このうち神戸市では18日、日中に35度9分の最高気温を観測したあと、午後10時になっても気温は32度を超えていました。
さらに日付が変わって19日午前2時の時点でも30度3分と厳しい暑さが続き、午前5時すぎに19日朝の最低気温28度6分を観測しました。
このほか、19日朝の最低気温は岐阜市で28度6分、名古屋市で28度1分、群馬県伊勢崎市で27度9分など各地で、最低気温が25度を下回らない熱帯夜となっています。
都内の熱中症死者 半数が「夜間」
東京都監察医務院によりますと、都内では、先月以降、熱中症で16人が死亡しました。
このうち、午後5時から午前5時までの「夜間」に死亡したとみられる人は、8人にのぼるということです。
また、東京消防庁によりますと、去年6月から9月までに熱中症や熱中症の疑いで病院に搬送された人は3167人でした。
このうち、午後5時から午前5時までに搬送された人は、全体の26%にあたる835人に上りました。
医師 夜間も冷房・水分を
熱中症に詳しい帝京大学医学部附属病院高度救命救急センターの三宅康史センター長は、猛暑日や熱帯夜の体への影響について「昼間の暑さと、夜、蒸し暑くてうまく眠れないことで、疲れがかなりたまり、体にダメージが出てきている状況だと思う。熱帯夜が続くと、昼間、家にいて無理をしていない高齢者も体力を奪われ、持病も悪化し、熱中症になるおそれがある」と指摘しています。
そして「いい睡眠をとれば、昼間の熱中症のストレスをリセットできるし、翌日体調が悪いまま暑い中に出ていくよりいいパフォーマンスにつながる。無理してストレスや疲れがたまると、いろいろな臓器に悪影響が出てきて熱中症になりやすいうえ、重症化しやすい」と話しています。
そのうえで、夜間の熱中症を防ぐには、夜間も冷房を使って室温を低く保つことや、寝る前と夜中に目を覚ました時、それに朝起きた時に、水分をしっかり補給することが大切だと呼びかけています。
特に、高齢者は冷房が苦手な人が多いことから、家族や近くに住む人が、冷房を使用するよう高齢者に声をかけることが欠かせないとしています。