28日正午前、
岡山県笠岡市のフェリー
乗り場で、
着岸しようとしたフェリーが
岸壁に
衝突し、
消防によりますと、
衝撃で
転倒するなどした
乗客7人が
軽いけがをしたということです。
警察などが
事故の
状況を
詳しく
調べています。
28日に
正午前、
岡山県笠岡市の「
伏越フェリー乗り場」で、
笠岡市のフェリー
会社「
瀬戸内クルージング」が運航する「
第二十一金風呂丸」が
着岸しようとしたところ、
船体の
一部が
岸壁に
衝突しました。
消防によりますと、この事故で、60代から90代の男性1人と女性6人の乗客合わせて7人が船内で転倒するなどし、顔や足などに軽いけがをして病院で手当てを受けているということです。このフェリーは笠岡市中心部にあるフェリー乗り場と、笠岡市沖にある瀬戸内海の北木島を結んでいます。
消防によりますと、車や乗客を乗り降りさせるため、橋を渡すように開閉する船首部分を岸壁に降ろしていたところ、コンクリート製のスロープに衝突したということです。
海上保安部によりますと、当時、フェリーには乗客21人と船員2人が乗っていて、フェリーの右舷側にこすれた傷のような跡が残っているほか、岸壁には長さが80センチほどの削られたような跡があるということです。
気象台によりますと、28日の岡山県沿岸は波や風が穏やかだということで、警察などが事故の詳しい状況を調べています。
乗客「急ブレーキみたいな衝撃だった」
北木島から笠岡市内の病院に行くためフェリーに乗っていたという女性は、「急ブレーキみたいで立っていられないほどの衝撃だった。階段を降りていた人が、フェリーが止まった瞬間に将棋倒しみたいにばたばたと倒れていた」と話していました。
第二十一金風呂丸とは
瀬戸内クルージングのホームページよりますと、「第二十一金風呂丸」は、定員が93人全長34メートル50センチ、幅10メートル30センチで、総トン数196トンのフェリーです。昭和61年に進水し、現在は主に笠岡市の港と沖合の北木島を結ぶ定期航路の運航に利用されているということです。