日本新聞: 【随時更新】イスラエルとハマス最新情報（12月8日）

ガザ地区ちくの保健ほけん当局とうきょくによりますと、ガザ地区ちくでは新あらたに350人にんが死亡しぼうし、この2か月かげつでの死者ししゃは1万まん7177人にんに上のぼり、その多おおくが子こどもや女性じょせいとされています。

一方いっぽう、イスラエル軍ぐんはハマスが依然いぜんとして138人にんの人質ひとじちを拘束こうそくしているとして、ハマスを壊滅かいめつさせ人質ひとじち全員ぜんいんを解放かいほうするまで軍事ぐんじ作戦さくせんを続つづける構かまえで、今後こんごさらに民間みんかん人じんの犠牲ぎせいが増ふえることが懸念けねんされます。

イスラエルやパレスチナに関にかんする日本にっぽん時間じかん12月つき8日にちの動うごきを、随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

”キリスト生誕せいたんの地ち” クリスマスツリー設置せっちを取とりやめ

ヨルダン川よるだんがわ西岸せいがんにはおよそ320万まん人にんのパレスチナ人じんがイスラエルの占領せんりょう下かで暮くらしています。

このうちパレスチナ暫定ざんてい自治じち区くのベツレヘムでは、キリストが生うまれたとされる場所ばしょに建たてられた「聖きよし誕教会きょうかい」の前まえの広場ひろばに毎年まいとし12月つき、高たかさ10メートルを超こえるクリスマスツリーが飾かざられ、世界せかい各地かくちから多おおくの観光かんこう客きゃくが訪おとずれますが、ことしはガザ地区ちくで苦くるしむ人ひとたちに連帯れんたいを示しめすためにツリーの設置せっちや装飾そうしょくを取とりやめ、広場ひろばは閑散かんさんとしています。

近ちかくで土産物みやげもの店てんを営いとなむ男性だんせいは「ガザ地区ちくで民間みんかん人じんが犠牲ぎせいになっているのは本当ほんとうに悲かなしい。平和へいわが訪おとずれたときこそ、最高さいこうのクリスマスを迎むかえられると思おもいます」と話はなしていました。

また、市内しないの「クリスマス教会きょうかい」では、毎年まいとしキリスト生誕せいたんの場面ばめんとして祭壇さいだんの隣となりに展示てんじする飼い葉かいばおけの中なかで眠ねむる幼おさないキリストの姿すがたの代かわりに、パレスチナ伝統でんとうの織物おりもの「クーフィーヤ」に包つつまれがれきの中なかで横よこたわる幼子おさなごの人形にんぎょうを飾かざっています。

教会きょうかいのムンザ・イサーク司祭しさいは「もしイエスさまが今日きょう生うまれるとしたら、ガザで苦くるしむ子こどもたちと一緒いっしょにがれきの中なかで生うまれるでしょう。世界せかい中ちゅうがクリスマスを華はなやかに祝いわう中なか、パレスチナでのクリスマスの実情じつじょうを知しってほしかった」と話はなしていました。

ハマス政治せいじ部門ぶもん幹部かんぶ「抵抗ていこうを続つづけ降伏ごうぶくはない」

イスラム組織そしきハマスの政治せいじ部門ぶもんの幹部かんぶがレバノンの首都しゅとベイルートで会見かいけんし「パレスチナ人じんをガザ地区ちくから追い出おいだそうとする試こころみに、抵抗ていこうを続つづけ降伏ごうぶくはない。侵略しんりゃくや占領せんりょうを止とめない限かぎり、解決かいけつはない」などと述のべ、徹底てってい抗戦こうせんの構かまえを改あらためて強調きょうちょうしました。

また、「イスラエルは幻まぼろしの勝利しょうりのために幻まぼろしの標的ひょうてきを掲かかげている。シファ病院びょういんの地下ちかにハマスの拠点きょてんがあるという主張しゅちょうがうそだった」と述のべ、ガザ地区ちく南部なんぶのハンユニスにハマスのシンワル指導しどう者しゃが潜ひそんでいるというイスラエル側がわの見方みかたも否定ひていし、批判ひはんしました。

