北朝鮮きたちょうせん人工じんこう衛星えいせい打ち上うちあげを通報つうほう 来月らいげつ4にち午前ごぜん0までの

Easy Japanese news
May 27, 2024 09:05
Furigana
Japanese newspaper
27にち未明みめい北朝鮮きたちょうせんから海上かいじょう保安庁ほあんちょうに対にたい、27にちから来月らいげつ4にちまでのに「人工じんこう衛星えいせい」を打ち上うちあげる通報つうほうがありました。落下らっか予想よそうされるのは、いずれ日本にっぽん排他はいたてき経済けいざい水域すいいき=EEZの外側そとがわある黄海こうかい太平洋たいへいようの3つの海域かいいきで、海上かいじょう保安庁ほあんちょう航行こうこう警報けいほうして注意ちゅういするようびかけています。

海上かいじょう保安庁ほあんちょうによりますと、27にち未明みめい北朝鮮きたちょうせん船舶せんぱく安全あんぜんに関にかんする業務ぎょうむおこな水路すいろ当局とうきょくから、海上かいじょう保安庁ほあんちょう海洋かいよう情報じょうほうに対にたいメールで、27にち午前ごぜん0から来月らいげつ4にち午前ごぜん0までのに「人工じんこう衛星えいせい」を打ち上うちあげる通報つうほうがあったということです。

落下らっか予想よそうされるとしているのは、いずれ日本にっぽん排他はいたてき経済けいざい水域すいいき=EEZの外側そとがわある北朝鮮きたちょうせん南西なんせいがわ海上かいじょうの2か所かしょ、▽フィリピンの東側ひがしがわ太平洋たいへいようじょうの1か所かしょのあわせて3つの海域かいいきです。

海上かいじょう保安庁ほあんちょうは、この海域かいいき対象たいしょう航行こうこう警報けいほうして、船舶せんぱくに対にたい落下らっかぶつ注意ちゅういするようびかけています。

海上かいじょう保安庁ほあんちょうによりますと、IMO=国際こくさい海事かいじ機関きかんさだめたガイドラインでは、加盟かめいこく航行こうこう安全あんぜん影響えいきょうおよぼす軍事ぐんじ演習えんしゅうなどおこな場合ばあい、あらかじめ通報つうほうする義務ぎむしているということです。

東アジアひがしあじあ西太平洋にしたいへいよう海域かいいき日本にっぽん調整ちょうせいこくとなっていて、海上かいじょう保安庁ほあんちょう通報つうほうけ、船舶せんぱく航行こうこう警報けいほうことになっています。

去年きょねん11つきおな海域かいいき対象たいしょう通報つうほう

北朝鮮きたちょうせんは、去年きょねん11つきにも人工じんこう衛星えいせい打ち上うちあげをおこなっていて、今回こんかいおな海域かいいき対象たいしょう通報つうほうおこなっていました。

このときはおよそ10ふん沖縄おきなわ本島ほんとう宮古みやふるとう上空じょうくう通過つうかしたとみられていて、政府せいふはJアラート=全国ぜんこく瞬時しゅんじ警報けいほうシステムやエムネット=緊急きんきゅう情報じょうほうネットワークシステムで、関連かんれん情報じょうほう発信はっしんしました。

岸田きしだ首相しゅしょう 情報じょうほう収集しゅうしゅうなど指示しじ

今回こんかい北朝鮮きたちょうせんによる通報つうほうけて、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは27にち午前ごぜん147ふん

関係かんけい省庁しょうちょうかん協力きょうりょくして情報じょうほう収集しゅうしゅう分析ぶんせき万全ばんぜんし、国民こくみんに対にたいして適切てきせつ情報じょうほう提供ていきょうおこなこと

アメリカ韓国かんこくなど関係かんけいこく連携れんけいし、北朝鮮きたちょうせん発射はっしゃおこなわないようつよ中止ちゅうしもとめること

不測ふそく事態じたいそなえ、万全ばんぜん態勢たいせいをとることを指示しじしました。

政府せいふは、総理そうり大臣だいじん官邸かんてい設置せっちしている北朝鮮きたちょうせん情勢じょうせいに関にかんする官邸かんてい対策たいさくしつで、情報じょうほう集約しゅうやく分析ぶんせきすすめています。

