2度の
墜落事故を
起こし、
事故機と
同型機の
運航再開が
見通せなくなっている
アメリカ航空機大手のボーイングは23
日、
経営トップのマレンバーグCEO=
最高経営責任者が
辞任したと
発表しました。ボーイングは
辞任の
理由を「
安全当局などとの
関係を
再構築するため」としていて、
経営責任をとっての
事実上の
解任と
見られています。ボーイングの
発表によりますとマレンバーグCEOは23
日に
辞任し、
来月13
日に
今の
会長が
新たなCEOに
就任します。
辞任の理由についてボーイングは「リーダーシップの転換が必要で、経営を立て直し、安全当局や利用者との関係を再構築するためだ」としていて、経営責任をとっての事実上の解任と見られています。
ボーイングは、去年10月とことし3月に墜落事故を起こした最新の旅客機737MAXの運航が中止されるなか、ことしの業績は最高益を記録した去年から一転して、大幅な悪化が避けられない見通しです。
さらに、ボーイング側が737MAXを来年早々には運航再開させたいという見通しを示したのに対し、安全当局のトップは議会証言で「時期は決まっていない」と述べるなど、当局との調整の不調も指摘されていました。
ボーイングでは、来年から737MAXの生産を停止する予定ですが、影響はアメリカ経済全体に及ぶという見方も出ています。