57年前、静岡県で一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さん(87)の再審=やり直しの裁判が午前11時ごろから静岡地方裁判所で始まりました。
袴田さんは「意思疎通ができない状況だ」として出廷が免除され、補佐人として参加した姉のひで子さん(90)が法廷で無罪を主張し「弟に真の自由を与えてください」と訴えました。一方、検察は冒頭陳述で袴田さんの有罪を求める立証を行い、ことし3月に東京高等裁判所が再審を認めた決定の中でねつ造の疑いにまで言及した、証拠の衣類について「袴田さんのもので、犯行時に着用して事件後にみそタンクに隠した」と主張しました。
初公判でのやりとりやその前後の動きを随時更新してお伝えします。