関係かんけい省庁しょうちょう担当たんとうしゃあつまり、これまでにはいっている情報じょうほう集約しゅうやくするとともに、今後こんご対応たいおう協議きょうぎすることにしています。

にちべいかん高官こうかん電話でんわ協議きょうぎ

また外務省がいむしょうなまずアジア大洋たいようしゅう局長きょくちょうは、アメリカ国務省こくむしょうのジュン・パク北朝鮮きたちょうせん担当たんとう特別とくべつ代表だいひょう代行だいこう韓国かんこく外務省がいむしょうのイ・ジュンイル北朝鮮きたちょうせんかく外交がいこう企画きかく団長だんちょうと27にち未明みめい電話でんわ協議きょうぎしました。

3は、弾道だんどうミサイル技術ぎじゅつ使用しようした発射はっしゃは、衛星えいせい打ち上うちあげを目的もくてきとするものであっても国連こくれん安全あんぜん保障ほしょう理事りじかい決議けつぎ明白めいはく違反いはんだとして、北朝鮮きたちょうせんに対にたい中止ちゅうしもとめていくことを確認かくにんしました。

そして抑止よくしりょく対処たいしょりょく強化きょうかや、国連こくれん安保理あんぽりでの対応たいおうなどについて引き続ひきつづ緊密きんみつ連携れんけいしていくことを確認かくにんしました。

一方いっぽう防衛ぼうえいしょうは、北朝鮮きたちょうせんから弾道だんどうミサイルの発射はっしゃ人工じんこう衛星えいせい打ち上うちあげがおこなわれ、日本にっぽん領域りょういき万が一まんがいち落下らっかする事態じたいそなえ、自衛隊じえいたい迎撃げいげきミサイルの部隊ぶたいなど展開てんかいさせています。

このうち東シナ海ひがししなかいなど日本にっぽん近海きんかいでは、弾道だんどうミサイルなどを追尾ついびすることができる高性能こうせいのうレーダーと、迎撃げいげきミサイルのSM3を搭載とうさいしたイージスかん展開てんかいして、24時間じかん態勢たいせいそなえています。

また地上ちじょう配備はいびがた迎撃げいげきミサイル「PAC3」が那覇なは宮古みやふるとう石垣いしがきとう与那国よなぐにとう展開てんかいしています。

日本にっぽん上空じょうくう通過つうか可能かのうせい Jアラートなど情報じょうほう発信はっしん

北朝鮮きたちょうせん打ち上うちあげを予告よこくした「人工じんこう衛星えいせい」とする物体ぶったい日本にっぽん上空じょうくう通過つうかする可能かのうせいがある場合ばあい政府せいふはJアラート=全国ぜんこく瞬時しゅんじ警報けいほうシステムなどで関連かんれん情報じょうほう発信はっしんします。

打ち上うちあ直後ちょくごのJアラートのびかけは「ミサイル発射はっしゃ。ミサイル発射はっしゃ北朝鮮きたちょうせんからミサイルが発射はっしゃされたものとみられます。建物たてものなか、または地下ちか避難ひなんしてください」となる予定よていだということです。

びかけを「ミサイル発射はっしゃ」とすることについて、内閣ないかく官房かんぼうは「衛星えいせい打ち上うちあげであっても弾道だんどうミサイル技術ぎじゅつ使用しようした発射はっしゃであり、一刻いっこくはや住民じゅうみん注意ちゅうい喚起かんきをする必要ひつようせい弾道だんどうミサイルとわりないため」としています。

衛星えいせい軌道きどう性能せいのうは?

