ドイツの大統領だったワイツゼッカーさんが先月31日、94歳で亡くなりました。11日、ドイツの政府はワイツゼッカーさんのお葬式をベルリンで行いました。
ワイツゼッカーさんは「過去を見ようとしない人は、現在も見えなくなっています」と言いました。これは、ドイツの人たちに、ナチス・ドイツの罪をしっかりと考えて、過去を覚えておくことの大切さを伝えたことばです。
お葬式にはポーランドの大統領だったワレサさんや、イギリスの首相だったメージャーさんなども来ました。ドイツの旗で包んだワイツゼッカーさんのひつぎの前で、約1400人が祈りました。
ドイツのガウク大統領は「ドイツが世界から尊敬してもらえるようになったのは、ワイツゼッカーさんのおかげです」と話しました。ベルリンに住んでいる多くの人たちは、今もワイツゼッカーさんを尊敬していると話していました。