去年9月、
福井市で
僧侶の
衣装を
着て
車を
運転し
交通反則切符を
切られた40
代の
僧侶が、
反則金の
支払いを
拒否していた
問題で、
警察は「
改めて当時の
状況などを
精査したところ
違反の
事実が
認定できなかった」として
書類送検しない
方針を
固めました。
去年9月、
福井市で、40
代の
男性僧侶が、
法要に
向かうため
僧侶の
衣装を
着て
軽乗用車を
運転していた
際、
警察官に
停止を
求められ、
福井県の
道路交通法施行細則に
ある「
運転に
支障がある
衣服」だとして
交通反則切符を
切られました。
男性は「納得できない」として反則金6000円の支払いを拒否していて、書類送検される可能性がありましたが、警察は書類送検しない方針を固めたことを明らかにしました。
理由について警察は、「改めて県警本部で内容を精査したところ証拠の確保が不十分で違反事実が認定できなかった」としています。警察は26日までに男性を訪ねこの方針を伝えたということです。
男性の服装について警察は、これまで両袖がレバーなどに引っ掛かるおそれや着物のすそ幅が狭くブレーキを的確に操作できないおそれなど、着方に問題があったと説明していました。
この問題をめぐっては僧侶が所属する浄土真宗本願寺派の本山、西本願寺も警察の対応に反発するなど、波紋が広がっていました。