日本新聞: 岡山浄水場から高濃度PFAS 全国初公費で血液検査実施へ

岡山おかやま浄水じょうすい場じょうから高こう濃度のうどPFAS 全国ぜんこく初はつ公費こうひで血液けつえき検査けんさ実施じっしへ

Jun 12, 2024 17:06

Furigana

岡山おかやま県けん吉備きび中央ちゅうおう町まちの浄水じょうすい場じょうから高たかい濃度のうどの有機ゆうきフッ素ふっそ化合かごう物ぶつのPFASが検出けんしゅつされた問題もんだいで、町まちはこの浄水じょうすい場じょうからの水道すいどう水すいを飲用いんようしていた住民じゅうみんなどを対象たいしょうにPFASの血液けつえき検査けんさを公費こうひで実施じっしする方針ほうしんを示しめしました。環境省かんきょうしょうは自治体じちたいが公費こうひでPFASの血液けつえき検査けんさを行おこなうのは全国ぜんこくで初はじめてだとしています。

この問題もんだいは去年きょねん10月つき、吉備きび中央ちゅうおう町まちでおよそ1000人にんに水道すいどう水すいとして給水きゅうすいしていた浄水じょうすい場じょうから国くにの暫定ざんてい目標もくひょう値ちの28倍ばいにあたる高こう濃度のうどのPFASが検出けんしゅつされていたことが発覚はっかくしたものです。

問題もんだいの発覚はっかく後ごに水源すいげんは切り替きりかえられ、現在げんざいは国くにの目標もくひょう値ちを下回したまわっていますが、住民じゅうみんの間まに健康けんこうへの不安ふあんが高たかまっていることを受うけて、町まちは血ち中ちゅうに含ふくまれるPFASの濃度のうどなどを調しらべるための血液けつえき検査けんさをことし10月つきから11月つきに実施じっしする方針ほうしんを示しめしました。

これまで、PFASが検出けんしゅつされた地域ちいきの住民じゅうみんが有志ゆうしで血液けつえき検査けんさを行おこなうケースはありましたが、環境省かんきょうしょうによりますと自治体じちたいが公費こうひで実施じっしするのは全国ぜんこくで初はじめてだということです。

この地域ちいきの住民じゅうみんの1人にんは「PFASは健康けんこうに影響えいきょうが出でるのかどうかは分わからない。血液けつえき検査けんさなどを通をとおして町まちが健康けんこう状態じょうたいを見みてくれるという説明せつめいを受うけて安心あんしんした」と話はなしていました。

環境省かんきょうしょうはこうした動うごきについて「住民じゅうみんから不安ふあんの声こえがあがっていることは国くにとしても真摯しんし（しんし）に受うけとめる。血ち中ちゅう濃度のうどと健康けんこう影響えいきょうとの関連かんれんは明あきらかにできていないので、国くにとして、健康けんこう影響えいきょうに関にかんする知見ちけんを集あつめ、自治体じちたいへの助言じょげんを行おこなっていきたい」としています。

また、町まちの第三者だいさんしゃ委員いいん会かいの調査ちょうさで汚染おせんの原因げんいんと見みられている使用しよう済ずみの活性炭かっせいたんを浄水じょうすい場じょうの水源すいげんだったダムの上流じょうりゅうに置おいた業者ぎょうしゃがNHKの取材しゅざいに書面しょめんで回答かいとうし、「PFASの除去じょきょなど特殊とくしゅな状況じょうきょうで使つかわれた活性炭かっせいたんとの説明せつめいを受うけておらず、通常つうじょうの再生さいせい用よう活性炭かっせいたんとして受け入うけいれた」などと説明せつめいしています。