去年6
月、
千葉県君津市に
ある日本製鉄の
製鉄所から
化学物質を
含んだ
液体が
流出した
問題で、
再発防止策として
排水ルートを
閉鎖したことでたまった
水が
海などに
放出されることになりました。
製鉄所は、
放出の
前に
水質検査を
行うとしています。
去年6月、君津市の「日本製鉄東日本製鉄所君津地区」で、有害性のある化学物質の「チオシアン酸アンモニウム」が漏れ出し周辺の水路の水が赤くなって魚が大量に死に、製鉄所では再発防止策として排水ルートのうち3か所を閉鎖していました。
県などによりますと、閉鎖した排水ルートに流入した雨水がたまったため、製鉄所が先月、水質の改善が確認できた2か所の排水ルートについて、たまった水を放出したいと県に申し出て、このほど県が了承しました。
製鉄所は、放出前に水質検査を行い、基準を満たしていることを確認した上で放出するほか、県も排水口の外で検査を行うことにしています。
ただ、排水ルート自体の閉鎖は続いていて、日本製鉄は「排水口の再開についても、今回の放水のあと県と相談しながら適切に準備を進める」としています。