北朝鮮きたちょうせん去年きょねん打ち上うちあげに成功せいこうしたと発表はっぴょうした軍事ぐんじ偵察ていさつ衛星えいせいとされる物体ぶったいは、日本にっぽん自衛隊じえいたい基地きちアメリカある基地きち周辺しゅうへんなど上空じょうくう通過つうかする軌道きどう地球ちきゅう周回しゅうかいし、地上ちじょうからの指令しれい高度こうどなどが制御せいぎょされている可能かのうせいがあることが専門せんもん分析ぶんせきかりました。

北朝鮮きたちょうせん去年きょねん11つき打ち上うちあげに成功せいこうしたと発表はっぴょうした軍事ぐんじ偵察ていさつ衛星えいせいの「マルリギョン1ごう」について、宇宙うちゅう監視かんしなどおこなっているアメリカ宇宙うちゅうぐんは、インターネットじょう軌道きどうなどに関にかんするデータ公開こうかいしています。

ことし3つき上旬じょうじゅんまでのデータをもとに軌道きどうなど分析ぶんせきした宇宙うちゅう工学こうがく専門せんもんが、匿名とくめい条件じょうけんにNHKの取材しゅざいおうじました。

専門せんもんによりますと「マルリギョン1ごう」は日本にっぽん韓国かんこくアメリカなど世界せかい各地かくち上空じょうくう通過つうかしながら地球ちきゅう周回しゅうかいし、ほぼ5にちごとにどういち地点ちてん上空じょうくう通過つうかするということです。

軌道きどう周辺しゅうへんには北海道ほっかいどう航空こうくう自衛隊じえいたいせんさい基地きち山口やまぐちけんのアメリカぐん岩国いわくに基地きちほか、ハワイのアメリカぐん基地きち韓国かんこく南東なんとうのプサンなどあるということです。

また打ち上うちあげられた当初とうしょ高度こうど490キロから510キロほどの高度こうど周回しゅうかいし、徐々じょじょ高度こうどがっていましたが、ことしの2つき下旬げじゅんにはすくなくとも5かい高度こうどがっていたということです。

専門せんもんは「地上ちじょうから指令しれいおくって高度こうど修正しゅうせいしたとかんがえるのが合理ごうりてきで、一定いっていコントロールあるとみられる」と指摘してきしています。

もと航空こうくう幕僚ばくりょうちょうアメリカぐん基地きち監視かんしなど目標もくひょうか」

北朝鮮きたちょうせん去年きょねん打ち上うちあげに成功せいこうしたと発表はっぴょうした軍事ぐんじ偵察ていさつ衛星えいせいとされる物体ぶったい軌道きどうについて、航空こうくう自衛隊じえいたいトップ航空こうくう幕僚ばくりょうちょうつとめた日本にっぽん宇宙うちゅう安全あんぜん保障ほしょう研究所けんきゅうじょ片岡かたおか晴彦はるひこふく理事りじちょうは、「日本にっぽん保有ほゆうしている情報じょうほう収集しゅうしゅう衛星えいせいほぼおなような軌道きどうだ。搭載とうさいしたカメラ地上ちじょう撮影さつえいする光学こうがく衛星えいせいで、アメリカぐん基地きち監視かんしなど目標もくひょうにしているのではないか。ただ画像がぞう解像度かいぞうどどの程度ていどかや、撮影さつえいした画像がぞう地上ちじょうきちんとおくれているかは分析ぶんせきをしないとからない」と指摘してきしています。

そのうえで、北朝鮮きたちょうせんがことし軍事ぐんじ偵察ていさつ衛星えいせい追加ついかで3打ち上うちあげる計画けいかくあきらかにしていることについて、「北朝鮮きたちょうせん相当そうとう開発かいはつ能力のうりょくれつつあるので、おそらく光学こうがく衛星えいせい計画けいかくどおりに打ち上うちあげ、さらに来年らいねん以降いこうやしていくおもわれる。光学こうがく衛星えいせいだと夜間やかんくもているとえないので、レーダーを搭載とうさいした衛星えいせい打ち上うちあげもふくめて、北朝鮮きたちょうせん動向どうこういく必要ひつようある」とはなしています。

