台湾の
頼清徳総統は、
台湾の「
建国記念日」に
位置づけられる「
双十節」のイベントで「
中華人民共和国は
中華民国の
人々の
祖国にはなり
得ない」と
述べ、
台湾と
中国は
別だという
考えを
改めて示しました。
頼総統は、台湾当局が「建国記念日」と位置づける今月10日の「双十節」を前に、5日開かれたイベントで演説し「中華人民共和国は10月1日に75歳の誕生日を迎えたばかりだが、数日後、中華民国は113歳の誕生日を迎える」と述べました。
そして「年齢からいうと、中華人民共和国は中華民国の人々の祖国には絶対になり得ない」と強調し、台湾と中国は別だという考えを改めて示した形です。
そのうえで「中華人民共和国の75歳以上の人々にとってはむしろ中華民国が祖国かもしれない」と指摘しました。
頼総統は、ことし5月の就任式で両岸関係の現状維持を訴える一方「中華民国と中華人民共和国は互いに隷属しない」などと述べています。
中国は頼総統を「台湾独立派」として警戒し、「台湾は自国の一部だ」とする「1つの中国」という考え方を受け入れることを対話の前提条件としていて、頼総統の発言に反発する可能性があります。