Japanese News: トランプ前大統領裁判陪審員の評議結論出ず持ち越しに

トランプ前ぜん大統領だいとうりょう裁判さいばん陪審ばいしん員いんの評議ひょうぎ結論けつろん出でず持ち越もちこしに

May 30, 2024 07:05

Furigana

アメリカのトランプ前ぜん大統領だいとうりょうが不倫ふりんの口止くちどめ料りょうを不正ふせいに処理しょりした罪つみに問とわれている裁判さいばんは、29日にち、陪審ばいしん員いんが有罪ゆうざいか無罪むざいかを判断はんだんするため話し合はなしあう「評議ひょうぎ」が始はじまりましたが、この日ひは結論けつろんが出でず、翌日よくじつ以降いこうに持ち越もちこされることになりました。

ニューヨーク州しゅうの裁判所さいばんしょで4月つき15日にちから行おこなわれている裁判さいばんで、トランプ氏しは2016年ねんの大統領だいとうりょう選挙せんきょで不利ふりにならないよう不倫ふりんの口止くちどめ料りょうを支払しはらい、その支出ししゅつを隠かくすために弁護士べんごし費用ひようと偽いつわり不正ふせいに処理しょりしたとして、帳簿ちょうぼなどの業務ぎょうむ記録きろくを改かいざんした罪つみに問とわれています。

29日にちは、一般いっぱんの市民しみんから選えらばれた12人にんの陪審ばいしん員いんが、検察けんさつ側がわと弁護べんご側がわ双方そうほうの主張しゅちょうやこれまでの審理しんりで示しめされた証拠しょうこや証言しょうげんをもとに、有罪ゆうざいか無罪むざいかを判断はんだんするための「評議ひょうぎ」と呼よばれる話し合はなしあいが行おこなわれました。

ただ、途中とちゅうで陪審ばいしん員いんから検察けんさつ側がわの証人しょうにん2人にんの証言しょうげんをあらためて確認かくにんしたいという申し出もうしでがあり、この日ひは結論けつろんが出でませんでした。

評議ひょうぎは翌朝よくあさ再開さいかいされることになり、有罪ゆうざいか無罪むざいかの結論けつろんである「評決ひょうけつ」の言い渡いいわたしは30日にち以降いこうに持ち越もちこされることになりました。

評議ひょうぎは、陪審ばいしん員いん12人にん全員ぜんいんが一致いっちした結論けつろんを導き出みちびきだす必要ひつようがありますがさらに数すう日にちかかる可能かのう性せいや、一致いっちした結論けつろんが出でず、審理しんりが無効むこうになる場合ばあいもあります。

トランプ前ぜん大統領だいとうりょう「罪状ざいじょうはでっち上でっちあげですべてが不正ふせい」

トランプ前ぜん大統領だいとうりょうは陪審ばいしん員いんによる評議ひょうぎが始はじまると法廷ほうていを出でて、報道陣ほうどうじんの前まえに姿すがたを見みせました。

トランプ氏しは「罪状ざいじょうはでっち上でっちあげで、すべてが不正ふせいだ。この国くにの人々ひとびとはこれが不正ふせいな取り引とりひきだと見みていると思おもう。民主党みんしゅとうが政敵せいてきを攻撃こうげきするために武器ぶきとして利用りようする取り引とりひきだ」と述のべて、裁判さいばんは民主党みんしゅとう側がわが政治せいじ的てきな意図いとを持もって仕組しくんだものだと主張しゅちょうしました。

評議ひょうぎ後ごトランプ前ぜん大統領だいとうりょう「バイデン氏しによる『魔女まじょ狩かり』」

トランプ前ぜん大統領だいとうりょうは陪審ばいしん員いんによる1日にち目めの「評議ひょうぎ」が終おわったあと、法廷ほうていの外そとで記者きしゃ団だんに対にたいし「非常ひじょうに不公平ふこうへいなのは、私わたしが朝あさから晩ばんまでこの部屋へやにいて1日にち中ちゅう、選挙せんきょ運動うんどうをしていないことだ。これはバイデン氏しによる『魔女まじょ狩かり』だ」と述のべて、大統領だいとうりょう選挙せんきょに向むけたバイデン大統領だいとうりょうによる選挙せんきょ妨害ぼうがいだという認識にんしきを示しめしました。

その上うえで「この件けんはただちに終おわらせるべきだ」と述のべて、速すみやかに結論けつろんを出だすべきだと主張しゅちょうしました。

裁判所さいばんしょ前まえの広場ひろばトランプ氏しの支持しじ者しゃ数すう十じゅう人にんが集あつまる

ニューヨーク中心ちゅうしん部ぶ・マンハッタンにある裁判所さいばんしょ前まえの広場ひろばには、トランプ氏しの支持しじ者しゃ、数すう十じゅう人にんが集あつまり「政治せいじ的てきな魔女まじょ狩かりをやめろ」などと書かかれた横断幕おうだんまくや、トランプ氏しの顔かおが描えがかれた旗はたを振ふりながら、トランプ氏しを支持しじする姿勢しせいをアピールしていました。