人工じんこう衛星えいせい打ち上うちあ予告よこくは8かい

北朝鮮きたちょうせんが「人工じんこう衛星えいせい」の打ち上うちあげを予告よこくしたケースは、今回こんかいで8かいとなります。

2009ねんが1かい、2012ねんが2かい、2016ねんが1かい、2023ねんが3かいです。

防衛ぼうえいしょう去年きょねんの3かいのうち、5つきと8つきについては衛星えいせい打ち上うちあげをこころみたものの失敗しっぱいし、11つきについてはなんらかの物体ぶったい地球ちきゅう周回しゅうかい軌道きどう投入とうにゅうされていることを確認かくにんしたとしたうえで、衛星えいせいとしての機能きのうたしているか分析ぶんせきちゅうだとしています。

一方いっぽうそれ以前いぜんの4かいについては、いずれ人工じんこう衛星えいせいしょうして発射はっしゃした弾道だんどうミサイルだったとしています。

過去かこ打ち上うちあ通報つうほう

北朝鮮きたちょうせんはこれまでも、北西ほくせいトンチャンリの「ソヘ衛星えいせい発射はっしゃじょう」から「人工じんこう衛星えいせい」を打ち上うちあげるのに先立さきだって、予定よていしている期間きかん時間じかんたい、それに部品ぶひん落下らっか海域かいいきなどを、日本にっぽん海上かいじょう保安庁ほあんちょうや、IMO=国際こくさい海事かいじ機関きかんなどの国際こくさい機関きかんに対にたい事前じぜん通報つうほうしてきました。

2012ねん4つき打ち上うちあげの28にちまえに「地球ちきゅう観測かんそく衛星えいせい『クァンミョンソン3ごう』をみなみけて打ち上うちあげる」として、5日間にちかん予定よてい期間きかんあきらかにしました。

これ失敗しっぱいすると、おなとしの12つき打ち上うちあげの11にちまえに「『クァンミョンソン3ごう』の2号機ごうき打ち上うちあげる」として、13日間にちかん予定よてい期間きかんもうけました。

2016ねん2つきには、打ち上うちあげの5にちまえに「地球ちきゅう観測かんそく衛星えいせい『クァンミョンソン4ごう』を打ち上うちあげる」とあきらかにし、18日間にちかん予定よてい期間きかん通報つうほうしていました。

一方いっぽう北朝鮮きたちょうせんは、関係かんけいこく警戒けいかいつよめるなか陽動ようどう作戦さくせんとも受け取うけとれるうごせてきました。

2012ねん12つき打ち上うちあげでは、予定よてい期間きかんはい前日ぜんじつに「打ち上うちあ時期じき調整ちょうせい慎重しんちょう検討けんとうしている」としてさきばしを示唆しさしたのにつづいて、「運搬うんぱんロケットエンジン欠陥けっかんつかった」として、期間きかん最終さいしゅうを1週間しゅうかん延長えんちょう

発射はっしゃだいからロケット取り外とりはずうごとらえられましたが、結局けっきょく予定よてい期間きかんはいって3にち打ち上うちあげました。

2016ねん2つきには、予定よてい期間きかんはい2にちまえになって期間きかん初日しょにちを1にち前倒まえだおしたうえで、すぐに打ち上うちあげを強行きょうこうしました。

そして去年きょねん5つき軍事ぐんじ偵察ていさつ衛星えいせい「マルリギョン1ごう」の1かい打ち上うちあげは、11日間にちかん予定よてい期間きかんはい前日ぜんじつ朝鮮ちょうせん労働党ろうどうとう幹部かんぶ談話だんわで「6つきはいってまもなくおこな」とあきらかにしたものの、実際じっさいこころみたのは、予定よてい期間きかん初日しょにちにあたる5つき31にちでした。

また去年きょねん8つきの2かい打ち上うちあげは7日間にちかん予定よてい期間きかん初日しょにちまだよるけていない午前ごぜん4まえという異例いれい時間じかんたい実施じっしされました。

前回ぜんかい予告よこく期間きかんまえ打ち上うちあ

さらに、北朝鮮きたちょうせんはじめて成功せいこうしたと発表はっぴょうした去年きょねん11つきのケースでは、予告よこく期間きかんはいまえ打ち上うちあげがおこなわれています。

