大だい相撲すもう夏場なつば所しょ 初日しょにちに1横綱よこづなと4大関おおぜき 全員ぜんいん敗やぶれる波乱はらん 昭和しょうわ以降いこう初はつ

初日しょにちから1横綱よこづな4大関おおぜき 敗やぶれる大だい波乱はらん

先せん場所ばしょ、腰こしのけがのため途中とちゅう休場きゅうじょうした照あきらノ富士ふじは、10回かい目めの優勝ゆうしょうを目指めざし、所要しょよう6場所ばしょで新しん三さん役やくに昇進しょうしんした大だいの里さとの挑戦ちょうせんを受うけました。

照あきらノ富士ふじは立ち合たちあい、大だいの里さとに右みぎを差さされると、すぐに左ひだりも差さされ、もろ差もろざしの形かたちを許ゆるし、そのまま「すくい投なげ」で敗やぶれ、初日しょにちから黒星くろぼしを喫きっしました。大だいの里さとは、横綱よこづなから初はじめての白星しろぼしです。

今こん場所ばしょから元もと横綱よこづなの祖父そふのしこ名しこなを襲名しゅうめいした大関おおぜき 琴きん櫻さくらは、平幕ひらまくに番付ばんづけを落おとした大栄おおえ翔しょうとの一番いちばんで、立ち合たちあいでまわしを取とれず、突つき押おしでの攻せめに切り替きりかえました。しかし、逆ぎゃくに大栄おおえ翔しょうの激はげしい突つき押おしを食くらい、「押し出おしだし」で敗やぶれました。

また、そのほかの大関おおぜき陣じんでは、

▽豊昇ほうしょう龍りゅうが熱海あたみ富士ふじに

▽貴き景勝けいしょうが平戸ひらど海かいに

▽霧島きりしまが豪ごうノ山やまに

それぞれ敗やぶれ、横綱よこづな1人にんと大関おおぜき4人にん、全員ぜんいんが黒星くろぼしを喫きっしました。

です。

《力士りきしなど談話だんわ》

大だいの里さと「土俵際どひょうぎわもうまく反応はんのうできた」

横綱よこづな 照あきらノ富士ふじを破やぶった新しん小結こむすびの大だいの里さとは「止とまることなく、自分じぶんに有利ゆうりな形かたちで腰こしをぶつけたし、土俵際どひょうぎわもうまく反応はんのうできてよかった」と振り返ふりかえりました。12日にちは、家族かぞくが国技こくぎ館かんで観戦かんせんしていたということで「家族かぞくがみんな来きていたので勝かててよかった。勝かちを目めに焼き付やきつけてくれたと思おもう」とうれしそうでした。

平戸ひらど海かい「自信じしんになる」

自己じこ最高さいこう位いとなる前頭まえがしら2枚まい目めで臨のぞんでいる平戸ひらど海かいは押おし相撲すもうを得意とくいとする大関おおぜき 貴き景勝けいしょうを突つき押おしで圧倒あっとうし「立ち合たちあいでしっかり当あたることしか考かんがえていなかった。自信じしんになる」と振り返ふりかえりました。

豪ごうノ山やま「上うえを目指めざして気合きあいを」

平幕ひらまくの豪ごうノ山やまは大関おおぜき 霧島きりしまを押し出おしだしで破やぶり「より一層いっそう、自分じぶんの相撲すもうをしっかり徹底てっていして取とっていきたい。上うえを目指めざして気合きあいを入いれていきたい」と引き締ひきしまった表情ひょうじょうで答こたえていました。

大栄おおえ翔しょう「またあした気持きもちを切り替きりかえて頑張がんばる」

前頭まえがしら筆頭ひっとうの大栄おおえ翔しょうは大関おおぜき・琴きん櫻さくらに勝かちましたが「初日しょにちなので、またあした気持きもちを切り替きりかえて頑張がんばる」と話はなしました。

