現地政府は、さらなる噴火が起こるおそれもあるとして、住民に避難を命じています。
セントビンセント・グレナディーンの国家緊急事態管理局は、島の北部にあるスフリエール火山で現地時間の9日午前、爆発的な噴火が発生したと発表しました。
噴煙は高さおよそ6キロまで上がり、現地で撮影された映像では、黒い煙が立ち上る様子が確認できます。
アメリカの複数のメディアによりますと、これまでのところ、けが人は確認されていませんが、火山の周辺では、灰が降ったと伝えています。
また、火山灰の影響で、セントビンセント・グレナディーンと近くの別の島を結ぶ航空便などが欠航となっています。
現地の政府などは、さらなる噴火が起こるおそれもあるとして、周辺の住民に避難を命じていて、船で近隣の島などに避難させることにしています。
スフリエール火山は、これまでにも複数回、噴火していて、1902年の大規模噴火ではおよそ1600人が亡くなっています。