このときは、11つき22にち午前ごぜん0から12つき1にち午前ごぜん0までの人工じんこう衛星えいせい打ち上うちあげる予告よこくしていました。

しかし実際じっさい打ち上うちあげがおこなわれたのは21にち午後ごご1043ふんごろで、予告よこく期間きかんはいおよそ1時間じかん17ふんまえでした。

これについて防衛ぼうえいしょう関係かんけいしゃは「天候てんこう影響えいきょうはや打ち上うちあげた可能かのうせいがある」としています。

これ以外いがい北朝鮮きたちょうせん人工じんこう衛星えいせい打ち上うちあげを事前じぜん予告よこくしたのは6かいあり、いずれ予告よこく期間きかん初日しょにちから3にちまでに事実じじつじょう弾道だんどうミサイルや、弾道だんどうミサイル技術ぎじゅつもちいたものを発射はっしゃしています。

「ソヘ衛星えいせい発射はっしゃじょう」とは

「ソヘ衛星えいせい発射はっしゃじょう」は、北朝鮮きたちょうせん北西ほくせいピョンアン北道ほくどうのトンチャンリにあり、北朝鮮きたちょうせんこの発射はっしゃじょうで、2012ねん4つき以降いこう人工じんこう衛星えいせい打ち上うちあげ」としょうする事実じじつじょう長距離ちょうきょり弾道だんどうミサイルの発射はっしゃ繰り返くりかえしてきました。

敷地しきちないには大型おおがた固定こていしき発射はっしゃだいや、エンジン実験じっけんなどおこな連動れんどう試験しけんじょう」、それ管制かんせいセンターにあたる「総合そうごう指揮しきしょ」などが点在てんざいしています。

「ソヘ衛星えいせい発射はっしゃじょう」をめぐっては、2018ねん6つきひらかれた史上しじょうはつべいちょう首脳しゅのう会談かいだんのあと、当時とうじアメリカトランプ大統領だいとうりょう北朝鮮きたちょうせん取り壊とりこわ約束やくそくしたとべたほかおなとしの9つき南北なんぼく首脳しゅのう会談かいだん発表はっぴょうされた共同きょうどう宣言せんげんでは「関係かんけいこく専門せんもん立ち会たちあのもとで永久えいきゅう廃棄はいきする」とした項目こうもく盛り込もりこまれました。

しかしその後そのごべいちょう関係かんけいこう着こうちゃくするなか廃棄はいき実現じつげんせず、おととし3つきに「ソヘ衛星えいせい発射はっしゃじょう」を視察しさつしたキム・ジョンウン(きむただしおんそう書記しょきは、軍事ぐんじ偵察ていさつ衛星えいせいなどを「大型おおがた運搬うんぱんロケット」で打ち上うちあげられるよう、施設しせつ改修かいしゅう拡張かくちょう指示しじしました。

そして去年きょねん5つき従来じゅうらい固定こていしき発射はっしゃだいではなく海沿うみぞ整備せいびされたあら発射はっしゃだい使つかって、軍事ぐんじ偵察ていさつ衛星えいせい「マルリギョン1ごう」のはじめて打ち上うちあげがこころみられましたが、失敗しっぱいしました。

その3か月かげつ去年きょねん8つき、2かい打ち上うちあげもふたた失敗しっぱいわったものの、去年きょねん11つき、キムそう書記しょき立ち会たちあのもとおこなわれた3かい打ち上うちあげでは、衛星えいせい正確せいかく軌道きどう進入しんにゅうさせることに成功せいこうしたと発表はっぴょうしていました。

また、ことしは3追加ついか打ち上うちあげる計画けいかくしめし、韓国かんこくぐん関係かんけいしゃ先週せんしゅう24にち、「ソヘ衛星えいせい発射はっしゃじょう」があるトンチャンリ付近ふきん軍事ぐんじ偵察ていさつ衛星えいせい打ち上うちあげの準備じゅんび推定すいていされる状況じょうきょう確認かくにんされているとあきらかにしていました。

軍事ぐんじ偵察ていさつ衛星えいせい 打ち上うちあげのねらいは

北朝鮮きたちょうせんのキム・ジョンウンそう書記しょきは、ことしちゅう追加ついかで3軍事ぐんじ偵察ていさつ衛星えいせい打ち上うちあげる計画けいかくあきらかにしていました。

