イスラエルと、パレスチナのガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの間では、11日間にわたって激しい攻撃の応酬が続いたあと、アメリカやエジプトの仲介で今月21日以降、停戦が続いています。
ただ、21日にはエルサレムの旧市街でパレスチナ人とイスラエルの治安部隊が衝突し負傷者が出るなど、緊張が再び高まることも懸念されています。
こうした中、パレスチナの公式メディアによりますと、停戦の維持について協議するためパレスチナに派遣されたエジプトの外交団が22日、暫定自治政府のアッバス議長と会談しました。
また、アメリカも近く、ブリンケン国務長官が現地に入り、イスラエルとパレスチナ双方と会談することにしていて、各国による停戦監視が本格化しています。
一方、空爆などで大きな被害を受けたガザ地区では生活再建が急務となっていて、国連は担当者を派遣し、被害状況の確認などを行いました。
国連でパレスチナを担当するヘイスティングス副特別調整官は「現地では避難所から保健施設までさまざまなニーズがある。国連やNGOなどが連携し、優先事項を決めて対応していきたい」と述べ、復興支援に向けては国際社会の連携が必要だという認識を示しました。