Actualités japonaises: 新型コロナ後遺症「ブレインフォグ」発症の仕組み研究へ

新型しんがたコロナ後遺症こういしょう「ブレインフォグ」発症はっしょうの仕組しくみ研究けんきゅうへ

Nov 4, 2023 07:11

Furigana

新型しんがたコロナウイルスの後遺症こういしょうの1つで、記憶きおく障害しょうがいなどが起おきる「ブレインフォグ」と呼よばれる症状しょうじょうについて、横浜よこはま市立しりつ大学だいがくの研究けんきゅうグループが、発症はっしょうの仕組しくみを解明かいめいするための臨床りんしょう研究けんきゅうを始はじめることになりました。

「ブレインフォグ」は、記憶きおく障害しょうがいや集中しゅうちゅう力りょくの低下ていかなど、脳のうにフォグ＝霧きりがかかったような感覚かんかくになることから名付なづけられた、新型しんがたコロナウイルスの後遺症こういしょうの1つです。

これについて、横浜よこはま市立しりつ大学だいがく医学部いがくぶの高橋たかはし琢みがく哉教授きょうじゅの研究けんきゅうグループが、発症はっしょうの仕組しくみを調しらべる臨床りんしょう研究けんきゅうを始はじめることになりました。

研究けんきゅうグループでは、記憶きおくや学習がくしゅうをする際さいに脳のう内ないで活発かっぱつに働はたらく「AMPA受容じゅよう体たい」と呼よばれるたんぱく質たんぱくしつを可視かし化かする独自どくじの技術ぎじゅつを持もっています。

臨床りんしょう研究けんきゅうでは、ブレインフォグの症状しょうじょうを訴うったえる30人にんについて、AMPA受容じゅよう体たいの分布ぶんぷなどを計測けいそくし、発症はっしょうとの関連かんれんを調しらべるとしています。

必要ひつような費用ひようの一部いちぶをクラウドファンディングで募つのっていて、高橋たかはし教授きょうじゅは「新型しんがたコロナウイルスが脳のうに与あたえる影響えいきょうはまだブラックボックス状態じょうたいだ。発症はっしょうの仕組しくみを解明かいめいして治療ちりょう法ほうの開発かいはつに役立やくだてたい」と話はなしていました。