日本新聞: 【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（29日の動き）

ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづいています。

ウクライナの各地かくちでロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんが戦闘せんとうを続つづけていて、大勢たいせいの市民しみんが国外こくがいへ避難ひなんしています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなど、ウクライナ情勢じょうせいをめぐる29日にち（日本にっぽん時間じかん）の動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

（日本にっぽんとウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）

ゼレンスキー大統領だいとうりょう破片はへんが吹き飛ふきとぶ映像えいぞうを公開こうかい

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは28日にち、新あらたな動画どうがを公開こうかいし「クレメンチュクのショッピングセンターへのミサイル攻撃こうげきについて、欺あざむくことがないよう1つの証拠しょうこをあげたい」と述のべたうえで、同おなじ動画どうがの中なかでミサイルのような物体ぶったいが着弾ちゃくだんして爆発ばくはつし、広ひろい範囲はんいに破片はへんが吹き飛ふきとぶ様子ようすをとらえた映像えいぞうを公開こうかいしました。

場所ばしょなどについての詳くわしい情報じょうほうはありませんが、ゼレンスキー大統領だいとうりょうは「クレメンチュクで起おきたことだ」としたうえで「ロシアはミサイルを意図いと的てきに命中めいちゅうさせた。平和へいわな街まちのショッピングセンターで、できるだけ多おおくの人ひとを殺害さつがいしたかったのだ」と述のべました。

そして「この国家こっかテロは、ほかのすべての行為こういと同様どうように、ロシアが責任せきにんを負おうことになるだろう」と述のべ、ロシアを厳きびしく非難ひなんしました。

ロイター通信ろいた-つうしんショッピングセンター近ちかくの公園こうえんの映像えいぞうを配信はいしん

ロイター通信ろいた-つうしんは27日にちにミサイル攻撃こうげきを受うけたクレメンチュクにあるショッピングセンターの近ちかくの公園こうえんの映像えいぞうを配信はいしんしました。

それによりますと、公園こうえんの芝生しばふや池いけなどに、空そらから大おおきな破片はへんが落おちてくる様子ようすが確認かくにんできます。別べつの角度かくどの映像えいぞうでは、ジョギングをしていた人ひとが転倒てんとうし、その直後ちょくごに池いけに飛び込とびこむ様子ようすも確認かくにんできます。

攻撃こうげき受うけたショッピングセンター人工じんこう衛星えいせいから撮影さつえい

ミサイル攻撃こうげきを受うけた中部ちゅうぶポルタワ州しゅうクレメンチュクのショッピングセンターを攻撃こうげきのあった翌日よくじつの28日にちに人工じんこう衛星えいせいから撮影さつえいした画像がぞうです。

横よこ幅はばと奥行おくゆきがそれぞれ100メートルほどある大型おおがたのショッピングセンターですが、攻撃こうげき前まえの画像がぞうと比くらべると屋根やねの大だい部分ぶぶんが黒くろく焦こげているほか、一部いちぶは大おおきく崩落ほうらくしているのがわかります。周辺しゅうへんには壊こわれた建物たてものの一部いちぶが飛び散とびちっている様子ようすもうかがえます。

また、ショッピングセンターの周囲しゅういには建物たてものが建ち並たちならんでいますが、画像がぞうからはショッピングセンター以外いがいに目立めだった被害ひがいは確認かくにんできません。

この攻撃こうげきをめぐっては、ロシア側がわは「ショッピングセンターをねらった攻撃こうげきではない」とする一方いっぽう、ウクライナ側がわは「誤爆ごばくではなく、計算けいさんされた攻撃こうげきだ」としてロシア側がわを強つよく非難ひなんしています。

北欧ほくおう2国こくのNATO加盟かめいトルコが支持しじへ両国りょうこくの加盟かめいに向むけ前進ぜんしん

ロシアによるウクライナへの侵攻しんこうを受うけて、軍事ぐんじ的てきな中立ちゅうりつを保たもってきたフィンランドとスウェーデンは先月せんげつ、NATOへの加盟かめいを申請しんせいしましたが、加盟かめい国こくのトルコは、トルコがテロ組織そしきに指定していしているクルド人じん武装ぶそう組織そしきを両国りょうこくが支援しえんしているなどと主張しゅちょうし、加盟かめいに難色なんしょくを示しめしてきました。

これについて、スペインのマドリードで開ひらかれるNATOの首脳しゅのう会議かいぎを前まえに、28日にち、フィンランドのニーニスト大統領だいとうりょうとスウェーデンのアンデション首相しゅしょう、トルコのエルドアン大統領だいとうりょう、それにNATOのストルテンベルグ事務じむ総長そうちょうが協議きょうぎを行おこないました。

そして、協議きょうぎのあと記者きしゃ会見かいけんしたストルテンベルグ事務じむ総長そうちょうは、トルコが両国りょうこくの加盟かめいについて支持しじに転てんじ、両国りょうこくがNATO加盟かめいに向むけて大おおきく前進ぜんしんしたと発表はっぴょうしました。