北朝鮮きたちょうせん複数ふくすう軍事ぐんじ偵察ていさつ衛星えいせい必要ひつようだとする理由りゆうについて、日本にっぽん韓国かんこく専門せんもんからは、ミサイルの運用うんよう密接みっせつ関係かんけいしているとの指摘してきています。

偵察ていさつ衛星えいせいによって、リアルタイムでアメリカ空母くうぼ打撃だげきぐんなどうご把握はあくして、ミサイルで攻撃こうげきする能力のうりょくち、有事ゆうじさいにアメリカぐん朝鮮ちょうせん半島はんとう戦力せんりょく投入とうにゅうすることをためらわせようというねらいがあるという見方みかたです。

一方いっぽう韓国かんこくのシン・ウォンシク国防こくぼうしょうは、北朝鮮きたちょうせん去年きょねん11つき打ち上うちあげに成功せいこうしたと発表はっぴょうした衛星えいせいについて、偵察ていさつ衛星えいせいとして機能きのうしていないという分析ぶんせきしめしていました。

専門せんもんでも北朝鮮きたちょうせん宇宙うちゅう開発かいはつ技術ぎじゅつについて地上ちじょう撮影さつえい交信こうしん管制かんせいシステムなどめんで、軍事ぐんじてき運用うんよう水準すいじゅんにはないという見方みかたていますが、今後こんごさらに打ち上うちあげを繰り返くりかえし、能力のうりょく向上こうじょうさせていくことに懸念けねんています。

軍事ぐんじ偵察ていさつ衛星えいせい 開発かいはつめぐるうご

北朝鮮きたちょうせんは、2021ねん打ち出うちだした「国防こくぼう5か年かねん計画けいかく」に、はじめてなる軍事ぐんじ偵察ていさつ衛星えいせい保有ほゆうし、運用うんようすることを盛り込もりこみました。

この計画けいかくもとづき、北朝鮮きたちょうせんはおととし、ICBM=大陸たいりくかん弾道だんどうミサイルきゅう弾道だんどうミサイルや、じゅん中距離ちゅうきょり弾道だんどうミサイルを発射はっしゃし、偵察ていさつ衛星えいせい開発かいはつに関にかんする実験じっけんだったと発表はっぴょうし、開発かいはつ加速かそくさせます。

そして去年きょねん5つき打ち上うちあげの予告よこく期間きかん日本にっぽんがわ通報つうほうすると、初日しょにち北西ほくせいトンチャンリにある「ソヘ衛星えいせい発射はっしゃじょう」から1かい打ち上うちあげをこころみます。

しかしロケット朝鮮ちょうせん半島はんとう西側にしがわ黄海こうかい落下らっかし、失敗しっぱいわりました。

北朝鮮きたちょうせんは、軍事ぐんじ偵察ていさつ衛星えいせい「マルリギョン1ごう」を新型しんがた衛星えいせい運搬うんぱんロケット「チョルリマ1がた」で打ち上うちあげたものの、あら導入どうにゅうされた2だんエンジン異常いじょう推力すいりょくうしない、黄海こうかい墜落ついらくしたとあきらかにしました。

その3か月かげつ去年きょねん8つき建国けんこく75ねん翌月よくげつひかえて2かい打ち上うちあげを強行きょうこうしましたが、飛行ひこうしていた3だん異常いじょう発生はっせいし、2かい連続れんぞく失敗しっぱいしたと発表はっぴょう

10つきちゅうに3かい打ち上うちあげをおこな方針ほうしんしめしました。

こうしたなか、キム・ジョンウンそう書記しょき去年きょねん9つき、プーチン大統領だいとうりょうとの首脳しゅのう会談かいだんひらかれたロシア極東きょくとうのボストーチヌイ宇宙うちゅう基地きちロケット発射はっしゃだいなど視察しさつし、ロシアからの技術ぎじゅつ支援しえん可能かのうせい取り沙汰とりざたされました。

