あつまった人ひとたちは歓声かんせいを上あげ、拍手はくしゅをして打ち上うちあげの成功せいこうを喜よろこびました。

衛星えいせいの開発かいはつに関かかわった大学だいがく院生いんせいの相賀あいが雅紀まさのりさんは「みんなで作つくった衛星えいせいが無事ぶじ打うち上あがり、うれしいです。まずは実験じっけんを成功せいこうさせ、宇宙うちゅうエレベーターの建設けんせつに少すこしでも貢献こうけんできたらと思おもいます」と話はなしていました。