29日にちからの首脳しゅのう会議かいぎで両国りょうこくの加盟かめい交渉こうしょうを正式せいしきに始はじめることを決きめるとしています。

米べいバイデン大統領だいとうりょうツイッターで歓迎かんげいの意いを示しめす

アメリカのバイデン大統領だいとうりょうはツイッターに「NATOがフィンランドとスウェーデンを迎むかえるための重要じゅうような一いち歩ほだ。両国りょうこくの加盟かめいはわれわれの同盟どうめいを強化きょうかするものになる」と投稿とうこうし歓迎かんげいの意いを示しめしました。

プーチン大統領だいとうりょう軍事ぐんじ侵攻しんこう以降いこうで初はつの外国がいこく訪問ほうもんタジキスタン訪おとずれる

ロシアのプーチン大統領だいとうりょうは28日にち、ウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこう以降いこう初はじめてとなる外国がいこく訪問ほうもんとして、中央アジアちゅうおうあじあのタジキスタンを訪おとずれました。

ラフモン大統領だいとうりょうとの首脳しゅのう会談かいだんの冒頭ぼうとう、プーチン大統領だいとうりょうは「われわれの関係かんけいは深ふかい信頼しんらいに基もとづいており、あらゆる分野ぶんやで積極せっきょく的てきに協力きょうりょくしている」と述のべ結束けっそくを強調きょうちょうしました。

ロシア国防省こくぼうしょう “ショッピングセンターへの攻撃こうげきではない”

ロシア国防省こくぼうしょうは28日にち、欧米おうべい側がわからウクライナに送おくられた武器ぶきや弾薬だんやくが保管ほかんされた倉庫そうこを攻撃こうげきした結果けっか、弾薬だんやくが爆発ばくはつし、隣接りんせつするショッピングセンターで火災かさいが発生はっせいしたと説明せつめいし、ロシア大統領だいとうりょう府ふのペスコフ報道ほうどう官かんも「ウクライナ側がわが言いうようなショッピングセンターへの攻撃こうげきではない」としています。

ショッピングセンターへの攻撃こうげき “少すくなくとも20人にん死亡しぼう”

ウクライナ各地かくちではロシア軍ぐんによるミサイル攻撃こうげきが激化げきかしていて、ウクライナ中部ちゅうぶのポルタワ州しゅうでは27日にち、クレメンチュクにあるショッピングセンターがロシア軍ぐんから攻撃こうげきを受うけました。

ウクライナ大統領だいとうりょう府ふのティモシェンコ副ふく長官ちょうかんによりますと、これまでに少すくなくとも20人にんの死亡しぼうが確認かくにんされたほか、59人にんがけがをしているということです。

また、行方ゆくえ不明ふめい者しゃの情報じょうほうも40件けん以上いじょう寄よせられているということで、救助きゅうじょ活動かつどうが続つづけられています。

親しんロシア派は勢力せいりょくの幹部かんぶヘルソン市長しちょうが拘束こうそくされたと主張しゅちょう

ロシア軍ぐんが掌握しょうあくしたとするウクライナ南部なんぶヘルソン州しゅうの親しんロシア派は勢力せいりょくの幹部かんぶは28日にち、SNSへの投稿とうこうでヘルソン市しのイーホル・コリハイエフ市長しちょうが拘束こうそくされたと主張しゅちょうしました。

コリハイエフ市長しちょうの顧問こもんもSNSに「けさ、コリハイエフ氏しが車くるまから降おりたとたん、ロシアのFSBと見みられる者しゃたちに拘束こうそくされ、『Z』という文字もじが書かかれたバスに乗のせられて連行れんこうされた。その理由りゆうは市長しちょうがロシア側がわへの協力きょうりょくを拒こばんだことであるのは間違まちがいない」と投稿とうこうしました。

投稿とうこうによりますと、コリハイエフ市長しちょうは数すう日にち前まえ、ロシア側がわが一方いっぽう的てきに任命にんめいした別べつの市長しちょうから協議きょうぎに応おうじるよう求もとめられ、拒否きょひした場合ばあいは逮捕たいほすると脅おどされていましたが、この要求ようきゅうに応おうじなかったということです。

ロシア側がわはことし4月つきにコリハイエフ市長しちょうを解任かいにんしたと一方いっぽう的てきに主張しゅちょうしています。

米べいバイデン政権せいけん 99の団体だんたいや個人こじんに資産しさん凍結とうけつ措置そち

アメリカのバイデン政権せいけんは28日にち、ロシアに対にたいする追加ついかの制裁せいさい措置そちとして、G7の各国かっこくの首脳しゅのうが表明ひょうめいした金きんの輸入ゆにゅう禁止きんしのほか、99の団体だんたいや個人こじんに対にたいして資産しさん凍結とうけつの措置そちをとると発表はっぴょうしました。

資産しさん凍結とうけつの対象たいしょうには、ロシアによるウクライナへの侵攻しんこうに使つかわれている武器ぶきや軍用ぐんよう機きを生産せいさんする企業きぎょうなどが含ふくまれていて、イエレン財務ざいむ長官ちょうかんは声明せいめいで「われわれはロシアに厳きびしい制裁せいさいを科かすという同盟どうめい国こくなどとの約束やくそくを改あらためて確認かくにんした。ロシアの重要じゅうような軍事ぐんじ技術ぎじゅつへのアクセスをさらに遮断しゃだんする」と強調きょうちょうしました。