その後そのご北朝鮮きたちょうせんが3かい打ち上うちあげに踏み切ふみきったのは、10つきではなくよく11つきのことでした。

しかも予告よこく期間きかんはい1時間じかんあままえよるおそくの打ち上うちあげで、北朝鮮きたちょうせん軍事ぐんじ偵察ていさつ衛星えいせい正確せいかく軌道きどうって任務にんむ着手ちゃくしゅしたと発表はっぴょうしました。

さらに偵察ていさつ衛星えいせいが▽アメリカのホワイトハウスや国防こくぼう総省そうしょう、▽沖縄おきなわあるアメリカぐん嘉手納かでな基地きちそれに韓国かんこくやグアムにあるアメリカぐん基地きちなど試験しけんてき撮影さつえいしたと主張しゅちょうしました。

これに対にたい北朝鮮きたちょうせん衛星えいせいたか解像度かいぞうどカメラ高度こうどデータ送信そうしん技術ぎじゅつそなえているのかについては懐疑かいぎてき見方みかたつよく、韓国かんこくは「偵察ていさつ衛星えいせいとして軍事ぐんじてき利用りようできる性能せいのうまったない」と結論けつろんづけています。

ただ前回ぜんかい衛星えいせい地球ちきゅう周回しゅうかい軌道きどうったことは確認かくにんされており、北朝鮮きたちょうせんはことし追加ついかで3打ち上うちあげる計画けいかくあきらかにしていて、打ち上うちあげを繰り返くりかえなか技術ぎじゅつりょく向上こうじょうし、周辺しゅうへんこく安全あんぜん保障ほしょうにとっても脅威きょういなるそれあるという指摘してきています。

5
4
3
2
1
Japanese newspaper
来春らいしゅん卒業そつぎょう高校生こうこうせい 就職しゅうしょく活動かつどう 事実じじつじょうスタート “売手うりて市場しじょう”か
来年らいねんはる卒業そつぎょうする高校生こうこうせい就職しゅうしょく活動かつどうが1にち事実じじつじょう、スタートしました。企業きぎょう人手ひとで不足ふそくなどを背景はいけいたか求人きゅうじん倍率ばいりつ見込みこまれ、売手うりて市場しじょうとなる見通みとおしです。
N2 Source: NHK 87 Jul 1, 2025 17:07
Japanese newspaper
大川原おおかわら化工かこう えん罪えんざい事件じけん くに上告じょうこくせず 謝罪しゃざい 検証けんしょう
横浜よこはまの「大川原おおかわら化工かこう」をめぐるえん罪えんざい事件じけんで、警視庁けいしちょう公安こうあん検察けんさつ捜査そうさ違法いほうせいみとめ、賠償ばいしょうめいじた東京とうきょう高等こうとう裁判所さいばんしょ判決はんけつについて、くには11にち上告じょうこくしないことをあきらかにし、当事とうじしゃなどに謝罪しゃざいするコメントをしました。それぞれ当時とうじ捜査そうさについて検証けんしょうすることにしていて今後こんご適切てきせつ捜査そうさ徹底てっていにつなげられるかが焦点しょうてんとなります。
N1 Source: NHK 80 Jun 11, 2025 17:06
Japanese newspaper
大谷おおやしょうたいら 3試合しあい連続れんぞくの20ごうホームラン 5ねん連続れんぞくで20ほん以上いじょう
大リーグだいり-ぐ、ドジャースの大谷おおやしょうひら選手せんしゅがガーディアンズせん出場しゅつじょうし、3試合しあい連続れんぞくホームランとなる20ごうツーランをってチームの連勝れんしょう貢献こうけんしました。大谷おおや選手せんしゅは5ねん連続れんぞくでシーズン20ほん以上いじょうのホームランをち、自身じしん日本にっぽん選手せんしゅ最長さいちょう記録きろく更新こうしんしました。
N2 Source: NHK 80 May 28, 2025 11:05
Japanese newspaper
だいリーグオールスター大谷おおたにしょうへいだい1打席だせきにヒット【{;いちもんいっとう】

