うそにのるよく

Easy Japanese news
Jan 16, 2025 07:01 49
Furigana
Journal japonais

むかしむかしあるところに、あさはんはうめぼしをよくて、つばてきたのをおかずにするというくらい、はなしにならないくらいの欲張よくばでケチな長者ちょうじゃがいました。

ところでこのむらに、ものすごくうそをつくのがうまいおとこがいました。あるそのおとこは、うまれてれい長者ちょうじゃいえきました。

そこでおとこは、なにおもったか財布さいふからかねと、れていたうまくそなかにいれました。そしてこのうまを「かねのくそをするうま」といい、長者ちょうじゃにをだましてりつけました。半年後はんとしご今度こんどは「たきぎなしではんけるかま」をだましてりつけました。

だまされておこった長者ちょうじゃ使用人しようにんともおとこつかまえ、たわらなかれて簀巻すま(すまき)にしてうみほうもうとしました。しかしいざころなるとさすがにあわおもったか、こんなおとこでも念仏ねんぶつをもらっといてやろうとおもい、長者ちょうじゃちかてらりました。おとこそのひまに、とおりかかった鰯売いわしうりを得意とくいのうそでだまし、すりわりました。

そうとはらず、長者ちょうじゃすりわった鯖売さばうりをうみれ、屋敷やしきもどってきました。しかしもんまえにはうみれたはずおとこ何食なんくわぬかおすわっていました。おどろ長者ちょうじゃをよそに、おとこ鰯売いわしうりがっていたいわしせながら、長者ちょうじゃこういました「あんなあさとこにげられたんじゃ、いわししかれない。もっとふかとこならたいやヒラメがとれたのに」

それいた長者ちょうじゃは、たいやヒラメしさにみずかたわらなかり、使用人しようにんうみふかいところにませたとさ。

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