일본어 뉴스: 水道管などの耐震化重要施設は15％にとどまる国交省調査

水道すいどう管かんなどの耐震たいしん化か重要じゅうよう施設しせつは15％にとどまる国交こっこう省しょう調査ちょうさ

Nov 1, 2024 11:11

Furigana

ことし1月つきの能登のと半島はんとう地震じしんで水道すいどう管かんに被害ひがいが出でて広ひろい範囲はんいで断水だんすいが発生はっせいしたことを受うけ、国土こくど交通こうつう省しょうは全国ぜんこくの水道すいどう管かんなどを対象たいしょうに耐震たいしん化かの調査ちょうさを行おこないました。その結果けっか、避難ひなん所しょや病院びょういんなどの重要じゅうよう施設しせつで上下じょうげの水道すいどう管かんがともに耐震たいしん化かされているのは、全国ぜんこくで15％にとどまることがわかりました。

能登のと半島はんとう地震じしんでは、水道すいどう管かんなどに被害ひがいが出でて最大さいだいでおよそ14万まん戸こが断水だんすいし、避難ひなん所しょで水みずが使つかえないケースも相次あいつぎました。

これを受うけて国土こくど交通こうつう省しょうは、全国ぜんこくを対象たいしょうに避難ひなん所しょや病院びょういん、自治体じちたいの庁舎ちょうしゃ、警察けいさつ署しょや消防しょうぼう署しょなど、災害さいがい時じに重要じゅうような拠点きょてんとなる施設しせつにつながる水道すいどう管かんなどで耐震たいしん化かがどれだけ進すすんでいるか、ことし3月末げつまつ時点じてんの実態じったいを調査ちょうさしました。

その結果けっか、避難ひなん所しょなどの重要じゅうよう施設しせつにつながる水道すいどう管かんの耐震たいしん化か率りつは

▽上水道じょうすいどうが39％

▽下水道げすいどうが51％だったほか

▽下水げすい側がわにあるポンプ場じょうは44％でした。

そして、上下じょうげ水道すいどうが整備せいびされている地域ちいきにある全国ぜんこくの重要じゅうよう施設しせつおよそ2万まん5000か所かしょのうち、上下じょうげの水道すいどう管かんがともに耐震たいしん化かされている施設しせつは3600か所かしょ余あまりと15％にとどまっています。

また、重要じゅうよう施設しせつに直接ちょくせつつながっていない部分ぶぶんでは、

▽河川かせんから水みずを取り込とりこむ「取水しゅすい施設しせつ」が46％

▽「浄水じょうすい施設しせつ」が43％

▽浄水じょうすい施設しせつからの水みずをためる「配水はいすい池ち」が67％

▽下水げすい側がわの「ポンプ場じょう」が46％、「下水げすい処理しょり場じょう」が48％で

▽これらの水道すいどう施設しせつをつなぐ水道すいどう管かんの耐震たいしん化か率りつは、場所ばしょによって34％から72％となっています。

今回こんかいの調査ちょうさでは、上水道じょうすいどうの水道すいどう管かんについては、水道すいどう管かん自体じたいの耐震たいしん性能せいのうに加くわえ地盤じばんなども考慮こうりょして評価ひょうかし、そのほかについては大だい規模きぼな地震じしんが起おきた際さいにどれだけ稼働かどうできるかを評価ひょうかし、耐震たいしん化か率りつとして示しめしたということです。

また、能登のと地方ちほうの七尾ななお市し、輪島わじま市し、珠洲すず市し、志賀しか町まち、穴水あなみず町まち、能登のと町まちの6市町しちょうについては、災害さいがい対応たいおうのため集計しゅうけいには入はいっていないということです。

国土こくど交通こうつう省しょうは、都道とどう府県ふけん別べつや全国ぜんこくの市町村しちょうそん別べつの調査ちょうさ結果けっかをホームページで公表こうひょうするとともに、水道すいどう施設しせつの事業じぎょう者しゃや管理かんり者しゃに対にたいし、来年らいねん（25年ねん）1月つきまでに耐震たいしん化か計画けいかくを策定さくていするなどの対策たいさく強化きょうかを呼よびかけています。

斉藤さいとう国交こっこう相しょう「地域ちいきの取り組とりくみを技術ぎじゅつ的てき・財政ざいせい的てきに支援しえん」

調査ちょうさ結果けっかを受うけ、斉藤さいとう国土こくど交通こうつう大臣だいじんは閣議かくぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで「上下じょうか水道すいどう施設しせつの耐震たいしん化かが非常ひじょうに遅おくれていることが改あらためて確認かくにんされた。地域ちいきの取り組とりくみを技術ぎじゅつ的てき・財政ざいせい的てきに支援しえんしつつ、上下じょうげ水道すいどうの耐震たいしん化かを計画けいかく的てき・集中しゅうちゅう的てきに進すすめ、強きょうじんで持続じぞく可能かのうな上下じょうげ水道すいどうシステムの構築こうちくを図はかりたい」などと述のべました。