Actualités japonaises: 旧統一教会の解散命令を東京地裁に請求文科省

旧きゅう統一とういつ教会きょうかいの解散かいさん命令めいれいを東京とうきょう地裁ちさいに請求せいきゅう文科ぶんか省しょう

Oct 13, 2023 12:10

Furigana

旧きゅう統一とういつ教会きょうかいをめぐる問題もんだいで、文部もんぶ科学かがく省しょうは13日にち午前ごぜん、民法みんぽう上じょうの不法ふほう行為こういなどを理由りゆうに、教団きょうだんに対にたいする解散かいさん命令めいれいを東京とうきょう地方ちほう裁判所さいばんしょに請求せいきゅうしたと明あきらかにしました。今後こんごは裁判所さいばんしょが文部もんぶ科学かがく省しょうと教団きょうだんの双方そうほうから意見いけんを聴きいた上うえで、解散かいさん命令めいれいを出だすか判断はんだんすることになります。

文部もんぶ科学かがく省しょうは、旧きゅう統一とういつ教会きょうかいについて13日にち午前ごぜん、東京とうきょう地方ちほう裁判所さいばんしょに教団きょうだんの解散かいさん命令めいれいを請求せいきゅうしたと明あきらかにしました。

解散かいさん命令めいれいの申し立もうしたて書しょを、およそ5000点てん、20箱はこ分ぶんの証拠しょうこ資料しりょうとともに提出ていしゅつし、裁判所さいばんしょに受理じゅりされたということです。

文部もんぶ科学かがく省しょうは12日にち、解散かいさん命令めいれいの請求せいきゅうを決定けっていしたと表明ひょうめいし、質問しつもん権けんの行使こうしや170人にん以上いじょうの被害ひがい者しゃらへのヒアリングなどの結果けっか、教団きょうだんが40年ねん余あまりにわたり高額こうがく献金けんきんやいわゆる「霊感れいかん商法しょうほう」などを通をつうじて、多おおくの人ひとに多額たがくの財産ざいさん的てき損害そんがいや精神せいしん的てきな犠牲ぎせいを余儀よぎなくさせたと認定にんていしました。

その上うえで、献金けんきんや勧誘かんゆう行為こういなどは旧きゅう統一とういつ教会きょうかいの活動かつどうとして行おこなったもので、「教団きょうだんの行為こういは民法みんぽう上じょうの不法ふほう行為こういに該当がいとうし、その被害ひがいは甚大じんだいだ」などとして、解散かいさん命令めいれいの事由じゆうの「法令ほうれいに違反いはんして、著いちじるしく公共こうきょうの福祉ふくしを害がいすると明あきらかに認みとめられる行為こうい」や「宗教しゅうきょう団体だんたいの目的もくてきを著いちじるしく逸脱いつだつした行為こうい」に当あたるとしています。

行政ぎょうせい機関きかんが法令ほうれい違反いはんを根拠こんきょに請求せいきゅうするのは、オウム真理教おうむしんりきょうなどに続つづいて3例れい目めで、民法みんぽう上じょうの不法ふほう行為こういが根拠こんきょとなるのは初はじめてです。

解散かいさん命令めいれいが確定かくていした場合ばあい、宗教しゅうきょう上じょうの行為こういは禁止きんしされませんが、教団きょうだんは宗教しゅうきょう法人ほうじん格かくを失うしない、税制ぜいせい上じょうの優遇ゆうぐう措置そちが受うけられなくなります。

旧きゅう統一とういつ教会きょうかいは「解散かいさん命令めいれいを受うけるような教団きょうだんではないと確信かくしんしている」と強つよく反論はんろんし、裁判さいばんで法的ほうてきな主張しゅちょうを行おこなう方針ほうしんを示しめしていて、今後こんごは裁判所さいばんしょが文部もんぶ科学かがく省しょうと教団きょうだんの双方そうほうから意見いけんを聴きいた上うえで解散かいさん命令めいれいを出だすか、判断はんだんすることになります。

小泉こいずみ法務ほうむ大臣だいじん「関係かんけい省庁しょうちょうと連携れんけいし全力ぜんりょくで対応たいおうしたい」

小泉こいずみ法務ほうむ大臣だいじんは、閣議かくぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで「依然いぜんとして旧きゅう統一とういつ教会きょうかいに関にかんするさまざまな問題もんだいを抱かかえて困こまっている人ひとが相当そうとういる。1つのステップを踏ふんだが、被害ひがいを被こうむり今いまも苦くるしんでいる人ひとが厳きびしい状態じょうたいに置おかれたままなので、関係かんけい省庁しょうちょうと連携れんけいして法務省ほうむしょうとしても全力ぜんりょくで対応たいおうしたい」と述のべました。