일본어 뉴스: 理研“植物にエタノールで耐性高まる”南米の大学と共同研究へ

理研りけん“植物しょくぶつにエタノールで耐性たいせい高たかまる”南米なんべいの大学だいがくと共同きょうどう研究けんきゅうへ

Mar 15, 2024 22:03 4

Furigana

気候きこう変動へんどうや食料しょくりょう不足ふそくへの対応たいおうが世界せかい的てきな課題かだいとなる中なか、植物しょくぶつに低てい濃度のうどのエタノールを与あたえて育そだてると乾燥かんそうや高温こうおんに強つよくなることを突き止つきとめた理化りか学がく研究所けんきゅうじょの研究けんきゅうグループが、農業のうぎょうへの活用かつようを目指めざして世界せかい有数ゆうすうの農業のうぎょう国こく、南米なんべい・ブラジルの大学だいがくと共同きょうどう研究けんきゅうを進すすめることになりました。

理化りか学がく研究所けんきゅうじょの関原せきはら明あきら博士はかせの研究けんきゅうグループは、植物しょくぶつに低てい濃度のうどのエタノールを水みずに混まぜて与あたえて育そだてると水みずだけで育そだてた場合ばあいよりも乾燥かんそうや高温こうおん、塩害えんがいへの耐性たいせいが高たかまることを発見はっけんしました。

研究けんきゅうグループは、この技術ぎじゅつの農業のうぎょうへの活用かつようを目指めざして、世界せかい有数ゆうすうの農業のうぎょう国こく、南米なんべい・ブラジルのサンパウロ大学だいがくと共同きょうどう研究けんきゅうを進すすめることになりました。

共同きょうどう研究けんきゅうはブラジルの重要じゅうような農作物のうさくもつのサトウキビが対象たいしょうで、与あたえるエタノールの濃度のうどを変かえることで、乾燥かんそうや高温こうおんへの耐性たいせいにどのような変化へんかが出でるか確たしかめます。

ブラジルでは去年きょねん、アマゾン川あまぞんがわが流ながれる北部ほくぶ一帯いったいで観測かんそく史上しじょう、最悪さいあくと言いわれる干かんばつの被害ひがいが広ひろがるなど、気候きこう変動へんどうが原因げんいんとみられる農業のうぎょうへの被害ひがいが深刻しんこく化かしていて、対策たいさくが強つよく求もとめられています。

研究けんきゅうグループは、これまでにトマトでもエタノールを与あたえることで高温こうおん耐性たいせいが高たかまることを確たしかめていて、関せき博士はかせは「サトウキビのあとは大豆だいずやトウモロコシなどほかの主要しゅような農作物のうさくもつにも展開てんかいしてブラジルの農業のうぎょうに貢献こうけんしたい。将来しょうらい的てきにはアジア、アフリカなどでも応用おうよう、展開てんかいができれば」と話はなしていました。

共同きょうどう研究けんきゅうを進すすめるサンパウロ大学だいがくのアントニオ・フィゲイラ教授きょうじゅは「私わたしたちは数すう年ねんにわたりサトウキビの干かんばつ耐性たいせいを研究けんきゅうしてきた。日本にっぽんとの共同きょうどう研究けんきゅうは非常ひじょうによい機会きかいになる」と話はなしていました。