イギリス・
ロンドンで
起きたテロ
事件で、
警察は、
3人目の
容疑者はモロッコ系のイタリア
人だと
発表しましたが、イタリアの
治安当局が
注意すべき
人物としてイギリス
側に
連絡していたという
情報もあり、なぜ
監視されていなかったのか、
疑問や
批判の
声が
上がっています。
ロンドン中心部の
ロンドン橋で
3日、
3人の
男が
車で
歩行者を
次々とはねたあと、
近くの
飲食店などにいた
人々をナイフで
襲い、
7人が
死亡、
48人がけがをして、
容疑者の
男たちも
駆けつけた
警察官に
射殺されました。
警察は2人の容疑者の氏名と顔写真を公表したのに続き、6日、3人目は、イギリス東部に住むモロッコ系のイタリア人、ユセフ・ザグバ容疑者(22)だと発表
しました。
警察はザグバ容疑者について、監視対象の人物ではなかったと説明していますが、イタリアのメディアは、イタリアの治安当局が注意すべき人物として去年から動向を監視していて、ザグバ容疑者がイタリアとロンドンを行き来していたことから、イギリス側に連絡していたと伝えています。
今回の事件では、パキスタン出身の27歳の男も過激な思想を持つとして警察が以前から警戒していましたが、地元のメディアからは、2人の行動がなぜ監視されていなかったのか、疑問や批判の声が上がっています。
一方、6日午前には、イギリスの各地で1分間の黙とうが行われ、駅などの公共施設では利用者や職員が被害者たちに哀悼の意を示しました。
イギリスでは、今月8日に総選挙が行われますが、保守党政権が警察官を2万人削減したことの是非などをめぐって激しい論戦が繰り広げられていて、テロ対策が大きな争点の1つとなっています。