日本新聞: 北朝鮮核開発めぐり米中の立場の違い浮き彫りに

北朝鮮きたちょうせん核かく開発かいはつめぐり米べい中ちゅうの立場たちばの違ちがい浮き彫うきぼりに

Mar 19, 2017 05:03

Furigana

就任しゅうにん後ご初はじめて中国ちゅうごくを訪おとずれているアメリカのティラーソン国務こくむ長官ちょうかんは王おう毅あつし外相がいしょうらとの会談かいだんで、核かく開発かいはつを続つづける北朝鮮きたちょうせんに圧力あつりょくを強化きょうかしていくべきだという考かんがえを強調きょうちょうしましたが、王おう外相がいしょうは、あくまで対話たいわによる事態じたいの打開だかいを主張しゅちょうし、双方そうほうの立場たちばの違ちがいが浮き彫うきぼりになりました。アメリカのティラーソン国務こくむ長官ちょうかんは１いち８はち日にち、中国ちゅうごくの北京ぺきんで王おう毅あつし外相がいしょうらと会談かいだんしました。

ティラーソン長官ちょうかんは、会談かいだん後ごの王おう外相がいしょうとの共同きょうどう会見かいけんで朝鮮ちょうせん半島はんとう情勢じょうせいについて、「この２に０ぜろ年ねんの取り組とりくみは、北朝鮮きたちょうせんによる核かくやミサイル開発かいはつの脅威きょういをそぐことにつながっていない」としたうえで「緊張きんちょうが非常ひじょうに高たかまり、もはや危険きけんなレベルに達たっしているとの認識にんしきでわれわれは一致いっちしている」と述のべ、中国ちゅうごくがアメリカとともに北朝鮮きたちょうせんへの圧力あつりょくを強化きょうかしていくべきだという考かんがえを強調きょうちょうしました。

これに対にたいして王おう外相がいしょうは、「北朝鮮きたちょうせんに対にたいする国連こくれん安全あんぜん保障ほしょう理事りじ会かいの決議けつぎには対話たいわを再開さいかいすべきだと明確めいかくに記しるされている」と指摘してきし「制裁せいさいを実施じっしする義務ぎむとともに、対話たいわを再開さいかいする責任せきにんも各国かっこくにはある」と述のべて、武力ぶりょく行使こうしも排除はいじょしない姿勢しせいを示しめしているティラーソン長官ちょうかんとの立場たちばの違ちがいが浮き彫うきぼりになりました。

また王おう外相がいしょうは、「近ちかく両国りょうこくの首脳しゅのう会談かいだんを行おこなうための踏み込ふみこんだ議論ぎろんを行おこない、準備じゅんび作業さぎょうが動き出うごきだした」と述のべて、トランプ大統領だいとうりょうと習近平ちから国家こっか主席しゅせきによる初はつの首脳しゅのう会談かいだんの開催かいさいに向むけた最終さいしゅう的てきな調整ちょうせいを進すすめていることを強調きょうちょうしました。