大リーグだいり-ぐのオールスターゲームがアトランタではじまり、ナショナルリーグの1ばん指名しめい打者だしゃ出場しゅつじょうしたドジャースの大谷おおやしょうひら選手せんしゅは1かいだい1打席だせきでセンターぜんヒットをちました。
N2 Source: NHK 71 Jul 16, 2025 11:07
Japanese newspaper
ミャンマーだい地震じしんから1か月かげつ 生活せいかつ再建さいけん継続けいぞくてき支援しえんもとめられる
ミャンマー中部ちゅうぶきただい地震じしんから1か月かげつとなります。被災ひさいではいまもおおくのひとたちが屋外おくがいでの避難ひなん生活せいかつ余儀よぎなくされていて、住民じゅうみん生活せいかつ再建さいけんけた継続けいぞくてき支援しえんもとめられています。
N2 Source: NHK 62 Apr 28, 2025 08:04
Japanese newspaper
北朝鮮きたちょうせん 複数ふくすう弾道だんどうミサイル発射はっしゃ いずれもEEZの外側そとがわ落下らっか
防衛ぼうえいしょうによりますと、8にち午前ごぜん北朝鮮きたちょうせんから複数ふくすう弾道だんどうミサイルが発射はっしゃされ、いずれも日本にっぽんのEEZ=排他はいたてき経済けいざい水域すいいき外側そとがわ落下らっかしたとみられています。北朝鮮きたちょうせん弾道だんどうミサイルを発射はっしゃしたのはことし3つき10にち以来いらいで、防衛ぼうえいしょう警戒けいかい監視かんしつづけています。
N2 Source: NHK 27 May 8, 2025 12:05
Japanese newspaper
油井ゆいひさし美也みやさんらの宇宙うちゅうせん 国際こくさい宇宙うちゅうステーションにドッキング
日本人にっぽんじん宇宙うちゅう飛行ひこう油井ゆいひさし美也みやさんらをせてアメリカから打ち上うちあげられた民間みんかん宇宙うちゅうせん、「クルードラゴン」は、日本にっぽん時間じかんの2にち午後ごご国際こくさい宇宙うちゅうステーションへのドッキングに成功せいこうしました。
N2 Source: NHK 18 Aug 2, 2025 16:08
Japanese newspaper
速報そくほうちゅう】日産にっさん社長しゃちょう湘南しょうなん{工場;こうじょう」でも{車両;しゃりょう}の生産せいさん終了しゅうりょう発表はっぴょう
経営けいえい立て直たてなおしをせまられている日産にっさん自動車じどうしゃ生産せいさん体制たいせい見直みなおしてコストを削減さくげんするため、神奈川かながわけん横須賀よこすかにある主力しゅりょく工場こうじょう追浜おっぱま工場こうじょう」での車両しゃりょう生産せいさんを2027年度ねんどまつ終了しゅうりょうし、福岡ふくおかけんにある子会社こがいしゃ工場こうじょう移管いかん統合とうごうすると発表はっぴょうしました。日産にっさん自動車じどうしゃのイヴァン・エスピノーサ社長しゃちょうは15にち午後ごご5から本社ほんしゃ会見かいけんひらき、神奈川かながわけん平塚ひらつかにある子会社こがいしゃ日産にっさん車体しゃたいの「湘南しょうなん工場こうじょう」でも車両しゃりょう生産せいさん終了しゅうりょうすると発表はっぴょうしました。
N2 Source: NHK 1 Jul 15, 2025 17:07
Japanese newspaper
【ライブ】“つき着陸ちゃくりくせん通信つうしん確立かくりつできず” ベンチャー企業きぎょう
東京とうきょうのベンチャー企業きぎょう「ispace」は6にちあさ日本にっぽん民間みんかんとしてはつ月面げつめん着陸ちゃくりく挑戦ちょうせんしましたが、午前ごぜん4すぎの着陸ちゃくりく予定よてい時刻じこくぎたあと「つき着陸ちゃくりくせんとの通信つうしん確立かくりつできていない」とあきらかにしました。企業きぎょうくわしい状況じょうきょう確認かくにんつづけていて、午前ごぜん9から会見かいけんひらいて説明せつめいすることにしています。
N2 Source: NHK 1 Jun 6, 2025 09:06