チンアナゴやニシキアナゴはうなぎの仲間で、暖かい海に住んでいます。砂に作った穴から体を出して揺れているのがかわいくて、最近、水族館などで人気があります。
チンアナゴなどがどのように卵を産むか、よくわかっていませんでしたが、東京にある「すみだ水族館」が世界で初めてビデオに撮りました。
チンアナゴやニシキアナゴは夜、体を全部穴の中に入れて寝ます。雌はまず、穴から頭を出して周りをよく見ました。そして、体を揺らしながらほとんど穴から出て、卵を産みました。そのあとすぐ、近くにいた雄も穴から体を伸ばして、精子を出していました。
うなぎの研究で世界で有名な塚本勝巳さんは「このビデオはすばらしい物です。これからもっと調べたら、うなぎの仲間がどのように卵を産むか詳しく知ることができるかもしれません」と話しています。