輪島市と珠洲市の一部では、元日の能登半島地震での被害に迫るおよそ1900か所で土砂災害が起きていたことが専門家の解析でわかりました。
能登では2週間がたった今も490人余りが避難生活を続けています。
二重被災で再び避難所に
先月21日の記録的な大雨で石川県能登地方では、川の氾濫や土砂崩れが相次ぎ、多くの建物が浸水被害を受けました。
石川県によりますと5日の時点で、輪島市と珠洲市、能登町の3つの市と町の33か所に避難所が開設され、あわせて494人が避難しています。
今回の大雨では、能登半島地震で被災した人が暮らす仮設住宅団地のうち輪島市で5か所、珠洲市で1か所のあわせて6か所で床上浸水の被害が出ました。
地震で被災しさらに大雨の被害を受けて再び避難所に戻らざるを得ないケースが相次いでいます。
石川県は床上浸水の被害が出た6か所すべての仮設住宅団地について、年内をめどに再び入居ができるように復旧工事を進める方針です。
輪島市によりますと避難生活を続ける被災者に高齢の人が多く、医師や保健師などが避難所をまわって体調に変化がないか確認を続けています。
また、市はNPOと連携して被災者からの相談に応じたり精神的に落ち込みがないか聞き取りをするなど支援を行っています。
“早く落ち着いた生活に戻りたい”
地震で被災した後に再び大雨による被害をうける二重の被災によって避難生活を余儀なくされている人からは、早く落ち