具体的には、イランがロシアに対して戦車用の砲弾などに加えて去年8月以降、400機以上の無人機を提供したとしていて、こうした無人機のほとんどはウクライナの重要インフラへの攻撃に使われているとしています。
これに対して、イラン側は見返りにロシアからミサイルや防空システムなどを受け取っているほか、戦闘機を購入する契約も結んでいて、イラン側は数十億ドル分の兵器を入手しようとしているということです。
これを受けて、カービー調整官は近日中に、関係する組織や団体などを対象にした制裁を発表するとしています。
ウクライナ東部ドネツク州のキリレンコ知事は15日、アウディーイウカでロシア軍のミサイル攻撃があり、病院に着弾して4人が死亡したとSNSに投稿しました。 14日には東部ハルキウ州の知事がロシア軍の砲撃により住民2人が死亡したと明らかにしたほか、南部ヘルソン州の当局は、ロシア軍による攻撃が繰り返され6人が死亡したとSNSに投稿しました。 ロシアはウクライナ各地で無人機も使って攻撃を繰り返しているとみられ、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は14日「反転攻勢を行おうとするウクライナ軍の能力を低下させるための新たな作戦の可能性が高い」と分析しています。 一方、ロシアの国営通信社は、ロシア側が支配する東部ルハンシク州の中心部で15日、爆発があり、親ロシア派の治安関係の幹部が負傷したと伝えました。 これを受けて、重大事件を扱うロシアの連邦捜査委員会が捜査を開始したと発表し、ルハンシク州を併合したとするプーチン政権が支配を誇示しています。
ウクライナ大統領府は15日、声明を出し、一連の訪問の最優先事項は領土奪還に向けたウクライナ軍の反転攻勢の準備を進めることだったと明らかにし、強力な軍事支援を受けることで各国と合意したとしています。 このうち、ドイツが30両の旧式の戦車などの供与を発表したほか、イギリスは飛行距離が200キロを超える攻撃用の無人機、数百機などの供与を発表しました。 ゼレンスキー大統領は15日、イギリスのスナク首相とロンドン郊外で会談したあと記者団の取材に応じ、反転攻勢について「もうすぐ準備ができる」と述べました。 そのうえで、各国に呼びかけているF16戦闘機などの供与について「制空権のないウクライナにとって、非常に重要なことだ」と強調し、各国に改めて協力を求めました。 イギリスの首相官邸はNHKの取材に対し、現在、戦闘機そのものをウクライナに供与する計画はないとしていますが、各国がF16戦闘機を供与することも視野に、この夏からウクライナ軍のパイロットの訓練を始めるとしています。
ウクライナ “東部の病院にミサイル攻撃 4人死亡”
ゼレンスキー大統領 英や独など4か国訪問 戦闘機の供与求める