韓国の
国防当局は、
北朝鮮が
アメリカ大統領選挙が
行われる
来月、ICBM=
大陸間弾道ミサイルの
発射や、7
回目の
核実験に
踏み切る可能性もあるとの
見方を
示しました。
韓国国防省の国防情報本部は30日、国会の情報委員会に対して北朝鮮の動向について報告しました。
出席した議員によりますと、北朝鮮がICBM=大陸間弾道ミサイルの移動式発射台を特定の地域に配置している状況が確認されたということです。
ただ、今のところ発射台にミサイルは据え付けられていないとしています。
発射の時期については弾頭を大気圏に再突入させる技術を検証するため、アメリカ大統領選挙が行われる来月に合わせて、ICBMの発射に踏み切る可能性があるとの見方を示したということです。
また、北東部プンゲリ(豊渓里)にある核実験場では「内部の準備がほぼ終わったものとみられる」との見方を明らかにしたとしています。
そして、7回目の核実験についてはキム・ジョンウン(金正恩)総書記の判断次第で、来月のアメリカ大統領選挙の前後に強行する可能性も排除できないとしています。
一方、北朝鮮の部隊のロシアへの派遣を巡っては、先発隊の一部がウクライナとの戦線に移動した可能性があるものの、本格的に投入されたとする正確な情報はないとしています。
林官房長官 “挑発行為 断じて容認できず 警戒・監視に全力”
林官房長官は、午後の記者会見で「北朝鮮は今後もミサイルの発射や衛星の打ち上げ、核実験など、さらなる挑発行為に出る可能性がある。北朝鮮による核・ミサイル開発は、わが国と国際社会の平和と安全を脅かすもので断じて容認できない。引き続きアメリカや韓国などとも緊密に連携しながら、必要な情報の収集・分析に努めるとともに、警戒・監視に全力を挙げていく」と述べました。