東京・
江東区の
保育園で、
1歳の
幼児3人が
飲んださ
湯から
高濃度の
塩素が
検出された
問題で、
警視庁は
21日現場の
状況を
確認したほか
保育園側から
説明を
受けました。
2時間ほど
前に
子どもたちにさ
湯を
飲ませたときには
異常はなく、
警視庁は
塩素が
混入した
詳しいいきさつを
調べています。
江東区によりますと、
今月19日の
午後5時ごろ
区立の「
辰巳第三保育園」で
湯を
飲んだ
1歳の
幼児3人が
吐き出すなどしたため、
保健所が
調べたところ、プールの
消毒用の
水のおよそ
16倍から
32倍に当たる
1600ppmの
高濃度の
塩素が
検出されました。
3人に
体調不良などの
問題は
出ていないということです。
警視庁は、21日現場の状況を確認したり保育園側から説明を受けたりしたうえで被害届を受理しました。警視庁によりますと、保育園ではやかんで水を沸かしたあと保育室内の容器に移し替えて冷まし、1日に3回コップに入れて飲ませていて、午後3時ごろに飲ませたときは異常は無かったということです。
また掃除やノロウイルス防止の消毒用のための塩素が含まれた薬剤が、お湯を沸かしていたキッチンスペースの鍵がかかっていない場所に複数置かれていました。警視庁は午後3時以降の2時間に何らかの原因で塩素が混入したと見て、職員から話を聞くなど詳しいいきさつを調べています。
保育園 ポットと塩素剤は同じ部屋に
江東区によりますと、この保育園では当日昼食時と午後3時ごろと午後5時ごろの3回子どもたちにさ湯を飲ませましたが、最初の2回は子どもたちに変わった様子は見られなかったということです。
さ湯は0歳児と1歳児のクラスの専用のポットに入れて、子どもたちが過ごす保育室に置かれていたということです。一方同じ保育室では、室内の消毒などに用いる塩素剤も鍵がない場所に保管され、誰でも手に取ることができる状態だったということです。
区では、21日区立保育園の園長会で今回の事案を報告し、薬剤は鍵がかかる場所で保管することや子どもに飲み物を飲ませる場合は、事前に保育士が異常が無いか確認するなどの再発防止策をとることを確認しました。
また保育園では、21日文書で保護者に対し今回の事案を知らせるとともに、22日夕方緊急の保護者会を開いて詳しい経緯を説明することにしています。