日本新聞: 同性婚訴訟きょう福岡高裁で判決各地で違憲判断続くなか注目

同性どうせい婚こん訴訟そしょうきょう福岡ふくおか高裁こうさいで判決はんけつ各地かくちで違憲いけん判断はんだん続つづくなか注目ちゅうもく

Dec 13, 2024 02:12

Furigana

同性どうせいどうしの結婚けっこんが認みとめられていないのは憲法けんぽうに違反いはんするとして、福岡ふくおか県けんと熊本くまもと県けんに住すむ3組くみの同性どうせいのカップルが国くにを訴うったえた裁判さいばんの2審しんの判決はんけつが13日にち、福岡ふくおか高等こうとう裁判所さいばんしょで言い渡いいわたされます。各地かくちで起おこされている裁判さいばんの2審しんでは、札幌さっぽろ高裁こうさいと東京とうきょう高裁こうさいで「憲法けんぽう違反いはん」と判断はんだんされていて、13日にちの判決はんけつもこれに続つづくのか注目ちゅうもくされます。

福岡ふくおか県けんと熊本くまもと県けんに住すむ3組くみの同性どうせいのカップルは、同性どうせいどうしの結婚けっこんを認みとめていない民法みんぽうなどの規定きていは婚姻こんいんの自由じゆうや法ほうの下したの平等びょうどうを定さだめた憲法けんぽうに違反いはんすると主張しゅちょうして、国くにに賠償ばいしょうを求もとめる訴うったえを起おこしました。

これに対にたいし、国くには「同性どうせいどうしの結婚けっこんは憲法けんぽうで想定そうていされていない」などと争あらそっています。

1審しんの福岡ふくおか地方ちほう裁判所さいばんしょは去年きょねん6月つき、民法みんぽうなどの規定きていについて「同性どうせいカップルに婚姻こんいん制度せいどの利用りようによって得えられる利益りえきを一切いっさい認みとめず、憲法けんぽうに違反いはんする状態じょうたいにある」として「違憲いけん状態じょうたい」だと指摘してきした一方いっぽう、賠償ばいしょうを求もとめる訴うったえは退しりぞけ、原告げんこく側がわが控訴こうそしています。

同様どうようの裁判さいばんはこれを含ふくめて全国ぜんこく5か所かしょで6件けん起おこされ、1審しんは「憲法けんぽう違反いはん」が2件けん、「違憲いけん状態じょうたい」が3件けん、「合憲ごうけん」が1件けんと判断はんだんが分わかれました。

2審しんでは、ことし3月つきに札幌さっぽろ高裁こうさいが、ことし10月つきに東京とうきょう高裁こうさいが、それぞれ「憲法けんぽう違反いはん」と判断はんだんしていて、3件けん目めとなる福岡ふくおか高裁こうさいがどのような判断はんだんを示しめすのか注目ちゅうもくされます。

判決はんけつは13日にち午前ごぜん11時じに言い渡いいわたされます。

原告げんこく「立法府りっぽうふ動うごかす判決はんけつを」

13日にちの判決はんけつを前まえに、原告げんこくで福岡ふくおか市しに住すむまさひろさん（37）とこうすけさん（35）が取材しゅざいに応おうじました。

各地かくちで起おこされている同様どうようの裁判さいばんで、札幌さっぽろ高裁こうさいと東京とうきょう高裁こうさいがそれぞれ「憲法けんぽう違反いはん」と判断はんだんしたことを踏ふまえ、まさひろさんは「今回こんかいの判決はんけつでも違憲いけんだと言いい切きっていただき、国くにには同性どうせい婚こんの法制ほうせい化かを目指めざしてほしいと思おもいます。そして法律ほうりつ上じょうの家族かぞくになりたいというのが私わたしたちの願ねがいです」と話はなしていました。