今回の
G7=
主要7か国の
財務相・
中央銀行総裁会議では、
アメリカが
会議の
直前に
EU=
ヨーロッパ連合やカナダ
に対して、
鉄鋼製品などに
高い関税を
課すことを
決めたことで
各国から
激しい反発を
受け、
孤立が
浮き彫りに
なる形となりました。
しかし、
トランプ大統領は
貿易戦争に
負けられないとして、
対立もいとわないという
姿勢を
強調しました。
アメリカは
G7の
会合が
始まる直前に、
EUやカナダ
に対して
鉄鋼製品などに
高い関税を
課す
異例の
措置の
発動を
決めたことから、
各国から
激しい反発を
受けました。
フランスのルメール経済相が「緊迫した厳しい議論となり、G7というより、むしろG6+1だった」と述べるなど、アメリカの孤立が浮き彫りになる形となりました。
しかし、アメリカのムニューシン財務長官は会議後の会見で、「公正でバランスがとれた貿易を確保することがわれわれの目的だ」と述べ、貿易の不均衡の是正を目指す立場を崩しませんでした。
また、トランプ大統領はG7の閉幕後、ツイッターに、「8000億ドル近い貿易赤字を抱えて、貿易戦争に負けるわけにはいかない」と投稿し、対立もいとわないという姿勢を強調しました。
自由貿易を推進してきたG7各国が、世界経済のリスクになっている保護主義的な政策の広がりに歯止めをかけるための議論は、今月8日から始まるG7サミットに持ち越されることになりました。