戦前から
戦後にかけて、
韓国で、3000
人を
超える孤児を
育てた
日本人女性の
功績をたたえる
式典が、
女性が
運営に
携わった
現地の
児童福祉施設で
開かれ、
出席したユン・ソンニョル(
尹錫悦)
大統領が「
施設が
両国の
友情の
象徴としてさらに
発展することを
願う」と
述べました。
1912年に高知県で生まれ、幼少時から韓国南西部のモッポ(木浦)で暮らした田内千鶴子さんは、結婚を機に現地の児童福祉施設「共生園」の運営に携わりました。
56歳で亡くなるまで、施設で3000人を超える孤児を育て、韓国では「孤児の母」とも呼ばれています。
ことしで施設が設立されて95年になるのを記念し、田内さんの功績をたたえる式典が13日、およそ600人が出席して現地で開かれ、ユン・ソンニョル大統領夫妻も出席しました。
ユン大統領は祝辞で、田内さんの取り組みを評価した上で、「『共生園』が韓国社会で子どもたちの支援の先頭に立ち、両国の友情の象徴としてさらに発展することを願う」と述べました。
また、出席した自民党の衛藤征士郎 元衆議院副議長が、岸田総理大臣の祝辞として、「『共生園』の理念に思いをはせ日韓がパートナーとして新しい時代を切り開くべく、私自身努力していきたい」と読み上げました。