日本学術会議の
会員の
選び方などを
見直す法律の
改正案について、
政府が
学術会議側の
反対を
踏まえて
今の
国会への
提出を
見送ったことについて、
自民党の
世耕参議院幹事長は「
自分たちで
人事を
決めたいなら、
民間的組織としてやってもらう
選択肢も
ある」と
けん制しました。
国の機関である日本学術会議について、政府は会員の選考に関与する第三者委員会の設置などを盛り込んだ法律の改正案を今の国会に提出する方針でしたが、学術会議が、「独立性が損なわれる」として改正案に反対していることを踏まえ、岸田総理大臣は20日、提出を見送ることを決めました。
自民党の世耕参議院幹事長は、21日の記者会見で「学術会議に公費が出ている以上、メンバーの人選は透明でなければならず、仲間内で選べるようなものであってはならない。改正案の内容は、学術会議側にギリギリ歩み寄ったものだ」と指摘しました。
そのうえで「どうしても自分たちだけで人事を決めたいということであれば、例えば民間的組織として自由にやってもらうという選択肢もある。提出の見送りは、政府が妥協したわけではなく、学術会議側に国の金に頼らない自立的組織を選択するのかを問う期間になる」とけん制しました。