大関おおぜき 琴きん櫻さくら「必死ひっしに取とっているだけだ」

敗やぶれた琴きん櫻さくらは「必死ひっしに取とっているだけだ。あしたに向むけて切り替きりかえる」と淡々たんたんと答こたえました。

そして、琴きん櫻さくらにしこ名しこなを変かえて臨のぞんだ初はじめての土俵どひょうに緊張きんちょうしたかを問とわれると「関係かんけいない」と険けわしい表情ひょうじょうで短みじかく答こたえました。

審判しんぱん部長ぶちょう 高田たかだ川がわ親方おやかた「全員ぜんいん負まけるとは思おもわなかった」

日本にっぽん相撲すもう協会きょうかい審判しんぱん部ぶで部長ぶちょうを務つとめる高田たかだ川がわ親方おやかたは、横綱よこづな 大関おおぜきが総崩そうくずれとなったことについて、「こういうこともあるんだろうが、5人にん全員ぜんいん負まけるとは思おもわなかった。ただ、相手あいてがいい相撲すもうを取とっていた。立て直たてなおしてくれると思おもうし、ここからどれだけ挽回ばんかいできるかだ。あした以降いこうに期待きたいしたい」と話はなしていました。

中入なかいり後ごの勝敗しょうはい

▽剣けん翔しょうに今こん場所ばしょ、幕内まくうちに復帰ふっきした宝たから富とみ士しは、宝たから富とみ士しが「寄り切よりきり」で勝かって初日しょにち白星しろぼしを挙あげました。

▽友とも風ふうに狼おおかみ雅みやびは、狼おおかみ雅みやびが「上手じょうず投なげ」

▽時とき疾風しっぷうと欧おう勝馬かつまの新しん入幕にゅうまくどうしの対戦たいせんは、欧おう勝馬かつまが「寄り切よりきり」で制せいしました。

▽竜りゅう電でんに美よしノ海うみは、竜りゅう電でんが「寄り切よりきり」

▽水戸みと龍りゅうに錦にしき富士ふじは、錦にしき富士ふじが「押し倒おしたおし」

▽一山ひとやま本ほんに北きた勝富かつとみ士しは、北きた勝富かつとみ士しが「押し出おしだし」

▽佐田さたの海うみに金峰きんぽう山さんは、金峰きんぽう山さんが「押し出おしだし」で勝かちました。

▽湘南しょうなん乃海うみに正代しょうだいは、湘南しょうなん乃海うみが「はたき込こみ」

▽玉たま鷲わしに琴きん勝かち峰ほうは、玉たま鷲わしが「押し出おしだし」

▽隆たかしの勝かちに御ご嶽たけ海かいは、御嶽みたけ海うみが「押し出おしだし」

▽錦木にしきぎに翠みどり富士ふじは、翠みどり富士ふじが「寄り切よりきり」で勝かちました。

▽阿武あぶ咲さきに明生あきおは、明生あきおが「肩透かたすかし」

▽王おう鵬ほうに宇良うらは、宇良うらが「寄り切よりきり」で勝かちました。

▽翔しょう猿さるに阿おもね炎ほのおは、翔しょう猿さるが「引き落ひきおとし」

▽若わか元春もとはるに高安たかやすは、高安たかやすが「押し出おしだし」

▽豪ごうノ山やまに角番かどばんの大関おおぜき 霧島きりしまは、豪ごうノ山やまが「押し出おしだし」

▽大関おおぜき 貴き景勝けいしょうに平戸ひらど海かいは、平戸ひらど海かいが「押し出おしだし」で勝かちました。

▽大栄おおえ翔しょうに大関おおぜき 琴きん櫻さくらは、大栄おおえ翔しょうが「押し出おしだし」

▽大関おおぜき 豊昇ほうしょう龍りゅうに熱海あたみ富士ふじは、熱海あたみ富士ふじが「上手じょうず投なげ」。大関おおぜき4人にんは、初日しょにちそろって敗やぶれました。

▽横綱よこづな 照あきらノ富士ふじに新しん小結こむすびの大だいの里さとは、大だいの里さとが「すくい投なげ」で勝かちました。