日本新聞: 知床観光船事故1年を前に沿岸部での捜索再開海保と警察

知床しれとこ観光かんこう船せん事故じこ1年ねんを前まえに沿岸えんがん部ぶでの捜索そうさく再開さいかい海保かいほと警察けいさつ

Apr 22, 2023 11:04

Furigana

北海道ほっかいどうの知床しれとこ半島はんとう沖おきで乗客じょうきゃく乗員じょういん26人にんを乗のせた観光かんこう船せんが沈没ちんぼつした事故じこから23日にちで1年ねんとなるのを前まえに、海上かいじょう保安ほあん本部ほんぶと警察けいさつは今いまも行方ゆくえの分わからない6人にんの手てがかりを見みつけるため、冬ふゆの間ま、中断ちゅうだんしていた半島はんとう沿岸えんがん部ぶでの捜索そうさくを22日にちから再開さいかいしました。

去年きょねん4月つき、知床しれとこ半島はんとうの沖合おきあいで乗客じょうきゃく乗員じょういん合あわせて26人にんを乗のせた観光かんこう船せん「KAZU 1」が沈没ちんぼつした事故じこでは、20人にんが死亡しぼうし、今いまも乗客じょうきゃく6人にんの行方ゆくえが分わかっていません。

沈没ちんぼつ現場げんばに近ちかい半島はんとうの沿岸えんがん部ぶでは、冬ふゆの間ま、捜索そうさくが中断ちゅうだんされていましたが、第だい1管区かんく海上かいじょう保安ほあん本部ほんぶと警察けいさつは22日にちから合同ごうどうでの捜索そうさくを再開さいかいしました。

このうち半島はんとうの東側ひがしがわに位置いちする羅臼らうす町まちの相泊あいどまり漁港ぎょこうでは、午前ごぜん10時じごろ潜水せんすい服ふくなどを着きた捜索そうさく隊たいのメンバー10人にん余あまりが、海岸かいがん線せんに沿そって捜索そうさくを開始かいししました。

時折ときおり、強風きょうふうが吹ふきつける中なか、捜索そうさく隊たいのメンバーは波打ち際なみうちぎわの岩いわ陰かげをのぞき込のぞきこんだり、浅瀬あさせに潜もぐったりしながら、行方ゆくえ不明ふめい者しゃの手てがかりを探さがしていました。

第だい1管区かんく海上かいじょう保安ほあん本部ほんぶ警備けいび救難きゅうなん部ぶの武山たけやま晃浩あきひろ救難きゅうなん企画きかく指導しどう官かんは「いまだ行方ゆくえが分わからず家族かぞくのもとに帰かえれない人ひとがいて、私わたしたちもつらい気持きもちだ。少すこしでも手てがかりを見みつけたい」と話はなしていました。

22日にちはヘリコプターを使つかって上空じょうくうからも捜索そうさくが行おこなわれています。

半島はんとう沿岸えんがん部ぶでの集中しゅうちゅう捜索そうさくは24日にちまでの3日間にちかん、行おこなわれる予定よていです。