ガザ地区ちく 2か月かげつで1万まん7000人にん以上いじょうが死亡しぼう

ことし10月つき7日にちにガザ地区ちくを実効じっこう支配しはいするハマスの戦闘せんとう員いんなどがイスラエル側がわを襲撃しゅうげきし、これに対にたいしてイスラエル軍ぐんがガザ地区ちくでの大だい規模きぼな軍事ぐんじ作戦さくせんに乗り出のりだしてから、7日にちで2か月かげつとなりました。

イスラエル軍ぐんは7日にちもガザ地区ちく南部なんぶのハンユニスを中心ちゅうしんに多おおくのハマスの拠点きょてんなどを攻撃こうげきしたと明あきらかにし、ハマスのガザ地区ちくのヤヒヤ・シンワル指導しどう者しゃが市内しないに潜伏せんぷくしている可能かのう性せいがあるとみて、捜索そうさくを続つづけているもようです。

これに対にたいしてハマスも7日にち、ハンユニスの周辺しゅうへんでイスラエル軍ぐんの戦車せんしゃにロケット弾だんなどで攻撃こうげきを加くわえたとSNSで明あきらかにし、双方そうほうの激はげしい攻防こうぼうが続つづいています。

ガザ地区ちくの保健ほけん当局とうきょくによりますと、ハンユニスのナセル病院びょういんには、およそ1000人にんのけが人けがにんがいて、病床びょうしょうが足たらず多おおくの患者かんじゃが床ゆかに横よこたわることを余儀よぎなくされているということです。

保健ほけん当局とうきょくによりますと、ガザ地区ちくでは前日ぜんじつからの24時間じかんに新あらたに350人にんが死亡しぼうし、この2か月かげつでの死者ししゃは1万まん7177人にんに上のぼり、その多おおくが子こどもや女性じょせいとされています。

イスラエル軍ぐんはハマスが依然いぜんとして138人にんの人質ひとじちを拘束こうそくしているとして、ハマスを壊滅かいめつさせ人質ひとじち全員ぜんいんを解放かいほうするまで軍事ぐんじ作戦さくせんを続つづける構かまえで、今後こんごさらに民間みんかん人じんの犠牲ぎせいが増ふえることが懸念けねんされます。

学生がくせいたち「窒息ちっそくさせられているよう」

イギリスの首都しゅとロンドンを拠点きょてんにパレスチナ人じんの学生がくせいたちに奨学しょうがく金きんの支援しえんなどを行おこなっている慈善じぜん団体だんたいは、一連いちれんの衝突しょうとつが始はじまって以降いこう、学生がくせいたちが危機ききに直面ちょくめんしていると訴うったえています。

ロンドンの「ガリラヤ財団ざいだん」は、16年間ねんかんにわたってヨルダン川よるだんがわ西岸せいがんのパレスチナ人じんやイスラエル国内こくないのアラブ系けいの学生がくせいに、奨学しょうがく金きんの提供ていきょうや就職しゅうしょく支援しえんを行おこなっています。

支援しえんを統括とうかつするパレスチナ人じんのマハ・アルファラさんによりますと、ヨルダン川よるだんがわ西岸せいがんではイスラエル軍ぐんの検問けんもん所しょが増ふえ、学生がくせいたちは通学つうがくに数すう時間じかんかかるようになったり、兵士へいしから身体しんたい検査けんさだとして服ふくを脱ぬぐよう強しいられ身体しんたい的てきな暴力ぼうりょくを受うけたりしていて、多おおくの学生がくせいが大学だいがくに通かよえていないということです。

また、イスラエル国内こくないの大学だいがくに通かようアラブ系けいの学生がくせいについては、パレスチナとの連帯れんたいを示しめしたことでおよそ130人にんが逮捕たいほされたり退学たいがくさせられたりしていて、ガザ地区ちくの赤あかちゃんが犠牲ぎせいになったことにSNSで言及げんきゅうした学生がくせいは、1年間ねんかんの停学ていがくを命めいじられたということです。